《史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する ~剣聖と魔帝、2つの前世を持った男の英雄譚~》魔石の使い方

夜が明けて、朝になった。

で、今現在、俺が何をやっているのかというと、仕留めたコカトリスの解作業である。

コカトリスのを火魔法によって炙っておけば、當面の非常食になると考えたのだ。

こういう時に剣があれば早かったのだが、生憎と昨日の攻撃でアイアンソードは大破している。

だから俺は落ちていた鋭利な石を使って、頑張って、コカトリスの解作業にを出していた。

【スキル:無屬魔法(初級)を獲得しました】

ああ。そうそう。

朝起きるのと同時にウィンドウ畫面にこんな文字が表示されていた。

俺、何もしていないんだけどな?

もしかすると無屬魔法(初級)の取得條件は、新しいでの生活時間となっているのかもしれない。

何もしていないのに新しいスキルを習得してしまって、なんだか得をした気分である。

「ん? なんだこれ?」

火の魔石(大) 等級B

(火の力をめた大きい魔石)

コカトリスを解していると、中からピカピカとる石を発見する。

アナライズのスキルによると、割と高価なアイテムみたいだ。

さて。

問題はこの魔石をどう扱っていくかである。

「街に出れば、換金できるのかな……?」

まず、一番有力な選択肢としては、街に出て換金するという手だ。

この魔石を売れば、上手い飯も食えるし、割とまともそうな剣も手にる気がする。前世の記憶がそう言っている。

「キュー!」

ライムがしそうな目でこちらを見ている。

「ん。お前、コイツがしいのか?」

「キュー!」

まあ、街に出たところで、この魔石が高値で売れるという保証もないわけだしな。

せっかくの機會だ。

今回は試しにライムに魔石を與えてみるか。

「よし。食っても良いぞ」

「キュー」

俺が許可を出すとライムが魔石に向かって勢い良く飛びついた。

直後、しだけ驚いたことが起こった。

魔石をに取り込んだライムのが徐々に大きくなっていったのである。

ふむ。

どうやらライムは魔石に貯められた魔力を吸収しているみたいだな。

完全に魔石を取り込んだライムのは、5メートル近くまでに長することになった。

「えーっと。もしかして、それだけ?」

「ギュップ」

下品なやつだ。

ゲップで返事をされた。

なんということだ。

まさか貴重な魔石を食って、単に積が増えるだけとは。

しかも、このサイズでは俺の肩の上に乗らないし。

連れて歩くことができないじゃないか。

「ギュー」

すると、し驚くことが起きた。

巨大化したライムがコカトリスに著をして、死骸を溶かし始めたのである。

ふむ。

最初は食い意地をはっているだけなのかと思ったが、どうやらライムなりに考えがあるらしい。

コカトリスのを溶かし切ったその直後。

ライムのは音を立てながらも変形していく。

「へえ。モンスターの型を真似たのか」

「キュー」

バサバサと翼をかし始めたライムのは、地面から離れて、宙に浮かび上がることになる。

なるほど。

どうやらライムは、飛行能力をに著けたらしい。

コカトリスのを溶かしたのは、表面的な外見だけではなく、骨格、筋レベルまでコピーするためだったのか。

「え? 俺に乗れって言っているのか?」

「キュー!」

頼もしいじの返事をしたライムは、足を曲げて、俺に背中を向けてくれた。

「助かったよ。コイツで街まで楽に移できるな」

「キュー! キュー!」

ライムがバサバサと翼をはためかせていると、しずつ地面が遠のいていくのが分かった。

吹き抜けていく風が気持ち良い。

こうして俺は労せずして、近くの街に移することに功するのであった。

    人が読んでいる<史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する ~剣聖と魔帝、2つの前世を持った男の英雄譚~>
      クローズメッセージ
      つづく...
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください