《俺の周りのは全員なんだが必ず何か重大な欠點がある!》22話 イケメンは死ね!
 「これが城か。 それにしても大きいな」
 城の大きさは、 日本の建築で表すと東京ドーム約二個分ぐらいあった。
 「そんなところで突っ立てないで早くりましょうよ」
 「そうだな」
 
 しかし俺たちが城の中にろうとすると門番と思われる兵士に止められた。
 「止まれ。 貴様この城に何の用だ?」
 「実は、 この國の王様に今日の正午までに來るように呼ばれてまして……」
 「それじゃあお前がドラゴンを一撃で倒したというシュンというものか?」
 「そうです」
 「噓をつくな! お前みたいな弱そうなやつがドラゴンを倒せるわけないだろ! ひやかしならさっさと帰れ! さもなくば役人へと通報するぞ!」
 こ、 こいつ! 俺は事実を言っているのに噓だとか言いやがったな!
Advertisement
 ぶっ殺してやるぅぅぅ!
 俺はそう決心し、 門番の元のことを毆ろうとした瞬間ラピスさんに止められた。
 
 「シュ、 シュン様! 落ち著いてください! ここでシュン様が騒ぎを起こすと本當に役人に捕まってしまします!」
 「は、 離してください! あんな大人! 修正してやる!」
 「俊。 うるさい」
 千鶴の奴はそう言うと俺にスタンガンを押し付けてきた。
 「あばばばばば……」
 「あのシュン様気絶してしまったようですが大丈夫なのでしょうか?」
 「俊ならこの程度じゃ死なないわよ。 それよりどうやって中にるの?」
 「それは私に任せてください。 あのこの手紙を読んでもらえませんか?」
 「手紙か?」
 「ええ、 この手紙を読めばきっとシュン様が言っていたことが本當だと理解できるので」
 ~十分後~
 「おい千鶴! てめぇいきなり何しやがる!」
 「だって俊があの場面で毆ってたら俊は今頃役人に捕まって牢屋にいれられてたのよ? それで明日の今頃には、 首が宙を舞っているわね」
 「ならそう言えば……」
 「あの狀態の俊に何を言っても聞かないでしょう? だからスタンガンを使って気絶させたのよ。 だから私は謝はされど罵倒される筋合いはないわよ」
 「ぐぬぬぬぬ……」
 確かに千鶴の言うことは正論だ。
 だが、 やっぱりスタンガンで気絶させるのはどうかと思うぞ?
 「シュン諦めろ。 チヅルには何を言っても無駄だ」
 「だがな……」
 「それよりも話がついたようだぞ」
 ハクが指をさした場所には顔が青ざめた門番と満面の笑みのラピスがいた。
 そして門番は、 俺の方に走ってくるとスライディング土下座をきめた。
 「先ほどは申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!」
 「お、 おう」
 門番の謝り方は尋常ではなく、 し引いてしまった。
 「そんなことより早く案してくれないか?」
 「わ、 わかりました! すぐに案させていただきます!」
 
 門番はそう言うと門を開いた。
 「私についてきてください。 王は城の中の玉座の間と言う場所におられますのでそこまで案させていただきます。 それと城の中にあるものにはなるべくおれになられないようにお願いします」
 「わ、 わかった」
 そうして俺達が門番に案されるがままに、 玉座の間まで案された。
 玉座の間は、 床には赤の絨毯が引かれていて、 大きなイスが置いてあった。
 その椅子には金と思われるものが裝飾されていてとても派手そうに見えた。
 また玉座の間には、 俺達以外にも呼ばれている人がいた。
 「あのラピスさん。 あそこにいるのは誰か知っていますか?」
 「あれは勇者の一団ですね」
 「勇者?」
 「ええ、 最近現れ始めたので私も詳しいことは知らないのですが、 どうやら彼らも王様に呼ばれたようですね」
 「そうなんですか」
 
 てかあの真ん中にいる青髪の奴!
 顔がイケメンで職業が勇者とか不平等じゃないか!
 それにの子も三人連れているようだし、 あれじゃあ完全に異世界に転移されたハーレム主人公じゃないか!
  
