「誠司もそう言っていますし、貴方に憑かれた誠司はお先真っ暗なのも事実です。今日一日で思いっきり疲れたようですしね。

これからウチの家に來て下されば便宜を図る用意はありますので、是非そうしてください」

也の聲が真剣みを帯びている。良いヤツだと思っていたけれど、ここまで親になってくれるなんて、友達って本當に有り難いと思った。

「分かった。何卒宜しくお願いします。神無月の……」

サビエルハゲの神様は微妙にキョドっている。多分だけど、コミットだったっけ？そういう神様の集まりで暴されることが怖いのかも知れない。

「ああ、出雲大社で行われるカミットですね。言う通りにして下さりさえすれば、何も言いませんよ。その點はお約束しますので、ウチに來て下さい。今なら家族も居ないので」

何でも良く知っている也だったが、神様事にそこまで詳しいとは思わなかった。

「お別れじゃな……。々お騒がせして済まなかった。也様のアドバイスに従ってみることにする。あざーす！」

顔が良くなったじのサビエルハゲはどっかに消えていった。

一件落著した安堵から「神様に疲れて……。三日は大學來たくない」と誰も居ない屋上で獨り言を言ってしまった。

＜完＞