《人違いで異世界に召喚されたが、その後ハーレム狀態になった件》第14話 謎が解明された件
「ぐあああああああああああ!!」
目の前が真っ白に染まる瞬間、死の恐怖から、俺は悲痛にんだ。
意識がだんだんと遠のいて行く。
この覚も、何回目だろうか。ほんのしの間に、俺は何回もこの覚を味わっている。
つらくて、けなくて、悔しくて。
「ぐあああああああああああ!!」
俺はび続けた。聲が枯れて出なくなるまで。
「……さん!…太さん!!」
消えゆく意識の遠くで、俺を呼ぶ聲がする。ルイだろうか。
聲を聞いただけで、泣き目でんでいるのが分かる。
ああ……。もうし俺が強ければ…。
もうし……………
「………ハッ!」
気がつくと、俺は仰向けで倒れていた。目を大きく見開く。
あの覚が、まだに殘っている。
「し、死んでない!」
俺は勢いよくを起こした。ハアハアと息を荒げながら。
「翔太さん!!」
ふと、下から俺を呼ぶ聲が聞こえた。
聞き慣れた、あの聲が。
「……ルイ!」
聲の主はルイだった。正座で、泣き目の顔をこちらに向けている。
「しょ、翔太さーーーん!」
ルイの目から、大粒の涙がいくつもこぼれてきた。
そして、立ち上がるなり、そのまま俺に抱きついてきた。
「うおっと!」
急に抱きついて來たので、しだけバランスを崩した。
ルイは大泣きしたまま泣きんだ。
「翔太さん!死んじゃうかと思いましたよーー!」
ぎゅっと、俺を強く抱いている。
ああ、死んでなくてよかった…。
ていうかさ、一つ気になることがあるんだが。
「なあ、ルイ。もしかしてお前、俺のこと膝枕してた?」
泣き終わりの子供みたいにヒックヒックしてるルイに、俺は問いかけた。
すると、ルイは涙でまだっている顔でニコリと笑い、腰に手をあてて自慢げに言ってきた。
「はい!してました!」
何でそんな自慢げに言ってくるのだろうか。
思ったことをそのまま聞いた。
「何でそんな自慢げなの?」
すると、ルイは腰に手を當てているポーズを保ったまま、エッヘン!と言った。
「実はですね、翔太さんがアリサのザストローマーをけた時にですね…」
ザストローマー?ああ、あの巨大な魔法のことか。
「その時、聞いたこともないような音がしまして、こう…シュイーン!ていう音で…」
………。
「その音とともに、翔太さんの元にが吸収されていったんです」
……なるほどな。
「それを見たアリサは、『こ、こいつまさか!』って言って逃げちゃったんです」
やっと解けたぞ。
何がかって?それはだな…。
「それでそれで、翔太さんが起きるまで回復魔法をかけ続けたんです!でも、なぜか全部弾かれてしまったんです」
ルイは最後の方、落ち込み気味に話した。
   さて、俺が解けたある謎。それの最終確認だ。
「なあ、ルイ。回復魔法が弾かれる原因はほとんどの場合何だ?」
「えーと、力がマックスで、回復が必要ないと判斷された時です」
この言葉を聞き、遂に確信した。
俺が死なずに助かった理由は……
   俺の特殊能力だ。
【コミカライズ&書籍化(2巻7月発売)】【WEB版】婚約破棄され家を追われた少女の手を取り、天才魔術師は優雅に跪く(コミカライズ版:義妹に婚約者を奪われた落ちこぼれ令嬢は、天才魔術師に溺愛される)
***マンガがうがうコミカライズ原作大賞で銀賞&特別賞を受賞し、コミカライズと書籍化が決定しました! オザイ先生によるコミカライズが、マンガがうがうアプリにて2022年1月20日より配信中、2022年5月10日よりコミック第1巻発売中です。また、雙葉社Mノベルスf様から、1巻目書籍が2022年1月14日より、2巻目書籍が2022年7月8日より発売中です。いずれもイラストはみつなり都先生です!詳細は活動報告にて*** イリスは、生まれた時から落ちこぼれだった。魔術士の家系に生まれれば通常備わるはずの魔法の屬性が、生まれ落ちた時に認められなかったのだ。 王國の5魔術師団のうち1つを束ねていた魔術師団長の長女にもかかわらず、魔法の使えないイリスは、後妻に入った義母から冷たい仕打ちを受けており、その仕打ちは次第にエスカレートして、まるで侍女同然に扱われていた。 そんなイリスに、騎士のケンドールとの婚約話が持ち上がる。騎士団でもぱっとしない一兵に過ぎなかったケンドールからの婚約の申し出に、これ幸いと押し付けるようにイリスを婚約させた義母だったけれど、ケンドールはその後目覚ましい活躍を見せ、異例の速さで副騎士団長まで昇進した。義母の溺愛する、美しい妹のヘレナは、そんなケンドールをイリスから奪おうと彼に近付く。ケンドールは、イリスに向かって冷たく婚約破棄を言い放ち、ヘレナとの婚約を告げるのだった。 家を追われたイリスは、家で身に付けた侍女としてのスキルを活かして、侍女として、とある高名な魔術士の家で働き始める。「魔術士の落ちこぼれの娘として生きるより、普通の侍女として穏やかに生きる方が幸せだわ」そう思って侍女としての生活を満喫し出したイリスだったけれど、その家の主人である超絶美形の天才魔術士に、どうやら気に入られてしまったようで……。 王道のハッピーエンドのラブストーリーです。本編完結済です。後日談を追加しております。 また、恐縮ですが、感想受付を一旦停止させていただいています。 ***2021年6月30日と7月1日の日間総合ランキング/日間異世界戀愛ジャンルランキングで1位に、7月6日の週間総合ランキングで1位に、7月22日–28日の月間異世界戀愛ランキングで3位、7月29日に2位になりました。読んでくださっている皆様、本當にありがとうございます!***
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