《同志スターリンはです!?》過去話 スペイン戦(新兵試験場)

1936年7月17日。この日史実通りにスペインで國粋派ファシストと共和派(民主共産)でスペインを二分する戦が発。それから早くも一ヶ月が経とうとしていた。

モスクワ クレムリン宮殿 スターリンの執務室

「それで、だ。私としては同じ同志として共和派に支援をしたいと思っている。どうせナチスもイタリアも國粋を支援するだろうからな。ヴァシレフスキー元帥。君には新設した機甲師団三師団と共に共和スペインに行ってもらう。そこで戦車の実用とそれを最大限生かすことの出來る戦法を研究してきてくれ。こればかりは一度実戦をしてみなければ分からないからな。」

「はい。了解しました、同志スターリン。」

「うむ。それと平行して武のレンドリースも行う。幸いにも造船所の増築や新規建設で輸送艦は余っているから十分に運べる。黒海から出港してバルセロナに向かうからそのつもりでな。あと、決して死ぬことの無いようにな、同志。もしも損害が凄まじいのならば直ぐにでも本國に引き上げるように。今回の目的は共和派を勝たせる訳ではない。あくまでも新しいドクトリンの研究と戦車の有用の確認にあることを努々ゆめゆめ忘れぬように。」

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「はっ!了解しました!それでは私は早速準備に取り掛かりますのでこれで失禮いたします。」

そう言いヴァシレフスキー元帥は退室。殘るは私とNKVD長のヤゴーダのみになった。

因みにこの時のヤゴーダはまだ男だ。

「さて、ヤゴーダ。スペイン戦の戦況について教えてくれ。」

「はい。戦況と言いましてもまだ一ヶ月ですから一進一退の激しい攻防が続いております。特に両國の首都であるマドリッドとサラゴサは航空機により撃されており壊滅的とまではいきませんがそれなりにダメージがあるようです。ドイツとイタリアに関してはまだ義勇軍や武のレンドリースも見けられませんがそのきは両國ともあるようです。」

「ふぅむ。で、その規模は分かるか?おおよそでも構わない。」

「それについては潛しているスパイからの報告ではドイツでは空軍の派遣、戦車部隊の派遣、艦艇の派遣、軍事顧問も派遣されるようです。イタリアは四個師団、航空部隊、海軍艦艇が派遣されるようです。他にもポルトガルでも國粋派への支援のきが見られます。逆に共和派へはメキシコが支援する様子があります。」

「そうか·······しかしまあ、ドイツもイタリアもスペイン戦という舞臺で実験をする気が満々だな。まあ我が國もそうであるから特に何も言うことはないが。今回は恐らくは勝てないだろうな。我が國からの支援は機甲三個師団と武(主に歩兵裝備)のレンドリースに留める。海軍の派遣や空軍の派遣、軍事顧問の派遣は行わない。ヴァシレフスキー元帥はあくまでも機甲師団の指揮をするだけだからな。それに、ヴァシレフスキー元帥にも電撃戦というものを経験してもらいたい。そこのところトゥハチェフスキー元帥は経験があるからな。今は経験が富な將しい。これは指揮の育も兼ねている。共和派とスペイン國民には悪いがスペイン戦を存分に我が國の利益のために活用させてもらう。まあ、その代わりといっては何だがレンドリースの代金はなくしてやる。その旨は共和派政府に伝えておいてくれ。」

「了解しました。それはそうと同志スターリン。彼?彼?トゥハチェフスキー元帥はどうしてになっているのですか?」

「ああ、それならとある薬を飲ませたんだよ。時期に同志にもくれてやろう。」

「はぁ、まあ、待ってます?」

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