《俺の周りのは全員なんだが必ず何か重大な欠點がある!》41話 死神襲來!

 「ほらつきましたよ。 さっさと私の背中から降りてくださいませんか?」

 「う、 うっ......気持ち悪い……」

 「ちょっと吐くなら向こうで吐いてください!」

 「だ、 大丈……オロロrrrrr……」

 結局我慢できませんでした。

 「全くあなたと言う人は……」

 「しょうがないだろう? お前の乗り心地最悪だったんだから」

 「人が折角乗せてあげたというのに文句を言うとは何事ですか!」

 「う……それを言われると……」

 「大ですね! 貴方と言う人は……」

 ~十分後~

 「あのもう勘弁してくれないか?」

 「仕方がないですね。 今回はこれぐらいで許して差し上げましょう」

 「ありがとよ。 さてお前との約束だが明日でもいいか?」

 「何故明日なのです?」

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 「だってほら今ってよるだろう? そんな時間に突然訪問しても相手に迷だと思わないか?」

 「言われてみればそうですね」

 「だろう?」

 「それじゃあ私は一旦森に帰るとします」

 「待て待て」

 「なんです?」

 「一応俺はお前に助けられたわけだし、 飯ぐらいお禮したいわけよ」

 「なるほど。 一応あなたにもごく一般的な禮儀というものは存在しているようですね」

 「お前さては俺の事馬鹿にしてるな?」

 「馬鹿にされてないとでも思っていたんですか? それなら貴方の頭は余程おめでたいのですね」

 「なんだとこの馬野郎!」

 「なんですかその態度? もしかして私とやる気なんですか?」

 「當たり前だ! 流石の俺も馬に馬鹿にされるなんて我慢ならん!」

 「ホーッホホ! いいでしょう。 そこまで言うならいいでしょう! 三分で塵にしてさしあげますよ!」

 「今更謝ったってもうおそ……」

 「ちょっと俊。 今まで何処に行ってたのよ?」

 こ、 この聲は……

 「ち、 千鶴……」

 「何よその嫌そうな顔は? てかそれよりもなんで剣持ってるのよ!」

 「え、 ええとそれは……」

 「前に私言ったわよね? 俊は剣を使うの止って……」

 おっとこれはかなり雲行きがかなり怪しくなってきたぞ。

 「それなのに俊は私との約束を破ったのね……そんな俊にはお仕置きが必要よね?」

 あかん! これは完全にスイッチった!

 「ち、 千鶴俺の話を……」

 「問答無用!」

 千鶴はそう言うと包丁を取り出し、 俺の頭目掛け投げてきた。

 「危な! お前俺を殺す気か!」

 「そんなわけないじゃない。 なんで好きな人を殺さなくちゃいけないの?」

 「一度俺を殺してるお前がそれを言うか!」

 「そんなことよりさっさと私からのお仕置きをけなさい!」

 「そんなの死んでも免だ! てかシルバー! お前も見てないで助けろ!」

 「あんな化けの相手死んでも免ですよ!」

 「お前にはプライドと言うものはないのか!」

 「プライドより命の方が大事なんですよ!」

 シルバーは最後にそう言い殘した後、 どこかに走って行ってしまった。

 この人でなし! あ、 人じゃないか! 

  アハハハハ!

 「俊覚悟はいいかしら?」

 

 どうやらそんなくだらない事を言っている間に俺の命は終わりを告げる時が來たようだ。

 「あ、 あの千鶴。 あまり痛くしないでね?」

 「ダ〜メ」

 「デ、 デスヨネー」

 グチャベリバリボリ!

 「はぁ爺ちゃん。 俺結局また來ちゃったよ……」

 「お前は本當に……」

 「俺だって頑張ったんだよ!」

 「頑張っても結果がなければ意味がないじゃろうが!」

 「お、 仰る通りです……」

 「本當にお前は何回死ねば諦めるのやら……」

 

 教えてくれ五〇! 俺は後一何回千鶴に殺されればいいんだ!

 「爺ちゃん。 俺思うんだ」

 「何をじゃ?」

 「俺は死ぬたびに千鶴と結婚したくないってさ……」

 「おぬしも往生際が悪いのう」

 「だってあんなヤンデレの中でも群を抜いてヤバい奴と仮に結婚したとして、 幸せな家庭を気づけると思うか?」

 「それはお前の心がけ次第じゃな。 わしもそうじゃった……」

 「ん? それはどういう意味だ?」

 「ここだけの話じゃがな。 実はわしも昔ばあさんから今のお前と同じようなことをされておったのじゃ」

 「な、 なんだって!」

 あの超優しいおばあちゃんが昔は千鶴と同じ超ド級のヤンデレだったなんて……

 「これもの定めなのかのう……」

 「何ジョ〇ョみたいなこと言ってんだよ。 てかヤンデレに好かれるの定めとか最悪じゃないか!」

 「その通りじゃよ。 わしも昔はお前みたいにハーレムを作ってやるとか粋がっておったのじゃ。 じゃが! じゃがな! そのたびばあさんにバレてこっぴどくお仕置きされたのじゃ! 今思い出すだけでも鳥が……」

 死んでもなお恐怖を與えるってどんだけ怖かったんだよ......

