俺は今、 吸鬼のにを吸われているのだが正直に言おう。

 全く痛くない！

 てか本當にを吸われているのかわからないレベルである。

 は、 俺の首筋に約十分ほどかぶりついていたのだが、 突然俺の首筋から口を離した。

 一どうしたんだ？

 もしかしてお腹いっぱいとかか？

 「なんなのだ！ このは！ 熱い！ が熱いのだ！」

 そしては艶めかしい聲と放送事故レベルの顔で急にそんなことを言い出した。

 「そんなの當然よ。 だって俊のだもの」

 「全くですね」

 なんでお前ら俺のの味知ってるの？ 

 てか俺のって普通の人間ののはずだよな？

 それなのになんでこいつらは、 さも俺のは麻薬みたいな言い方してるの？

 「もっともっとお前のをくれ！」

 「ああ、 別にいい……」

 「そんなのダメよ。 だって俊はの一滴に至るまですべて私のだもの」

 「ガキのくせに生意気です！」

 お前らは、 何処のジャイ〇ンとスネ〇だよ。

 「ああ、 を！ をもっとくれぇぇぇぇぇぇぇぇ！」

 そう言って走った目では俺に襲い掛かってきた。

 なにこの子！ 超怖い！

 俺はを反的に拳で毆ったのだがその時奴の頭を確実にふっとばしたはずなのだが、 の頭はすぐに再生した。

 ええい！ 最近のは、 化けか！

 「ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！」

 「いい加減にしなさい！ まな板！」

 千鶴はそう言うとの首筋に一本の注を打ち込んだ。

 そしては、 それを打たれた瞬間寢てしまった。

 「なあ千鶴。 お前今何打ったんだ？」

 「睡眠薬よ。 本當は俊に使おうと思ってたんだけど、 さすがにこれ以上俊のをこのまな板に上げたくないとじたから仕方なく使ったのよ」

 「そうなのか……」

 あっぶね！ こいつがいなかったら俺はこんな危険なものを千鶴に打ち込まれていたのか！

 千鶴の奴めこれを俺に打って俺が寢ている間にすごいことをするつもりだったんだろ！

 エロ同人みたいに！ エロ同人みたいに！

 重要なことなので二度言わせていただきました！

 「それより俊さん。 その吸鬼に噛みつかれた部分のが止まっていないので治療するのでこちらに來てください」

 「そう言えば吸鬼にかまれるとよく吸鬼になるという話を聞いたことがあるんだがこの世界では違うのか？」

 「はい。 ただ吸鬼にかまれるとしばらくの間が強くなるそうですけど俊さんは、 何か影響ありますか？」

 「いや。 全くないな。 むしろが楽になったくらいだ」

 「それはよかったです！ でもだけは強くなってしかったですね！ そして獣になった俊さんが私のことをめちゃくちゃに……」

 「お前に手を出すことなんて一生ねぇよ！」

 「だって俊は私一筋だものね！」 

 「そんなわけないだろ！」

 「あの～そろそろ治療してもよろしいでしょうか？

 「ああ、 頼む」

 俺がそう言った後ルビーは急に俺の首筋を舐めてきた。

 「てめぇ！ いきなり何しやがる！」

 「はぁ～俊さんの。 おいしいでふ～」

 こいつ俺のを舐めやがったのか！

 「お前次真面目に治療しなかったら殺すぞ？」

 「いえ。 治療ならもう終わってますよ？」

 「は？」

 俺はルビーにそう言われにかまれた部分を確認したらそこに傷跡はなかった。

 「これは一どういうことだ？」

 「実は私の唾。 ありとあらゆる傷を治す効果があるんですよ」

 「よし！ 今すぐ瓶の準備をしろ！ そしてこいつの唾を回復薬として売り出すぞ！」

 「さすがに唾ばかりは嫌ですね」

 「良いからさっさと唾を吐け！」

 「わかりました！」

 そう言ってルビーは俺の顔めがけて唾を吐いてきた。

 「違うだろぉぉぉ！ このハゲェェェェ！ 瓶に吐くんだよ！」

 「そうだったんですか？ てっきり私は俊さんが私の唾を浴びたいと思ったのですが。 それと私はハゲじゃありません！」

