《一臺の車から》27.本格的庶民派スポーツ (トヨタ カローラレビン TE27)

社員旅行から帰ってきても仕事は何も変わらない。

しかし、そこに2cvがいるだけでいつもの生活が同じではなくなっているとじるのも確かだ。

仕事が終わって、寒くなってきた帰り道。

後ろから甲高いキャブサウンドが響いてきた。 

後ろにいたと思ったら、一瞬で2cvを抜き去っていった。

その車は、トヨタ、TE27、カローラレビン。

テールランプの形などからレビンだと判斷できた。

トヨタ、TE27、カローラレビン。

初代レビンであり、トヨタ自車が作り上げた庶民でも手が屆くスポーツカーだ。

レビンの前にカローラがつくことからわかるように、ベースとなっているのは、あの大衆車カローラだ。

そのため、費用を抑えることができている。

エンジンはヤマハがトヨタ2000GTに搭載されていたエンジンをベースに4気筒にした2-TGエンジンが搭載されている。

このエンジンは1600ccでありながら、高回転域まで軽々と吹けるというスポーツカーには大事な要素が含まれていた。

そのため、峠を走るにはもってこいの車として、若者にれられたのだ。

レビン、トレノはここから始まり、攻めれる庶民派スポーツとして、AE86まで引き継がれている。

帰ってきて、

「たしかTE27ってレースもでてたよな。

あんな音させて走らせてたのかな。」

などと話しかけながら2cvの鍵を閉めた。

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      つづく...
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