《デフォが棒読み・無表の年は何故旅に出るのか【凍結】》12 今後、どうしていこうか
「…おはよう、ゴルテ」
微かな聲で言った。
昨日、俺の歓迎會…のようなものが開かれた後、ちょっとした話をした。
人、ひと、ヒト。
難しいものだ。
しかし目下の問題はこの學び舎の中で何をするかである。
そして人間関係。
昨日のように遠巻きにされるのは気が楽でいいが、また先生に何やら聲を掛けられるのは良くない。
俺の心の狀態に。
今後どういうスタンスでいくのかをゴルテと相談しなければならない。
でも…今日、もう一度様子をみてからでいい。
しの音で起きてしまうだろうゴルテに気付かれないよう著替え、部屋の外に出た。
ええっと、食堂は…。
部屋の扉が並ぶ2階から降りるも、昨日案された食堂の位置がわからず右往左往してしまった。
そんな時
タンタンタン、タンタンタン
何かを叩く音が聞こえてきた。
これは…お母さんが臺所に立ってる際に立てる音。
つまり。
「ここ…食堂であってますか?」
ドアの分がくり抜かれたところに頭を突っ込み聲を掛けた。
「んん?あ、あ、あ!」
その空間の奧にいるが俺を指差し何事かんでいる。
「キミ!一昨日來たばっかの新生クンだね!?」
臺所と食べる場所を區切っているのだろう簡単に留められた板をを退け、こちらに向かってきた。
この人がここの主なのだろうか。
「ね、ソウだよね!」
満面の笑みで言われては頷くしかない。
「俺の他にいなければ、ですけれど…」
「ワタシはそんなこと聞いてないからきっとソウだよ!うんうん。聞いていた通り素直そうな子じゃないか。ワタシの名前はエムシア・クークタリ。これからよろしく!」
あの先生や校長先生から俺の名前くらい教えてもらっているだろうに期待に満ちた目で俺の名乗りを待っている。
…無視できないじゃないか。
「俺、は。フーク・サチハク。よろしくお願い、します」
これが、俺がここに來た日に食べた絶品スープを作った人との邂逅だった。
〜*〜*〜*〜*〜
久々に投稿したBeaterです。
時間をあけてしまい申し訳ありません。
暫く攜帯を使えない狀態だったのは確かですが、その後もスマホゲームにうつつを抜かし(テストもありました…)昨日更新したパンピーの方ではなく此方にフォロー數(自分はこれを神數といいます)が増えているのにビビり、急いで書いた次第でございます。
今回も楽しんでいただけたでしょうか?
次回から數話、フー君が今後どうするか、作者共々考えていきますので、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
【書籍化・コミカライズ】無自覚な天才少女は気付かない~あらゆる分野で努力しても家族が全く褒めてくれないので、家出して冒険者になりました~
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