《史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する ~剣聖と魔帝、2つの前世を持った男の英雄譚~》戦利品の整理
それから。
無事にゴブリンを討伐した俺は、廃墟の中に使えそうなアイテムがないか探索してみることにした。
「おっ……? これは……?」
まず最初に俺の視界に飛び込んできたのは、部屋の片隅に置かれていた1本の剣であった。
うーん。
それにしても、この剣、普通に使うことができるのだろうか?
長い間、人間の手れがっていなかったせいか刀が錆でボロボロだ。
頼りなさのレベルで言うと、前の戦いで使った《木の枝》と大して変わらない気がする。
疑問に思った俺は、目の前の剣をマジマジと観察してみる。
【スキル:アナライズを獲得しました】
んん? なんだろう。
アナライズって。
疑問に思った俺は、そこでアナライズのスキルを発してみる。
アイアンソード 等級D
(鉄で作られた丈夫な剣)
狀態G
(使用は困難。修復も難しい狀態)
おおー。
どうやらアナライズのスキルには、アイテムの価値や狀態を調べることのできる効果が存在しているらしい。
これは便利なスキルを手にれたな。
今後も重寶することになりそうだ。
見たところ魔法スキルの一種みたいだし、前々世の頃の《魔帝の記憶》が役に立ったのだろう。
干し 等級F × 7
(のを使った保存食)
銅の貨 等級F ×8
(微量な銅を含んだ安価な貨)
それから。
アナライズのスキルのテストも兼ねて、俺はゴブリンの巣窟から手したアイテムを整理してみることにした。
他に役に立ちそうなアイテムはこれくらいか。
僅かとは言っても資金と食糧が手にったのは、幸先の良いスタートと呼べるのかもしれない。
厄除けのリング 等級B
(全ての狀態異常耐を向上させる指)
今回の戦利品の中で最も価値が高そうだったのは、この『厄除けのリング』であった。
指の中にはマイナスの効果をもたらす『呪いのアイテム』も數多く存在しているらしいのだが、この指は裝備しても特に問題なさそうだな。
アナライズのスキルには今後も末永くお世話になりそうだ。
アイザワ・ユーリ
固有能力 魔帝の記憶 剣聖の記憶
スキル 剣(上級) アナライズ
骸骨魔術師のプレイ日記
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