《俺の周りのは全員なんだが必ず何か重大な欠點がある!》6話 私と俊の出會い!
 あれから時は移り俺と千鶴は、 今日泊まるための宿を探している。
 幸い金は、 たんまりあるので今日ぐらいはし高めの宿に泊まろうかと思っている。
 
 「俊! あの宿なんてどう!」
 千鶴が指さしたのは、 城のような建築だった。
 てか、 なんでこんな小さな町の中にそんなものがあるんだ?
 「よし。 あそこにするか」
 「うん!」
  宿の中は、 深紅の絨毯が引かれ、 壁にはいかにも高そうな変な絵が飾られていた。
 「いらっしゃいませ」
 「あのすいません。 部屋を二つほど借りたいのですが?」
 「わかりました。 料金は、 10000プライスになりますがよろしいでしょうか?」
 
 10000プライスもするのかよ!
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 一応今の俺の手持ちは、 ドラゴンを倒した報奨金として50000程あるが、 これは々悩むな。
 「あの、 さっきこの人は、 二部屋借りたいと言いましたけどやっぱり一部屋でもいいですか?」
 「もちろんです。 その場合は、 値段は半額の5000プライスになりますがよろしいでしょうか?」
 「わかりました」
 ん? 何やら千鶴にを取られたような気がするが、 気のせいか?
 「確かにけ取りました。 それでは、 お部屋へとご案させてもらいます」
 「俊。 早く行くわよ?」
 「ん? 俺が払うか考えている間に何かあったのか?」
 「もしかして聞いてなかったの?」
 「あ、 ああ」
 「俊は、 お金が高かったからここで泊るのか悩んでたのよね?」
 「そうだが?」
 「だから部屋を一つ借りることにして、 値段を半分にしたのよ」
 「ん?  お前今なんて言った?」
 「だから借りる部屋を一つに……」
 「おい! なんで俺がお前と一緒の部屋で寢なくちゃいけないんだよ!」
 「別にいいじゃない。 いづれ夫婦になるのだから!」
 「それは、 お前の勝手な妄想だ! 俺は、 絶対にお前みたいな殺人鬼とは結婚しない!」
 「俊は、 冗談が上手ね」
 
 千鶴の奴は、 相変わらず俺の言うことを全く聞いてくれない。
 「冗談なわけがあるか! 俺は、 お前とではなく、 ラピスさんと結婚したいわ!」
 「ふふふふ。 私の前で他のの名前をださないでくれるかしら俊?」
 
 千鶴は、 そう言ったあと俺にスタンガンを押し付けてきて俺は、 それによって気絶させられた。
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 千鶴side
 「さて、 俊も気絶させたことだし、 あのすいません! 部屋に案してもらってもいいですか?」
 「わかりました」
 私は、 俊をおんぶし部屋へと案された。
 ボーイの人に案された部屋の中はとても広く、 お風呂もあった。
 「どうやら俊は、 まだ気絶してるようね。 全くなんで俊は、 私がこんなに俊の事を思ってるのにけれてくれないんだろう? 見た目とかも俊の好みのの子のはずなのにな~」
 私が、 俊のことを好きになったのは小學生のころからだ。
 當時の私は、 小學生にしてはの発育が良すぎたためそれで男子からはからかわれ、 子からは目の敵にされた。
 そんな狀況が一年ほど続き、 そんな時に私は俊と出會った。
 私が俊と初めて會ったとき私は、 泣いていた。
 そのシーンを俊に目撃されたとき私は、 またからかわれるとじた。
 だがそんなことはなく、 俊はむしろ私のことを心配しているようだった。
 「こんなところで泣いてどうしたの?」
 「なんでもない! こっちに來ないで!」
 
 當時の私は、 完全に人間不信に陥っていたのだろう。
 初めは、 俊に対して強く拒絶した。
 だが俊は、 諦めなかった。
 「なんでもないなんて噓だよね? だって君の顔。 とっても辛そうだもの。 もし僕にできることがあったら何でもするから困ったら僕の名前を呼んでね。 あ、 僕の名前は、 長谷川俊っていうんだ。 それじゃあね」
 「……」
 私は、 人にやさしくされた事がなかったため當時何も言うことは、 できなかった。
 また俊と出會った後いじめは、 さらに過激になった。
 そして私は、 それに耐えきれなくなり、 俊の名前をんだ。
 「俊君! 助けて! つらいよ! 怖いよ! もう嫌だよ! こんな生活!」
 
