《験生でしたが転生したので異世界で念願の教師やります -B級教師はS級生徒に囲まれて努力の果を見せつける-》固定観念
「まず、陣取り合戦の方ですが……」
ウィルを中心に話し合いが進んでいく。
基本的に教員は作戦立案に參加してはいけないことになっているので暇である。
よって、そもそも作戦會議に立ち會わないことがほとんどなのだ。
なぜなら聞けば口出ししたくなるから。
厄介指示廚と化してしまうのだ。
「魔法による火力はS級クラスが擔當したいと思います。しかし、私たちだけでは範囲をカバーできませんし、人數的な限界があります。ですので、F級クラスの皆様が活きるような作戦を考えたいと思います。皆様が得意なことを教えていただけますか?」
「得意なことと言っても……」
顔を見合わせるF級クラスの生徒たち。
「お姉さま、私たちはまだ基礎學習しかやっていないので、魔法などは……」
「あら、そうなんですか?」
元から家で學習を進めている貴族と違い、平民の中でも農民、漁民が多いF級クラスではまず文字の読み書きから學ばなければならない。
魔法に関する教科書もそれが出來て初めて役に立つのでもちろん魔法の勉強なんて始めているはずがないのだ。
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「なるほど……」
顎に手を當て、考え込むウィル。
「ほらな、王族様は魔法を使えない俺たちなんか馬鹿にするんだろ!」
「いえ、そんなことはありません。よく考えれば當然のことです。配慮に欠けた質問でした。ごめんなさいね」
「い、いや、わかればいいんだよ……」
未だにつっかかっている男子も素直に謝られてたじたじする。
王族ともあろうものがすぐに謝るなんて思いもしなかったのだろう。
だが、ライヤの知る限りでは王族であろうとちゃんと謝る者が多い。
アン、イリーナ、ウィルの3人がこれに當たる。
逆にカムイに関しては謝るという概念を知らないのではないだろうか。
第二王子に関しては唯一関わりが全くないので知らないが。
となれば、この男子にこの印象を植え付けたのはカムイか第二王子ということになる。
もしくは貴族の態度を見てその上位者である王族もそうだろうと思われたのか。
イメージを覆すのは簡単なことではない。
「ライヤ先生も同じだろ。アン王と仲が良いって聞いたぞ。どうせ王のコネで先生になったに決まっている」
そんな一言をらした男子の方に全員の視線が向く。
それまでは無視に近い様子だったのに。
「あなた、それは聞き捨てなりません」
代表して、ウィルが話す。
「な、なんだよ……」
「先生に王のコネでなれる? そんな簡単になれるものなら今この學園に務めておられる教師のほぼ全ての方は王家の息がかかった者たちでしょうね。學校でいかに王家が素晴らしいのかを説いてくれることでしょう」
確かに、日本で言う某隣國のように子供の時から思考矯正をしていくことになるだろう。
「しかし、そんなことはありませんね? 更に、そのような狀況であるならばライヤ先生が生徒であったときにアンお姉さまにテストで勝つなんてことが許されると思いますか?」
まず間違いなく、點數の改ざんは行われていたであろう。
そうでなくともしこたま不正を疑われたというのに。
「そして、ライヤ先生の実力はうちのゲイルとの決闘で証明されたと思いますが、もしや見ていないのですか?」
「……見るわけないだろ。先生と生徒の出來レースなんて……」
実はこの男子生徒。
決闘が終わるまでゲイルの勝ちだと思い込んでいたのだ。
どうせ親が先生を買収し、自分の息子がどれだけ優れているかを示す場にするのだろうと。
B級(クラス)のライヤがから手が出るほどしいほどの金額を提示するのだろうと。
よって、そんな決闘など見る価値がないと思い、見に行かなかったのだ。
結果は違ったわけだが、今度は逆に王が圧力をかけたのだと思い込んだ。
どうしても、そういったイメージが付きまとっているのだ。
「ふむ、では先生。見せてあげては?」
「何をだよ」
「先生の実力を、です」
「嫌だよ」
なんでわざわざそんなことしなきゃならん。
「ほら、F級クラスの皆さんも期待しているようですし」
「お前がそんなこと言うからだろ。何より、実力とか言っても……」
魔法に関する知識がない現狀ではライヤが何をしたところで魔法が凄い、にしかならない。
ある程度知識がついてきて魔力制などの難しさがわかればライヤの技量に驚くこととなるのだろうが、それは見込めない。
「皆さんも見たいですよね?」
「「見たいです!!」」
聲をそろえて主張してくるが、絶対にやりたくない。
そもそも、ここにいること自ちょっとおかしいのだ。
「何より、先生が舐められているという事実が我慢なりません」
にこにこと笑っているウィルの笑顔が黒い。
アンとは違うタイプで怖いだ……。
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