《デフォが棒読み・無表年は何故旅に出るのか【凍結】》1モノローグ的な何か

「えー、なにこれー」

デフォが棒読み・無表年は何故旅に出るのか

つんつん

これ、ぷよぷよふにょふにょしてるな。

青いが固まったみたいなが落ちていた。

つんつん

つんつんつん

つんつんつんつん

つんつんつんつんつん

………

よし。

試しに枝でも刺してみるか。

腕を振り上げて勢いをつけ、下ろす!

ぱひゅっ

けない音がした。

割れた袋のように広がって消えた。

何だったのだろう。

暫くそのまま屈んでいると。

「フー!お晝よ、手伝いに來なさい!」

家から母さんの聲がした。

「今行く」

言うや否や立ち上がって家へ向かう。

が、ピタと足を止め振り返った。

先程まで魔が居たところを。

俺はフーク・サチハク。

そして機の向かいに座る二人はヘンツ夫妻。

奧さんのホサイ・ヘンツと旦那さんのマシム・ヘンツ。

まあ見てわかる通り義理の両親、というか育ての親だ。

このご時世によくある捨て子の一人が俺だったのだ。

悲観することでもないし、親を見返すためになどと発したりもしない。

ただただ平々凡々に平和に平穏にこの凡才を活かして生きていきたい。

だから、この快適な家を出て行く理由も無かった。

母さんがこの臺詞を食卓に落とすまで。

「     」

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