 「シュン。 怖い顔をしているがどうかしたのだ?」
 「いやなに。 あの勇者とか呼ばれている奴を後で殺してやろうと思ってな。 ふふふ……」
 「なんかシュンがおかしくなったのだ!」
 「シュンはいつもおかしいだろ」
 「そうですよ」
 「あははは……」
 「俊はあの青髪が周りにの子を連れていることがうらやましいのよ」
 
 千鶴の奴め! 
 余計なこと言いやがって!
 「俊さん。 俊さん」
 「なんだよ」
 「俊さんはあのキザ野郎が周りにの子を連れているのが羨ましんですよね?」
 「そうだよ! 悪いか!」
 こいついちいち俺の心をえぐって何が楽しいんだ!
 「なら俊さんの周りを見てみてください。 俊さんだって可いの子を沢山連れているじゃありませんか。 それなのになにが不満なんですか?」
 「俺は普通のの子が好きなの!」
 「全員普通の子じゃないですか。 それに顔のレベルで言ってもあちらより圧倒的にこちらのほうが上ですよ?」
 「ほう。 お前らを普通というか。 この中で普通の子などラピスさんしかいないわ!」
 「シュン。私も普通……」
 「黙ってろ出狂!」
 
 俺がそう怒鳴るとハクはに落ち込んだ表をし、 地面に座っていじけてしまった。
 「ねぇ俊。 私は普通よね?」
 「私もどこからどう見ても普通のじゃないですか!」
 「どの口が言うか! お前らこそこの中で一番頭がいかれてる子筆頭じゃないか!」
 「シュ、 シュン様お靜かに。 どうやら王様が來るようですから」
 「す、 すいません……」
 俺はし冷靜さを欠いていたらしい。
 反省せねば。
 「ごめ~ん。 皆待った? いや~寢坊しちゃってさ~許してね」
 そんな軽い口調でってきたのは、 三十代と思われる男だった。
 そしてその男は、 玉座の中にある王が座ると思われる椅子へと座った。
 「ま、 まさかあれがこの國の王様なのか?」
 「ん? そうだよ~。 だからよろしくね。 シュン君」
 おいおい。 あんなのが王様でこの國大丈夫なのかよ……
 「さてと今日君たちを呼んだのにはとある理由があってね。 実は最近魔王となのる輩が現れ始めてね。 それで君たちには、 それを倒してしいの」
 
 魔王とか本當にテンプレだな。
 でも魔王討伐しても俺にメリットないしな。
 それに何よりもめんどくさいからここは口ではやるとか言っといて無視してこの世界を回るか!
 正直あの町にも飽きてきたとこだし、 でもあの町を出るとなるとラピスさんと會えなくなるのか。
 それは嫌だな。 ああ、 ラピスさんもついてきてくれないかな。
 「その話。 勇者である。 この青山犬にお任せください!」
 ん? こいつ今苗字を名乗らなかったか?
 
 「ああ、 俊さんは知らなかったんですね。 あのキザ野郎は男神がこの世界に召喚したですよ」
 「そうなのか? でもなんでまた?」
 「それはきっと暇つぶしですね。 それにあのゲロ野郎は、 男神の好みドストレートですしね。 それであの蛆蟲が死んだら自分たちの玩にでもするつもりなんでしょうね」
 俺はそれを聞き、 初めて奴に同した。
 
 「それで奴の職業とステータスは、 どうなってるんだ?」
 「あのゴミは神全員に嫌われているので、 ステータスは、 當然全部最低値に設定してやりました。 正直あんな奴が生きてると知ってるだけで蟲唾が走りますよ。 ペッ!」
 こ、 こいつどんだけあいつの事嫌いなんだよ!
 「でもあの蛆蟲がここに呼ばれているのは、 きっと男神連中がチートなスキルと職業で勇者を與えたからでしょうね」
 「あ、 ありがとう々教えてくれて」
 「それじゃあお禮に私とキスをして……」
 「ありがとう! いや~正直こんな話やってくれる人がいるなんてとっても驚いたよ! 君相當なお人好しだね!」
 
 さて魔王討伐はあいつがやってくれるみたいだし、俺は帰るか。
 「あ、 言い忘れてたけど、 魔王を倒したら僕の娘を挙げるよ。 クリスっておいで」
 「はい。 お父様」
 中にはってきたのは、 プラチナブロンドの髪をした綺麗なだった。
 「皆様。 初めましてクリスと言います。 仲良くしていただけると嬉しいです」
 「さて一応聞くけどシュン君は、魔王討伐する気ある?」
 「お任せくださいお父様! 必ずこのシュンが魔王の首を獻上いたしましょう!」
 「ははは。 君わかりやすいな。 でもそう言うところ嫌いじゃないよ? さてじゃあ今から二人には、 武道場で戦ってもらおうと思う」
 「それはなんでですか?」
 「君たちの実力を知りたいというのもあるけど、 一番の理由としては勝負に勝ったほうにクリスを同行させようと思ってね」
 
