《デフォが棒読み・無表年は何故旅に出るのか【凍結】》3ささっと終わらそう 道のりⅠ

てくてくてく

特に何も考えず歩く。

歩く歩く歩く歩く捗る渉る歩く。

路銀は一切使わないと決めた。

通手段は歩きでいいし、寢る場所は土の上でいいし、食べは森で調達すればいいし。

逆に、移するだけにお金が要るとはどういうことだ。

道連れも勿論ペットも居ないので黙々と歩く。

ナックイは俺の住んでいた村の真西にある街だ。

特産は確か…石?

なんの石だったか。

…とにかく石で有名な所らしい。

そこに俺の両親の母校があると。

聲を潛めて言うが、別に學校に通う必要はじない。

働いてお金を持って村へさっさと帰ろうかと考えている。

母さんは怒るだろうな…。

だが學費が払えるお金があるなら食や野菜の種を買った方がいいと思うわけだ。

現実路線で考えるか母さんの恐さで考えるか。

悩みどころだ。

歩き続けて夜になる頃には結論が出ていた。

母さんは怒ると恐い。

ということで學校に行こうと思う。

閑話休題

狼がいらっしゃった。

食材が多そうな森を見つけここで野宿をすることにした。

明日は早く起きてさっさと街に著こう、ということで寢転ぶと茂みから音が。

「…」

じろぎせずにじっとしていると、汗ばんできた時に漸く黒い影が姿を見せた。

のっそり

そんな擬音が似合うじで。

此方を伺いながらゆっくりゆっくり這い出て來る。

これ、食べられるのかな。

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