《従妹に懐かれすぎてる件》五月三日「従妹と帰省」
今日はゴールデンウィーク初日。
彩音を連れてそれぞれの実家に帰るべく、俺達は新幹線の駅のホームに來ていた。
「やっとご両親に挨拶できるね、ゆうにぃ!」
「結婚を控えた人かよ。というか親戚同士だしご両親って呼ぶ間柄じゃねぇだろ」
彩音の両親……つまり伯父さんと伯母さんに當たる訳だが、昔はよく面倒を見てもらったし俺にとっては第二の親のような存在だ。しかし伯母の梨恵さんは彩音と俺をやたらくっつけようとしているので好度は低い。
いや、別に彩音と一緒になるのは嬉しいけど素直に喜んではいけないような気がするのだ。
「それを言ったら駄目じゃん。せっかくのシチュエーションが臺無しだよ」
「別に俺は臺無しでも構わないけどな。する時は……その時にする訳だし」
「お、ゆうにぃまさかのプロポーズ予約!?」
「違う。ってかそんなはしゃぐな、恥ずかしい」
全力の笑顔で喜ぶ彩音を見ているとこちらまで嬉しくなってしまいそうになる。周囲は多くの人で混雑しているので、子供のような言をとるのはやめていただきたい。
「ゼ○シィってコンビニに売ってたっけ? 向こうに著いたら買って帰ろっかなー」
「おいやめろ。あらぬ誤解を生んでしまうだろうが」
若い男が結婚報誌を手に親元へ帰ったらそれはもうめでたい雰囲気になってしまうだろう。しかも俺の親戚には彩音とのに反対するような常識的人間は殘念ながらゼロ。彩音と健全な関係を続けるには俺の努力が不可欠なのだ。
「それにしても混んでるね?。これだけ人がいると流石にラブラブできないね」
「しないでいい。人が居なくてもしないでいい」
帰省ラッシュだけあってホームは大勢の人でごった返している。そんな中でイチャイチャしようという思考に至る時點で既におかしい。せっかくの可さが臺無しである。
「安心して。私だって常識を弁わきまえた人間ですから!」
「常識、ねぇ。でも一応エリート高校のお嬢様だもんな」
時々忘れてしまうが彩音の績は段違いに素晴らしい。俺への態度からすると本當は噓をついているんじゃないかと疑いたくなるが、昔の彼は勉強熱心で俺が遊びにっても斷っていたくらいだから頭の良さは確かなのである。
「あ、來たよ新幹線! 早く乗ろ?」
「いや、これは『のぞみ』だ。殘念だが次を待とう」
「あぁ、數多くある靜岡県の駅を全て無視する無禮者か。なら仕方ないね」
さらりと目の前の車両を罵倒する彩音に想笑いを浮かべる俺。だが彩音の発言は事実であり、多くの靜岡県民もまた彼に賛同することだろう。
端的に言うと東京、名古屋、大阪という大都市を結ぶこの新幹線は各駅に止まる『こだま』とそうではない『ひかり』『のぞみ』という種別がある。
そして俺達の実家がある靜岡県は東西に長い為、新幹線の駅は六つも用意されているのだが(日本で三番目に多い)、『のぞみ』という奴はそれら全てを通過してしまうのだ。その為、県民は「富士山を眺めておきながら走り去るなんて無禮者だ」と不満をあらわにするのである。
……っと々語り過ぎたな。これぞ郷土という奴なのだろうか。
それから俺達は十分ほど待って、ホームにり込んだ新幹線に乗り込み帰途についた。
能天気な両親と彩音を俺の家に送り込んだ張本人に會うべく……。
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