「で、そのアピアレンス球ボール……だっけ？どういうなんだ？」

俺は、風呂からあがったルイに問いかけた。

「はい、アピアレンス球ボールとは…」

俺は壁に寄りかかりながら話している。ルイは椅子に座っている。

風呂からあがったルイは著替えており、部屋著になっていた。ブカブカで、フード付きのピンクの服だ。

……なんか、なんかエロい。

ブカブカだから元が見えそうで、萌え袖っていうんだっけ？それもめちゃくちゃ可いし……って！邪念を消せ俺！

ルイはアピアレンス球について分かりやすく説明してくれた。その間、目を合わせることもできなかった俺。けない……。

とにかく、要約すると、アピアレンス球とは、空間を繋げるためのらしい。アピアレンス球1つにつき1つだけ繋げたい空間を設定できて、空間を設定したアピアレンス球を繋げたい所に設置すると、空間が繋がるらしい。

なんとも、便利ながあったもんだな。

「えーと、そうなると、さっき繋げた先ってどこな訳？」

「私の家のお風呂です。……りたいんですか？」

「いや！そうじゃないんだけどね！？」

俺は想定もしていなかった返答に、焦って聲が裏返った。

いや想定してるわけないだろ！何が｢……りたいんですか？｣だよ！本當に天然だなあんた！

…………。

しばらく沈黙になった。

何か恥ずかしいな。あの會話の後の沈黙は…。

俺が何か話題を見つけようと、ルイに話しかけようとした、その時だった。

「いやあああああああ！！」

「「！？」」

急な悲鳴に、二人して驚いてしまった。

聲が聞こえたのは、小屋の外。

「何でしょうか？」

「ちょっと見に行ってみるか」

小屋に窓は無いため、外の様子を見るには小屋の外に出なければならない。

「いやああああああああ！！」

悲鳴はどんどん近づいてくる。っていうかめっちゃ近いな。

『ガチャリ』

俺はゆっくりとドアを開けた。

「いったい何だってんだ……うおっ！？」

ドアを開けた瞬間、何かに勢い良く押された。

「お願い！れてー！！」

必死な顔でびながら中にってきたのは、見知らぬだった。

勢いは止まらず、そのまま俺は押し倒され、押した張本人は、足をつまずかせて俺を覆い被せる制で転んだ。

「くっ！痛えな……！？」

押し倒された俺は、つまづいたに覆い被されたため、顔面にを押し付けられた狀態になっていた。

「むぐぐっ！」

ちょ！息できないから！死ぬ！ねえ、死ぬって！

俺は息をするために、覆い被さっているから離れようとジタバタと暴れた。

「あんっ！ちょっ、ちょっと！暴れないでー！」

顔を赤く染めながら言ってくる謎の。

俺が暴れるのを防ぐため、俺のを抑えてきた。

いや！ちょ！マジ死ぬから！

「むぐぐっ！むぐ……ぐ……」

だんだん意識が遠退いていく。

あぁ…こりゃ無理だ…。

俺はそのまま意識を失った。