 「俺がお前の唾を浴びて興する変態なわけないだろ！」

 でもラピスさんの唾なら興するかも。

 「う、 う～ん」

 どうやらの奴は、 目を覚ましたようだ。

 「私は一何をしていたのだ？」

 「お前は俺のを飲んだら急におかしくなったんだよ」

 「？ そうだ！ だ！ なあ！ お前！ 私の奴隷にならないか！」

 こいつ今なんて言った？

 「おいガキ。 てめぇ喧嘩うってんのか？ 俺は基本には優しいがな。 いきなり奴隷になれと言いやがる輩には容赦しないようにしてるんだ」

 「そ、 そんなこと言わないでくれ！ 私はもうお前なしでは生きてはいけないのだ！」

 なんかその言い方卑猥だな。

 もちろん俺のなしでは生きていけないとは理解しているが、 さすがにな。

 それにが言ってるのがさらにヤバい。

 俺の世界だったらそんな言葉警察に聞かれたら一発で警察に捕まる。

 「お前忘れたのか？ 俺たちはお前を殺しに來たんだぞ？ さっきはけでを飲ませてやったが、 こんな生意気なガキならむしろ死んでくれたほうがいい！」

 「ひっぐっ！ そんなに強く言わなくてもいいじゃないかぁぁぁ！ うわぁぁぁぁぁん！」

 は俺に言われたことがよほどショックだったのか泣き出してしまった。

 俺は〇ョナサンと同じで本の真摯を目指しているため、 の涙には弱い。

 その涙が例え子供でもお年寄りでもだ。

 「シュン様。 さすがにし可哀そうではないでしょうか？ それにこの吸鬼。 どうやら邪悪な存在ではないようですし」

  「そんなことわかってますよ。 おい吸鬼」

 「な、 なんなのだ？」

 「とりあえずお前に定期的に俺のをくれてやる」

 「そ、 それは本當なのか！」

 「ああ、 ただし俺とお前は対等な関係だ。 いいか？」

 「わかったのだ！」

 「それとお前の名前は何と呼べばいい？」 

 「私の名前はエルザと言うのだ」

 「了解だ。 俺の事は俊と呼んでくれ」

 「わかったのだ」

 「俊？ 何勝手に決めてるの？」 

 「そうですよ！ 吸鬼は危険な存在なんですよ！」

 どうやら千鶴とルビーは、 俺がエルザにをあげることに反対のようだ。

 はあ～でもラピスさんは、 エルザを助けたいみたいだし、　俺も正直なところこいつを殺したいとはあまり思わない。

 「じゃあ、 お前らにも俺のを定期的にやるから勘弁してくれ」

 「何してるのまな板！ さっさと帰るわよ！」

 「早く立ってくださいクソガキ！」

 こ、 こいつらなんて変わりの早さだ。

 てかこいつらは俺のをどういった目的で使うつもりなんだ？

 「よかったですね。 エルザちゃん」

 「私は、 とりあえず助かったのか？」

 「ああ、 だから早く帰るぞエルザ」

 「わかったのだ！ これからよろしくなのだ！ シュン！」

 エルザは俺にそう元気よく返事すると俺の背中に飛び乗ってきた。

 全くこいつ自分では500歳とか言ってたが、 見た目通りまだまだ子供じゃないか。

 まあ、 子供のすることにいちいち腹を立てても仕方ないな。

 俺がそんなことを考えていると首筋にある違和をじた。

 それはエルザの奴がまた俺のを吸っていたのだ。

 「お前！ 俺の許可なくを吸うなよ！」

 「チュー……」

 ダメだこいつ。 全く俺の言うことききやしない。

 結局俺は、 町に著くまでエルザにを吸われ続けた。

 そして今はぐっすり眠っている。

 さすがの俺もそれだけ吸われ続ければ眩暈がしてきた。

 どうやらエルザの満腹の値は俺が気絶するギリギリのようだ。

 それとわかったことがあるのだが、 どうやら俺のをエルザが一度吸うと満腹になると眠り、 満腹になる前に一度でも口を離したらあのに狂ったバーサーカーの狀態になるようだ。

 てかよくよく考えたら俺のパーティーメンバーって殺人鬼に、 変態に、 に狂ったってかなりひどいよね？

はあ～正直言ってラピスさんこのパーティーってくれないかな。

 そうじゃないといづれ俺過労死しそうだ。