《Licht・Ritter:リッチ・リッター》13話
「う、うーん...」
燈里は目を覚ます。
辺りは薄暗く、うっすらと人影が見える、その影は誰かに似ていた...それは燈里にとって、近な人のようにじた。
(だ...誰?)
燈里はそう思うと、その影はまるで燈里の思ったことを悟ったように反応した。
「お?やっと起きたぜ...ふぅ...死んだかと思ったぜぇ...」
「その喋り方は...」
「そう、咲妃だぜ...悪ぃな...騙して。」
燈里はいまいち狀況を理解できなかった、確かに燈里の目の前にいる人間は紛れもない咲妃だ、だが、燈里は信じなかった...信じたくなかったのだ。
そして、燈里はある言葉を思い出した。
「俺は、お前の事、友達...いや...親友として好きだ。」
その言葉からは考えられなかった。
もし、それが咲妃だったら今まで聞いた、自分を勇気ずけてくれた言葉はなんだったのか...自分を騙すための噓だったのか、そう思うと...なんだか凄く悲しい気持ちになった。
(咲妃ちゃん...なんで、なんで...)
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そして次の瞬間、燈里は悲しみのあまり燈里の口から心の聲が大聲でれてしまった。
「なんで!!!!!!!!!」
「...」
咲妃は黙る...燈里は息切れし、し息が荒くなる。
咲妃は顔を一旦下に向け1、2秒経ってから顔を上にあげた...
「あはは!!」
(!?)
紛れもない咲妃だった...だが、別人のようにじた、笑っているのにも関わらず顔全から殺気のようなものをじた。
そして、その咲妃はこう言った。
「お前がまんまと騙されるから悪ぃんだよォ!!!世の中ってのはなぁ...あまくねぇんだよォ!!!!」
燈里は裏切られたような気がした...それと同時に絶した...
「え?...噓でしょ?...ねぇ...咲妃?...」
「事実なんだよォォォ!!!!!」
燈里の質問に咲妃は即答した。
そして次の瞬間、咲妃は燈里を道端に落ちている石を蹴るように蹴った。
バコンッ!!!
「ガハッ!!!」
燈里はその蹴りで後ろの壁に背中からぶつかった、そして、その衝撃で燈里は吐した、そのぐらいの強さ...人を平気で蹴るぐらいの悪い心を持っていた、どす黒い...煙幕のようにもやもやと、スライムのようにドロドロと...とりあえず、言葉で表しずらい...そのくらい、悪の心に目覚めていた。
そして続けて咲妃は燈里を一心不に蹴りまくりながらこう言う。
「お前は!!!お前は!!!お前がいるだけで蟲唾が走るんだよォォ!!!!!そろそろ自覚しろよォ!!!自分が!!!この世から邪魔な存在っていうことをなァァァ!!!!!!!!」
ドンッ!!!ドンッ!!!!ドンッ!!!!!
1回蹴る事に衝撃音は大きくなっていく、その音が大きくなる度に燈里の恐怖は増大していく。
燈里はただただ願った。
(助けて...耀くん!!!!)
ただ...そう願っても練は來るはずがない。
そう思った次の瞬間...
ドンッ!!!!!
育倉庫の口が不自然に凹んだ、まるで外から誰かが毆ったように...燈里はし希をもった。
「な、なんだ!?」
咲妃がそれに驚く、そして次の瞬間...
ドガシャァァァァァァァァァン!!!
育倉庫のドアが誰かによって破壊された、燈里はなんとなく分かっていた、そして咲妃もなんとなくだが勘づいてはいた。
「ま、まさか...」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ...
ドアを破壊した衝撃で周りの壁も破壊され、砂煙のようなものが舞う...その中でぽつんと1人の人間がこっちに向かって歩いてくる。
だが、咲妃が1回瞬きをしているのうちにその人間は消え、それと同時に砂煙もシュンと消えてしまった。
咲妃はその様子を見て幻覚を見たのだと勝手に思った。
「なんだ...幻覚か...興しすぎたか...」
そう言って咲妃が床に倒れた燈里の方へ振り向こうとした瞬間...
「千百の鉄拳ちおのこぶし!!!!!」
キィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!!!!!!!
育倉庫は凄い騒音で満たされる...
燈里は両手で耳を塞ぐ、一方咲妃はその強そうな攻撃を普通にけてしまい普通ならただではすまないはずが傷一つもついていなかった。
しかも、その攻撃をしたのが紛れもない練だった...
咲妃は軽蔑するように嘲笑いながらこう言った。
「なぁに?ちおのこぶし?名前可すぎるだろ...あはははははははは!!!!!」
ただ練は余裕の顔だった。
「笑っていられるのも...今のうちだァ...」
「なぁに言ってる...うっ!!!!」
一瞬、咲妃は腹元がえぐられたかのような激痛が走った...
そして練は、決め臺詞決めゼリフのようにこの言葉を放った。
「人生はゲームのようなもの...噓のように思えるが...これが事実だ...そこでお前にゲームのお約束と言うのを教えてやろう...」
「ぐ...ぐほぉ!!!!!」
咲妃は続けてさっきのような激痛が何回も何回もじる、とても練の話を聞けるような狀況じゃなかった。
ただ練はお構い無しにこう言う。
「一見弱そうなキャラは...自分が想像してるより...強い時がある。」
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