《従妹に懐かれすぎてる件》四月六日「従妹とリアルJK」
彩音の高校生活が始まってから二日。
「ただいまーっ!」と元気な聲と共に帰ってきた彼は荷も降ろさずに俺に向かって
「何か言うことは無いの!?」
「ごめん……おかえり」
「そうじゃなくて!」
じゃあなんだよ。
だがしかし、彩音の興は冷めてないようで呆然と見つめる俺など構わずに続ける。
「私はJKになったのよ! リ・ア・ルのJK!」
「うむ。それは知ってるが」
「漫畫やラノベではもはや欠かせない逸材であるJKがここにいるの! だからゆうにぃ、褒めて!」
「おーえらいぞ彩音ー。えらいえらいー」
「なんか馬鹿にされてる!? 酷いよゆうにぃ、いつも優しいのに……」
くすんと手を目に當てて、噓泣きのような素振りを見せる彩音。
なるほど、たまにはこうやって遊んでやるのも面白いな。あと可いし。
「んで、晴れて子高生となった彩音さんは俺にどうしてしいと?」
「でて! 頭を!」
「でも俺がでると気絶するじゃん」
「あ、あれは不意打ちだったから……ちゃんと構えていれば多分大丈夫!」
両手を拳にして「かかってこい!」と構える彩音。
……なんで頭でるだけでこんな準備が要るんだか。
「い、いくぞ」
「どうぞ……」
さらさらさら。
らかくて心地よい。
「ひゅ、ひゅるぅぅ……」
彩音は一瞬ビクッとを震わせたが、何とか衝撃に耐えたようだ。
「これで満足か?」
「えへへ。あと二分続けてね」
「地味に面倒な時間を提示するのはやめてくれ」
だがとろけるような笑顔をする彩音を見ていたら、いつまでもでられる気がした。
……というかこれ、JK関係無くね?
【最強の整備士】役立たずと言われたスキルメンテで俺は全てを、「魔改造」する!みんなの真の力を開放したら、世界最強パーティになっていた【書籍化決定!】
2022/6/7 書籍化決定しました! 「フィーグ・ロー。フィーグ、お前の正式採用は無しだ。クビだよ」 この物語の主人公、フィーグはスキルを整備する「スキルメンテ」が外れスキルだと斷じた勇者によって、勇者パーティをクビになった。 「メンテ」とは、スキルを整備・改造する能力だ。酷使して暴走したスキルを修復したり、複數のスキルを掛け合わせ改造することができる。 勇者パーティが快進撃を続けていたのは、フィーグのおかげでもあった。 追放後、フィーグは故郷に戻る。そこでは、様々な者にメンテの能力を認められており、彼は引く手數多であった。 「メンテ」による改造は、やがて【魔改造】と呼ばれる強大な能力に次第に発展していく。 以前、冒険者パーティでひどい目に遭った女剣士リリアや聖女の能力を疑われ婚約破棄されたエリシスなど、自信を失った仲間のスキルを魔改造し、力と自信を取り戻させるフィーグ。 次第にフィーグのパーティは世界最強へ進化していき、栄光の道を歩むことになる。 一方、勇者に加擔していた王都のギルマスは、企みが発覚し、沒落していくのだった。また、勇者アクファも當然のごとくその地位を失っていく——。 ※カクヨム様その他でも掲載していますが、なろう様版が改稿最新版になります。
8 68久遠
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