 いじめていた連中は、 私がんだことに対しむしろ笑っていた。
 
 「誰だよそいつ?」
 「お前を助ける奴なんてこの學校には、 いねぇよ」
 
 確かに彼らの言う通り私が、 んでから一分ほどしても俊は、 現れなかった。
 その時私は、 やはりあの子に騙されたのだと思ってしまった。
 我ながらなんと愚かであったことだろう。
 「お前気持ち悪いんだよ!」
 そう言って私をいじめていた子が、 私の顔を毆ろうとした瞬間、 俊は現れ、 その子の顔面を毆っていた。
 「男の子が、 の子の顔を毆ろうとするのは、 さすがにひどいんじゃないかな?」
 「だ、 誰だよお前!」
 「僕は、 俊だよ。 それより君。 大丈夫?」
 「え、 う、 うん」
 「そう。 それならよかった。 さてこの子たちには、 しお仕置きが必要かな?」
 「く、 來るんじゃねぇ!」
 俊は、 あっという間に私をいじめていた子たち全員をボコボコにしてしまった。
 しかし、 そんな狀況をどうやら先生にも見られていたようで、 俊はすぐに先生へと連れていかれてしまい、 結局私はその日俊にお禮の一つも言えなかった。
 次の日から私のいじめは、 ぱったりなくなった。
 どうやら俊が、 いじめっ子たちをボコボコに懲らしめたのが、 噂になっているのだろう。
 私は、 その時俊にどうしても會いたくなった。
 そしてシュンがどのクラスにいるのか放課の時間を使って探した。
 俊は、 隣のクラスにいるようでクラスの人からは、 大人しい子だと思われていたようなのだが、 昨日の一件で完全に周りの人間から恐れられていて、 周囲には誰もいなかった。
 私は、 この時激しく後悔した。
 俊は、 私のせいで周りの人間からこんな扱いをけているのだろう。
 そして私が、 俊の友達になろうと思い聲をかけた。
 「あ、 あの……」
 「ああ、 君か。 あれからまた誰かにいじめられてない?」
 「うん。 俊君のおかげで私のことは、 誰もいじめてこなくなったよ。 でもそのせいで俊君は……」
 「ああ、 気にしなくていいよ。 僕はもともと一人に慣れてるから。 そんなことより君のいじめがなくなったことの方が嬉しいな」
 そう言う俊の笑顔に、 私は完全にやられてしまったのだろう。
 「だ、 だったら! わ、 私が俊君の友達になってあげる! それと私の名前は、 紅千鶴っていうの!」
 「本當かい?  こんな可い子と友達になれるなんて僕は、 幸せだな」
 「か、 可い……」
 「うん。 君は、 とっても可いよ。 それは、 きっとこの世界の誰よりもね」
 
 私は、その言葉を俊に言われた瞬間顔が真っ赤になり、 恥心に耐え切れず、 教室から走って出て行ってしまった。
 そして、 私は將來俊と結婚して俊のお嫁さんになろうと思った。
 當時の私は、 たいして頭もよくなかったし、 料理や裁なども全くできなかった。
 そして、 このままではきっと俊に振り向いてもらえないと思い、 それらをできるように一生懸命努力した。
 また髪型も俊の好みをききその通りの髪型にした。
 これが私と俊についての出會いだ。
 俊の言葉遣いと私の俊への呼び方が違うのは、 中學時代が原因なのだが、 今日は、 ここまでにしておこうと思う。
 「はあ~俊の寢顔可いな~。 今気づいたけど今なら俊に何をしてもばれないじゃない! でも、 とりあえず今は、 お風呂にらなくちゃね! やっぱり俊も臭いの子は、 嫌だものね。 それに、 も、 もしかしたら今日俊に私の初めてをあげることになることになるかもしれないしね」
 私は、 そう決心すると浴室に向かおうとしたが、 一つだけやることを思い出した。
 「そうだった。 俊が逃げないように手錠を使ってベットに拘束しておかなくちゃね」
 私は、 俊の四肢を拘束してから鼻歌を歌いながら風呂場へと向かった。
 
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