《デフォが棒読み・無表の年は何故旅に出るのか【凍結】》16 街を探索してみた
「……これが街、なんだね」
「ほら、さっさと行くよー!」
俺が慨に耽るのも構わず駆けていくのはシータ。
あの実用的なものの考え方をするの子だ。
その後ろを追う男の子がツツラ。
俺の隣で同じようにぼーっとしているの子がアニセラ。
あの學び舎で過ごす子供は名字をほぼ使わないらしい。
先生は最初の繋がりを超えた絆を、みたいな理由を並べていたが、後でこっそり裏の理由を教えてくれた。
……親がいない子がいるからだ、と。
俺が街を見る時の案役を買って出てくれたこの三人もやはり孤児らしい。
だけれど俺と同じ歳でそんな暗い過去を抱えているとじさせない溌剌とした姿だ。
し、義理とはいえ親がいる俺がこんなに暗じゃダメだ、と思ったり。
「……アニセラ、行こうか」
「ん」
「じゃあ、パパッと説明しちゃうね! 一番重要なのは生活雑貨屋さんのあのお店!」
シータが指差す先には綺麗な木目のある茶の看板。
そこには“ナナナ雑貨店”の文字が。
いつか由來を訊いてみたいものだ。
「あそこで石鹸を買ったり、簡単に手當出來る薬を調達したりするの!」
ここまでがシータのターン。
賑やかな通りをはしゃぎながら歩き、ちょっと落ち著いた雰囲気の店が立ち並ぶところで足を止めた。
お次はツツラだ。
「先生が偶にくれるお小遣いを使うのはこの店だ。パンとか惣菜とか売ってる。今度一緒に買いに來ようぜ!」
彼と一緒に店を覗くとパンを焼いている真っ最中だろう店主と思しきお姉さんが笑顔で手を振ってくれた。
ツツラたちは常連さんのようだ。
パン屋に背を向けて細い暗めの路地をクネクネ曲がりながら進むといかにも不気味なお店が見えてきた。
小振りな木の扉が異世界へつながりそうな、不思議な覚にさせる。
「えー、アニセラ、ほんとにここ紹介するの?ここより領主さまの館を見る方が……」
「アニセラはこの店好きだよな」
何だかシータはこの怪しさ満點の店を俺に教えることに懐疑的なよう。
ツツラはそこまであからさまではないが呆れた聲で言った。
「……ここ、古本屋さん。お小遣い貰ったら、食べじゃなくても、本もいい、よ」
その言葉を聞いて、迷わず扉をノックした。
シータとツツラの制止する聲を遮るようにお店の中から聲がした。
「おり、坊やたち」
〜*〜*〜*〜*〜
バ○ドリ、消えてしまいました。
今笑った方!呪いに行きますよ((
まだ運営に掛け合うという手がある、ということで待ちます。
……復舊するといいなぁ。
そんなじの16話でした!
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