幸喜のツレは、赤とか金髪とか、片側金髪でもう片方が黒という髪――何だかミスドのドーナツみたいなじだ。なんていう名前かまでは忘れたけど――とかで自己主張をしている人ばっかだった。

しかも、皆が目をキラキラさせている。

髪が派手でも皆が園蕓部出とかなのだろうか？

どう見ても農作業とか園蕓とかをバカにしそうな人達だが、いや外見で他人を判斷してはいけないような気もした。

「刈り取りはどうなんだろ？……んと、ザビエ……いやいやいや！！今のは忘れてくれ。和尚様に聞いてみるんで」

スマホを作するフリだけして、実際はどこにも繋がっていないのに會話をしている振りをする。

幸喜が「お坊さんが何の関係があるんだよ？」とボソッと言っていた。あれ？和尚さんじゃなくてお師匠さんだっけ。まあ、その辺りは気にしないでおこう。細かいことを気にしていたら、誠司の髪のも抜けるかもしれないし、若ハゲなんて嫌だ！！

「もう刈り取っても良いんですか？こんなに育っているので、あ、畫像送りますね」

神様の方が今時の機械に詳しいってのも、何だか滅茶苦茶だが実際にそうだから仕方がない。またカシャリと寫真を撮って送ったフリをした。

「もう刈っても良い。その長いを想させるとそれが繊維になって、誠司は目出度くプラチナ會員クラスの人生を送れるぞ。ああ、草刈の鎌は誠司の右下に５人分置いておいたのでな……。タネとかもドーンと置いてあるので、幸喜とかいう友達とかその仲間にもなるべくたくさん収穫してくれるように、空き地を探してくれるように言えば、なお良しだ」

滅茶苦茶手回しが良いのもテンションが上がる。一人で神様に「アホ」連呼されて農作業に勤しんでいるのも、それなりに面白かったが、仲間が居るってのも良いなと思う。

「もう刈っても良いそうだ。繊維を乾かして……という作業を繰り返せばプラチ……いや、この楽しい農作業がループする。

つか、幸喜、他にもタネを撒くトコとか知っているか？」