「…………以上の果をたたえ、翔太一行にこれを與える」

白髪のおじさんが、そう言って俺に５つの箱を渡してきた。

「ありがとうございます」

そう言って、俺はその箱をけ取った。

……長かったなあ、ここまで。列が長すぎるんだよ。

とまあ、ついに俺たちはクエストの報酬を手にすることができたわけだ。

「次！」

白髪のおじさんがそう言った。

それを合図に、列がく。

報酬をもらった俺たちは、その聲をきくと、その場から立ち去った。

………結局、アリサにはバレなかったようだな。

あの後、びくびくしながら列にいたのだが、特に何か起きたわけでもなかった。

俺は安堵し、その場で息を吐いた。

「あぁ〜、良かったなぁ、バレなくて」

「誰にバレないって？」

「ヒイッ！？」

突如、背後から聞こえた聲に、俺たち一行はすごい勢いで振り向いた。

「あ、アリサァ！？」

ルイが驚愕の表でんだ。

「やっぱり、相変わらず反応だけは変わらないぜ。ルイは」

不敵に笑みを浮かべるアリサ。

すると、アリサは右手を俺たちに向かってかざした。

「私はお前らを許さない。犯罪者は抹殺だぜ」

『ピカッ！』

ぐっ！眩しい！

突如、俺たちは白いに包まれた。眩しくて、目が開けられない。

「どういうことだよ！おい！」

俺はアリサに向けて思い切りんだ。

俺の問いに、アリサは淡々と答えた。

「それは、あっちに著いてから話すぜ」

………あっち？

「うお！？」

白いが一段と明るくなったと思ったら、すぐに消えた。

「うぅ〜……目が痛いのだ〜」

俺も目が痛くてまともに前が見えない。

「今のがアリサ……！」

シリアが怯えた聲で言う。

見えずらかった視界もだんだんと鮮明になっていき………。

「なっ！？」

目の前の景に、俺は目を疑った。

「ここは……！」

〜トールフォレスト〜

そう、俺たちは、前にいた森に戻されたのだ。

「はっははははは！」

目の前でアリサが大口を開けて笑っている。

「くっそ！何が目的だ！」

俺が怒鳴りつけても、アリサはじない。

それどころか、余裕さえ見えた。

「目的？そんなの決まってるぜ？」

すると、シリアは俺に人差し指を向けて言った。

「寺尾翔太。お前を殺すことだ」