ブレンダが盜賊団の馬車で運んできた連中のけ取り渉をしています。

普通は夜間に街の城門は開かないのですが、私達が盜賊団を捕らえて連行してきたという事で、特別に街にれてくれました。

まあ、ブレンダが直ぐれてくれないと捕らえて盜賊団を次の街に連れて行くと言ったので、職務怠慢を問われるのを恐れてれてくれたのでしょうけどね。

ただ問題は役人連中の目つきが悪すぎる事です。

特に私達が六人だけだと分かってからの目つきが、いえ、表が悪すぎます。

舐めまわすような獣に満ちた目で見てきます。

公爵家の家紋をつけた馬車を見ているのに、邪に負けるかもしれませんね。

私という高貴なを嬲り者にできるという獣と、盜賊討伐報奨金と犯罪者奴隷代金という金銭に負けて。

「カチュアはどう考えていますか」

「間違いなく襲ってくる、でも、皆殺しにすればいい」

カチュアが表一つ変えずに怖い事を口にします。

「準備はできていますか、ミリアム」

「お任せください、フクロウ、ヨタカは何時でも襲い掛かれるようにしてあります。

馬達にも何時でも逃げ出せるように伝えてあります」

ミリアムも最初から戦う気でいたようです。

「別に逃げだす事なんてないよ。

今集まっている連中なら私だけでも皆殺しにしてやる。

同程度の連中なら三倍まで私一人で全滅させてやるよ」

さすが戦闘狂のレミーですね、言う事が殺伐としています。

ですが、レミーがそう言うのなら何の心配もないでしょう。

「えっへっへっへっへ、そんな事より俺達と愉しまないか」

やれやれ、犯罪者奴隷の値段渉中に本を現しましたか。

それでもブレンダ達が盜賊団を捕らえた事で用心はしているのでしょう。

本來なら決まった金額を渡すだけの、盜賊団捕獲報奨金と犯罪者奴隷報奨金を、高値で買うと噓を言って値段渉に時間をかけて、町の役人や警備兵が完全武裝する時間稼ぎをしていたのですから。

「ついに本を現しましたね、下郎ども。

メイトランド公爵の令嬢として貴方達の犯罪を摘発します。

同時に公爵令嬢への不敬罪で処罰します、覚悟しなさい」

「しゃらくせぇえええ、俺達全員でまわしてやるよ、やっちまえ」

警備兵のリーダー格と思われる大柄の野卑な男がびました。

同時に上空からフクロウやヨタカが完全武裝の役人や兵の目を狙って攻撃します。

ブレンダが並の大剣よりも幅が厚く重い破壊力のある大剣を縦橫無盡に振り回し、圧倒的な強さで役人と警備兵を殺していきます。

レミーが舞うようなしさで雙剣を振るい、の慘劇を創り出しています。

雙剣の舞姫・雙剣の狂姫のふたつ名も當然でしょうね。

問題は皆殺しにした後でどうするかでうね。