 「ともかくじゃ。 お前も早く諦めたほうがよい。 じゃないと……」

 「じゃないと……」

 ゴクリ

 「もっとひどい目にあうことになるぞ?」

 

 そういう爺ちゃんの聲はとても小さく、 は震えていた。

 「そ、 そんなに酷いのか?」

 「それはもう言葉で表すことはできないほどの凄まじい苦痛じゃった……」

 あの熊に襲われた時でさえ悲鳴一つ上げなかった爺ちゃんがここまで言うなんて……

 「爺ちゃんも々苦労してたんだな……」

 「まあのう。 若気の至りと言うやつじゃ」

 

そう言う爺ちゃんは何処か遠い目をしていた。

 「そう言えば爺ちゃん。 一つ質問いいかな?」

 「なんじゃ?」

 「さっきからこの隣にいる巨大な鎌持った骸骨顔の奴誰?」

 「それは死神じゃ」

 

 そっか死神か! アハハハハ!

 「あのお話はもうすみましたか?」

 「ああ、 すいません。 つい爺ちゃんと長話しすぎてしまって。 それじゃあスパッとやっちゃってください」

 「えぇ! なんでそうなるんですか! 普通そこは抵抗するでしょう!」

 「だって爺ちゃんの話聞いてたらもう生きていても仕方ないかなって……」

 「そこはあきらめちゃだめですよ! 修〇さんだってきっとそう言ってますよ!」  

 「あんたはあの恐怖を経験してないからそんなことが言えるんだ! なぁ爺ちゃん!」

 「そうじゃそうじゃ! あの恐怖は経験者にしかわからん! 経験したこともないような奴が知ったような口で言うんじゃない!」

 「えぇ……」

 「さぁ早くやれぇ!」

 「……」

 死神の奴は俺のその態度に相當ドン引きしてるようで何も言わなくなってしまった。

 「どうしたんだ! 早くやれよ!」

 「む、 無理です!」

 「何故だ!」

 「だってあなたの人生あまりにも報われなさすぎるじゃありませんか!」

 「仕方ないだろう! 俺だって好きでこんな人生送ってるわけじゃないんだから!」

 「それなら私が相談相手になってあげます!」

 「はい?」

 コイツ何言ってるんだ?

 「そしてあなたが生きていてよかったという人生にしてみます!」

 「お前……」

 

 俺の人生今までこんな優しい言葉をかけてくれる人いなかった。

 そんな狀況に俺はしたのか目から自然と涙が流れていた。

 「じ、 爺ちゃん俺……」

 「安心せい俊。 わしも今のおぬしを見て今までおぬしがどれほど苦しめらてきたのかようやくしんに理解することができたのじゃ。 じゃからお前にはもう無理やりあの子と結婚指せようとは思わん。 じゃから辛くなったらいつでもきていいんじゃぞ」

 「うん! ありがとう二人とも! 俺もうし頑張ってみるよ!」

 「その意気じゃ!」

 「あ、 でも最後にはあなたの魂貰いますので」

 

 そこはちゃっかりしてるな死神。

 「さてとりあえずまずは互いに自己紹介しましょうか」

 そう言うと死神は地面に座り、 髑髏の部分を急にりだした。

 「お前何してんだ?」

 「何って仮面を外すだけですが?」

 「それ仮面なのかよ!」

 「そうですよ? これはただ単に死神のイメージを壊さないようにつけているだけですよ、 えっとここをこうして……」

 スポン!

 

 「ふう。 暑かった!」

 「お、 お前……」

 「どうしたんですか?」

 「だったのか!?」

 「そうですよ? 」

 なんと死神はだったのだ。 しかもときたもんだ。

 だがって聞くと嫌な予しかしない。

 これって俺の格が捻くれてるからそうじるのかな?

 「あ、 それと私のことは闇とでも呼んでください」

 

 その名前聞くと完全にあの金髪さんしか出てこないんだけど、 まあ幸いこいつは赤の髪だから一応セーフか?

 いや。 妹の方が確か赤髪だったからアウトかな?

 「それじゃあ俺の名前も紹介しておこうかな。 俺は長谷川俊ごく普通の人間だ」

 「ダウトです」

 「どこがだよ!」

 「普通の人がそこまで絶するはずがありません!」

 「うるせぇ! 俺は普通だ!」

 俺のそのあまりの必死な姿に闇は軽く引いていた。

 「それでまずは事を話してくださいませんか?」

 「わかったよ……」

 そこから俺は千鶴に今までされてきたことを包み隠さず、 すべて話した。

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