《【最終章開始!】 ベイビーアサルト ~撃墜王の僕と、醫見習いの君と、空飛ぶ戦艦の醫務室。僕ら中學生16人が「救國の英雄 栄のラポルト16」と呼ばれるまで~》第85話 突撃する赤ちゃんⅡ①

※無事第1部完結までPC力しました。書き溜めが80話(11/21時點)になってしまったので、投稿頻度上げます。

「「ふあああ~」」

ふたりそろって大きな欠

ここは、空中戦艦ラポルト1F、DMTの戦闘シミュレーション室、通稱「ゲーセン」だ。

DMTのコックピット「隔壁縦席(ヒステリコス)」を模した筐がズラリと置いてあり、仮想対戦や作戦行の予習ができる。

「寢み~んだけどな、しゃ~ないか」

ライドヒさんはもう一回欠をする。昨日はお腹が痛くなって、醫務室で依を探したそうだ。薬も探したけど、そういうのはカギ付きの保管庫にってる。

このラポルトにおいても。

薬機法(正式名稱:醫薬品、醫療機等の品質、有効及び安全の確保等に関する法律、舊薬事法)を尊守する、順法神のカタマリのような逢初準準醫師が、常溫、冷暗所、冷蔵庫に分けて完璧に管理してる。

勝手に薬を持ち出すのは無理ゲーだ。

で、そのうち財布を落として、ずっと醫務室の中をうろうろ探していたそうで。

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まあ、本人がそう言うんだったら、そういう事なんだろう。

そのライドヒさんに対峙する僕も、正直寢不足だ。

――昨日は々あったからね。

「お願いします」

僕は頭を下げる。

朝食に、「ほら、食い行くぞ」と當然の様にわれて。

そこでライドヒさんに「ラポルトメンバーへの昨日みたいな振る舞いは、各自に業務があるので止めてしい」と率直にお願いした。

「またかよ。本土の連中とはノリ合わね~んだよな。やっぱ」

とは彼の弁。ライドヒさんもしかして、帝都でも周りの子に引かれてる、とか? そして、その原因を本人全然自覚してない、とかまである?

「でもお前(ま)。あん時『男に二言は無い』ってよ?」

彼は不満げだ。

「それは謝るよ。‥‥‥‥訂正させてほしいんだ。彼達は僕のかけがえのない仲間なんだ。だから、あの子達が嫌がる事はしないでしい」

「嫌がられてんだ。は。そもそもに拒否権ねえんだけどな。‥‥‥‥けどまあコッチも街まで運んでもらってるだ。――――んじゃあさ、アレしようぜ? マンガみたいなヤツ!」

ライドヒさんは読してるマンガがあって。「火だるまの」っていうヤツなんだけど、主人公が敵とモメると、よく「勝負だ。勝った方が」というお約束の展開になると。それをやろうぜ、となった。

「一応、私らが見屆けるね」

隣で朝練していた初島さんと來宮さんが、ジャッジ(必要か?)をしてくれる事になった。

「ねぇ~~。何してんの?」

と、ここでコーラ登場。例によって髪のぼさぼさだ。

「男からの貢ぎしさのあまり、迂闊にも不用意な畫像を送ってしまいそうだった自分を、深く恥じておりました」

という理由で、「二度寢、三度寢」をしていたらしい。

どうやら子さん達が「島の娘勢」に、上手に再教育をしてくれたみたいだね。さすがだよ。

‥‥‥‥しかしコーラ。お前はこの艦で自由にしすぎだ。

を聞いたコーラが、初島さん達に質問する。

「暖斗くんと勝負って、MK使うモードにすりゃ楽勝では?」

「それは軍機。あくまでノーマルモードだって」

「‥‥‥‥それじゃアイツただの中學生じゃん。『プロテシスパネル』は?」

「それも一応軍事機。変態技で初見殺し、もなし」

「おいおい。あのライドヒさんって、そうとう筋よさげ。もう負け確だあ」

と、場を去ろうとするコーラを、來宮さんが引き止めた。

「‥‥‥‥そうでもないっスよ」

「そう。櫻の言うとおり」

「え~~。だって。昨日のに追いつかれて、アイツが真のチカラとかを隠してる設定なワケないし」

そう。コーラの言う通りだ。昨日は普通に勝負したし、その結果後半負け越しだ。

ライドヒさんは昨日もシミュをやり込んだらしい。もう僕より上手いかもしれない。

でも、僕も、負ける訳にはいかなかった。みんなのために。

*****

「3本先取な?」

シミュレーションでの勝負が始まった。あっという間に2本取られた。

「なんだ。なんか策があんのかと思ったけど、ね~のか」

意外そうなライドヒさん。

「やっぱダメじゃん暖斗。前衛(アタシ)がいないとさ‥‥‥‥。間合い摑むのに2本もくれてやってんじゃあねえ」

第3戦が始まった。僕にはもう後が無い。

まず、お互い距離があるから、まず砲戦になる。

ライドヒさんの縦練度はさらに上がっていて、僕の砲は避けられる。僕のシールドが削られるから、僕はやむなく接近するけれど、その分余計に被弾してしまう。

「來ね~とジリ貧だもんなあ」

僕が無理やり接近したので、ライドヒさんもサリッサを構え、刃部を回転させていった。

「やっぱり島の人の運神経、パないね?」

「そっスね。でも‥‥‥‥」

自分が褒められたと勘違いしたコーラが、「へへへ。ど~も」頭を掻くのと同時に、僕は。

「突撃(アサルト)」

サリッサで凸(とつ)る。

「まだ予備回転中だろ?」

ライドヒ機が躱す、――が、僕の回転槍の先端がライドヒ機の急所を捉えた。

「でも‥‥‥‥暖斗君が勝つっス」

「そうよ。要は得意分野の一本道、に引き込んじゃえばいいのよ」

ライドヒ機が食い込む槍を振りほどこうとするが、僕は追い足でそれをさせない。

――――徐々に回転を上げたサリッサ刃部が、ライドヒ機を削り始めて。

ピ――――。

勝った。僕に撃破判定が出た。

「は~~。カッコ悪い勝ち方」

「いや、そうでもないゼ☆」

そう言って両手を頭に乗せたコーラに、ポン、とその肩を叩く赤い帽子。

「たまらず來ちゃったよ。ぬっくん」

麻妃だった。

※「何気にオイシイタイミングで來るよな。まきっち」と思った そこのアナタ!!

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