《人違いで異世界に召喚されたが、その後ハーレム狀態になった件》第19話 告白された件

「スペーストラセイション!」

リーナが両手を広げながら魔法を唱えた。

その瞬間、目の前が真っ白に染まった。白いに包まれているようだ。

この魔法、俺は聞き覚えがあるのだ。

そう、俺をこの異世界に召喚するときにリーナが発した魔法だ。

視界が眩しい白に染まる。俺は眩しくて目をつむった…………。

〜オルオブ村〜

『ガヤガヤ』

「うお!?」

町だ。

つむっていた目を開けると、そこに広がっていたのは町の景だった。

「す、すごい!日本と全然違うぞ!」

建ち並ぶ家々はレンガでできた洋風の家だ。歩いている町の住人であろう人達は、あっちの・・・世界と同じ顔たちで、異世界あるあるのが二足歩行になりました的な人は見る限りいない。

「すげえ!なんかやっと異世界來たって実がわいてきたぜ!」

俺がはしゃいでいる橫で、ルイもシリアもまた、はしゃいでいた。

「やっと!やっと帰って來れましたー!」

「わあ!町だ!森なんかよりかっこいい!」

ルイは町に帰ってこれたこと、シリアは初めて町を見たことではしゃいでいるようだ。

俺たちが今立っているのは、町中にある円狀の広場のようなところで、真ん中には噴水が建っている。

俺が目の前の景に釘付けになっていた時、隣でルイが俺に向かって手を招いて來た。

「?」

俺は首を傾げながらも、ルイの歩いて行く方向についていった。

なお、シリアとリーナは置き去りである。

黙々と歩き続けるルイに、俺は置いていってしまった二人を見ながら質問した。

「おいルイ、あいつら置いてって大丈夫なのか?」

「……だ、大丈夫です!あ、後で連れて行きますので!」

なんともぎこちない喋り方である。

ま、後で連れてくるなら…まあ…いいか。

俺は腑に落ちないものがあるものの、そのままルイについて行くことにした。

俺たちが今歩いているのは、元いた広場からし離れた路地裏のようなところである。し薄暗く、背の高い家々が連なっている住宅街のようだ。

「こ、ここです」

と、ルイが足を止め、一つの建を指差した。言っちゃあ悪いが、しボロく、3階建ての細い建だ。

「ここですって言われても、この建がなんなのかさっぱりなんだが?」

すると、ルイはしだけ顔を赤くし、もじもじしながら答えた。

「わ、私の家です!」

ふ〜ん、へえ〜……うん、ちょっと待って?

「なんで二人連れてこなかったんだよ!?」

「い、いいからってください!」

俺の質問に答えることはなく、無理やりドアの中に押し込みやがった。

押された勢いで、俺は無様にしりもちをついた。

なんだってんだ!さっきから挙不審だし!お前可くなかったらとっくに毆ってるからな!?

ルイは俺がったことを確認すると、中にり、ドアを閉めた。

『ガチャリ』

側から鍵を閉めたルイは、恥ずかしそうに顔を赤らめると、そっと一言。

「わ、私、翔太さんのことが、す…好きでしゅ!………か、噛んじゃった」

………………。

時計で約3時間もの間の沈黙。

俺は理解するのにどれほどの時間を費やしただろう。

ルイが口にした言葉の意味を理解した直後、俺がとっさに口にしたのがこれだ。

「……おっふ…」

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