 王はキメ顔でそう言った。
 
 
【1章完】脇役の公爵令嬢は回帰し、本物の悪女となり嗤い歩む【書籍化&コミカライズ】
公爵令嬢のアサリアは、皇太子のルイスに婚約破棄された。 ルイス皇太子が聖女のオリーネに浮気をして、公爵令嬢なのに捨てられた女として不名譽な名がついた。 それだけではなく、ルイス皇太子と聖女オリーネに嵌められて、皇室を殺そうとしたとでっちあげられて処刑となった。 「嫌だ、死にたくない…もっと遊びたい、あの二人に復讐を――」 処刑される瞬間、強くそう思っていたら…アサリアは二年前に回帰した。 なぜ回帰したのかはわからない、だけど彼女はやり直すチャンスを得た。 脇役のような立ち振る舞いをしていたが、今度こそ自分の人生を歩む。 「たとえ本物の悪女となろうと、私は今度こそ人生を楽しむわ」 ◆書籍化、コミカライズが決定いたしました! 皆様の応援のお陰です、ありがとうございます! ※短編からの連載版となっています。短編の続きは5話からです。 短編、日間総合1位(5/1) 連載版、日間総合1位(5/2、5/3) 週間総合1位(5/5〜5/8) 月間総合2位
8 66愚者のフライングダンジョン
〖ニート〗×〖怪物〗=人間社會の崩壊??? 夢、信念、向上心。いずれも持たないニートがいた。ある日、祖母が所有する畑で農作業をしていると局地的な地震が地元を襲う。突如として倉庫に現れた大穴は蠱惑的なダンジョンの入り口だった。 〜半年後、世界中の陸地で大地震が発生。世界各地でダンジョンが見つかり、人々は新たな時代の幕開けを感じた。パラダイムシフトをもたらす理想の資源を手に入れたとき、小國と大國の均衡は崩れて戦亂の時代へ逆戻りする。 〜その頃ニートはダンジョンにいた。あれからずっと迷子の大人だ。奇跡的に生きながらえたが代償としておぞましい怪物へと成り果てた。 襲いくる牙。謎の鉱石。限界を超えてみなぎる力。自由を求めて突き進め。いざゆけ、ダンジョンの最奧へ! これは頭のネジが外れたニートが愛されるべき怪物になる物語。それを観察する戯作である。
8 95ロメリア戦記~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~
書籍化しました。小學館ガガガブックス様よりロメリア戦記のⅠ~Ⅲ巻が発売中です。 コミカライズしました。ロメリア戦記のコミックがBLADEコミックス様より発売中です。 漫畫アプリ、マンガドア様で見ることができますのでどうぞ。 「ロメ、いや、ロメリア伯爵令嬢。君とはもうやっていけない。君との婚約を破棄する。國に戻り次第別れよう」 アンリ王子にそう切り出されたのは、念願の魔王ゼルギスを打倒し、喜びの聲も収まらぬ時であった。 しかし王子たちは知らない。私には『恩寵』という奇跡の力があることを 過去に掲載したロメリア戦記~魔王を倒したら婚約破棄された~の再掲載版です 私の作品に対する、テキスト、畫像等の無斷転載・無斷使用を固く禁じます。 Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.
8 190mob少年は異世界で無雙する⁉︎(仮)
ある雨の日、佐倉 悠二は下校中どこからか落ちてきた酒瓶に當たり死んでしまった… 目が覚めた時、目の前には神様がいた。 そこで悠二は異世界に行くか天國に行くか問われる。 悠二の選ぶ決斷は…
8 104神々に育てられた人の子は最強です
突如現れた赤ん坊は多くの神様に育てられた。 その神様たちは自分たちの力を受け継ぐようその赤ん 坊に修行をつけ、世界の常識を教えた。 何故なら神様たちは人の闇を知っていたから、この子にはその闇で死んで欲しくないと思い、普通に生きてほしいと思い育てた。 その赤ん坊はすくすく育ち地上の學校に行った。 そして十八歳になった時、高校生の修學旅行に行く際異世界に召喚された。 その世界で主人公が楽しく冒険し、異種族達と仲良くし、無雙するお話です 初めてですので余り期待しないでください。 小説家になろう、にも登録しています。そちらもよろしくお願いします。
8 59従妹に懐かれすぎてる件
昔から仲の良かった従妹が高校進學を機に一人暮らしの俺の家に住むことになった。 可愛い女の子と暮らせるなんて夢のようだ、と思ったのだが……。 「ゆうにぃ、おはようのキスは?」 俺の従妹は想像以上に懐いていました。 もはや同居じゃなくて同棲、ラブラブな新婚生活だよこれ……。 季節を追ってエピソードが繰り広げられていく日常アニメならぬ日常ラノベ! 甘々過ぎてちょっぴり危険な二人の生活を覗きに行きましょう! 2017/7/28-30 本日のノベルバ ランキングにて2位をいただきました!
8 136