《同志スターリンはです!?》過去話 スペイン戦(途中経過)

1937年にってからもスペイン戦は國粋派が優勢で事が進んでいる。対する共和派も史実よりはマシというで進んでいて、主にソ連義勇軍によりドイツ機甲師団やコンドル軍団、イタリア機甲師団の被害は大きく中々そちらも攻勢に出られないでいた。

それもその筈。スターリンの指示でソ連機甲師団の戦車は防重視で既に傾斜裝甲もスターリンの指示でどの國よりも先んじて取りれている。裝甲車及び兵員輸送車には最新式の燃機関を搭載して他の裝甲車を寄せ付けない速度を実現している。この為ソ連の自車化師団は迅速な兵力の展開が可能で重厚な浸突破を実現可能としている。その為にこのスペイン戦ではドイツ、イタリア両國機甲師団はソ連機甲師団相手に苦戦していた。コンドル軍団の被害が拡大しているのはその自車化師団には対空砲を搭載した裝甲車も多數配備していて未だ対空に疎いこの時代ではそれにコンドル軍団も打ち落とされていた為に被害が拡大したのだ。

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かの有名なパブロ・ピカソもこのスペイン戦を憂いて後に殘るスペイン戦を舞臺とした作品『ゲルニカ』にも影響を與えたとされる。それには諸説あるが作者であるピカソ本人はそれについては言及しておらず現代でも議論がわされている一つである。それと同時にこの浸突破というドクトリンが確立された戦爭でもあった。特にかの有名な獨ソ戦ではより大規模にそれが行われ多數の死傷者を出すことになったのだ。

ともあれ史実とは違う戦力の投によりよりスペイン戦が長期化したため樞軸參加は行われずに第二次世界大戦を最後まで中立を貫いた一國に名を連ねた。

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ドイツ首都ベルリン。総統邸。

「おい、この報告はどういうことなんだ!?ヒムラー!」

「マインフューラー。どうされましたか?」

「ああ。この私の手元にある報告書なのだが·····これを見る限りどうも我が國が送り込んだ最新の機甲師団と最強のコンドル軍団がボリシェビキごときに負けているようなのだが?」

そうヒトラーは怒り心頭にヒムラーに震える聲でそう質問した。

「すみません。どうもその通りの容です。大変申し上げにくいですが······これ以上の損耗をしてしまうと本國に引き揚げなければならなくなります。補充を送るか、撤退させるか。それしかございません。」

「········増援だ。増援する!!あのボリシェビキどもに勝利など與えて堪るか!!追加で機甲師団二個を送れ!!コンドル軍団はパイロットは無事なようだから新しい戦闘機でも送って補充させろ!!」

ヒトラーはそう怒鳴り散らし、ヒムラーはそれを実行して國粋派にさらに戦力を送ることになった。

この時ドイツでも貴重な機甲師団を多數送ったことによりドイツ國の防衛が危うくなっていたのだが、それはドイツの優秀な諜報機関により國外には殆どれずに済んでいる。

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ソビエト連邦首都モスクワ。クレムリン宮殿。

「ふむ。順調に計畫は進んでいるようですね。同志トゥハチェフスキー。」

私は目の前の金髪トゥハチェフスキーにそう告げる。

「はい。計畫は滯りなく。既に機甲師団と自車化師団の有用は確認できています。他にも新ドクトリンである浸突破もほぼ確立済みです。またドイツとイタリアの戦力確認も両國機甲師団を問題なく撃破に功しております。ドイツのコンドル軍団に関しては対空車両で十分な迎撃が可能と報告書が來ておりました。」

「ふむ。それは結構。では計畫は第二フェーズへ。出來るだけスペイン戦を長引かせます。スペインの人民には悪いですが。」

「はっ。そのように現地指揮のヴァシレフスキーには伝えておきます。」

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