《人違いで異世界に召喚されたが、その後ハーレム狀態になった件》第21話 クエストに參加する件

「……ふう」

俺はリビングのソファーに腰をかけながら、ルイにいれてもらったお茶……この味は麥茶か?まあ、それはどうでもいいが、ソファーで一息ついていた俺であった。

季節は夏。一週間ほどの當たらない森で過ごしていたため、この街、オルオブ村についてから、ようやく夏をじることができた。

なにより暑い。暑すぎる。

どの世界でも夏は暑いのだな。

「どうしたんですか?翔太さん。窓の外なんか見つめちゃって?あれですか、俗に言う、たそがれてるってやつですか」

テーブルを挾んで目の前に座っているルイが、つまらなそうに俺を見ている。

あれか、俗に言う、かまちょってやつか。

「ま、そんなとこかな」

てきとうに返事を返し、また窓の外を見つめる。

そんな俺の塩対応に、機嫌を悪くしたルイがほおを膨らませる。可い。

「もう、翔太さんなんて嫌いです!」

「まあそう怒るなって、可い顔が臺無しだぜ?」

かっこよく決める俺。う〜ん、今のセリフ、実にかっこいい。

「キモっ」

「ひでぇな!?」

急に、俺の隣に座っていたリーナにさげすまれた俺は、泣き目でリーナに訴える。

まあ、こんな俺たちのくだらない日常はここらへんにして。

街に來て今日が初日。まだ街のことをあまり知らない俺とシリアとリーナは、ルイに々と教えてもらった。

今俺たちがいるのはルイの家だ。一応俺たち3人はルイの家に居候するつもりである。

「そういえば、シリアさんはどこに行ったんですか?」

「あぁ、街の探索に行ってくるー!って言って出てったぞ」

「そうですか」

ここで話が途切れ、沈黙が訪れた。

…………。

俺は沈黙に耐えきれず、一口お茶を飲んだ。

と、その時だ。

「お兄ちゃーーーーーーーーーん!!」

『ガチャ!』

「「「!?」」」

勢いよくドアを開けて來たのは、なぜか俺のことをお兄ちゃんと呼ぶ、小柄な、シリアだ。

シリアの突然の登場に、俺たちは3人して驚いた。

「どど、どうしたんだ?」

揺しながら聞くと、シリアは一枚の紙を目の前に片手を突き出す形で見せて來た。

俺は揺しながらもその紙に書かれている容を見る。

「えーと、、今週のクエストの報告?」

「そうなの!」

「どういうことだ?」

クエストってなんなんだ?さっぱりだな。

俺が分からないといった表をしていると、ルイがこのクエストについて説明をしてくれた。

「クエストとはですね………」

ルイの説明を要約すると、クエストとは、ゲームとかでよくあるやつらしい。

紙に書いてあるモンスターを倒せば、それに応じた報酬がもらえるんだと。

このモンスターたちは、この街にとっての害悪で、倒せばこの街を救ったという理由でお金ももらえるそうだ。

ふむふむ、なるほど。悪い話じゃねえなあ。

「……よし!俺たちもやってみるか!クエスト!」

「そ、そんな簡単に決めていいわけでは……!」

「報酬は早い者勝ちだって!早く行こうよ!」

「めんどくさいわね、全く」

こうして俺たちは、クエストに參加することになった。

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