「なるほど。 話は大わかりました」

 「それは何よりだ」

 「それでなんですが私の策としましてはイケメンをパーティにれるというのはどうでしょうか？」

 何？ イケメンを俺のパーティにれるだと？

 「ちょ、 ちょっと俊さん！ その顔何とかしてください！」

 「あぁ？」

 「ヒイッ！」

 「コラ俊！ 闇ちゃんを怖がらせてどうするんじゃ！ 折角俊の為に協力してくれようというのにその鬼のような顔はなんじゃ！」

 「だ、 だって爺ちゃん。 イケメンだぞ？ イ・ケ・メ・ン！」

 あんな人種滅べばいいのに！ 特に人の彼を連れてるやつとかな！

 「あの俊さ……」 

 「なんだ！」

 「いい加減にせんか！」

 「痛！ おい糞爺！ いきなり人の頭なぐるんじゃねぇ！」

 「自分の祖父に向かってクソ爺じゃと！？」

 「あ、 あのお二人とも落ちつ……」

 「なんだよやろうってのか？ いいぜ。 お前みたいなおいぼれ三分でケリつけてやるよ！」

 「その言葉そっくりそのまま返してやるわい！」

 「いい加減にしてください！ 今はそんなことしてる場合じゃないでしょう！」

 「「す、 すいません」」

 そうだよな。 折角二人とも俺の為に々考えてくれているのにそれなのに俺ってやつは……

 「爺ちゃん。 闇。 二人ともゴメン……」

 「わ、　わしも々言い過ぎた。 俊、 闇ちゃんすまんかった」

 「ふぅこれで一件落著ですね」

 「それで闇。 さっきの話なんだが……」

 「そうじゃった。 闇ちゃん。 なんで俊のパーティにイケメンをれようなんて言ったんじゃ？」

 「ふふふ、 それはですね……」

 「「そ、 それは……」」

 「千鶴さんをイケメンに惚れさせるためです！」

 「「な、 なるほど」」

 「ふふふ、 その顔は二人とも理解したようですね。 そうです。 子とはイケメンが好きな生きです。 ですからそんな相手を千鶴さんと同じ環境にいさせれば自然と二人はひかれあうのも當然のことです！」

 「要は人柱と言うことだな？」

 「まあ、 分かりやすくいうとそうですね」

 ふふふ、 そうなるとこれは相當な名案じゃないか？

 だって俺の嫌いないイケメンと言う人種に嫌がらせできるし、 何よりも千鶴が消えれば俺は心起きなくハーレムが作れる。

 「二人とも悪いんじゃがその案は通用せんと思うぞ？」

 「「え……」」

 「だってあの子。 千鶴ちゃんとやらは顔で俊のことを好きになったわけじゃないんじゃからな。 そんな相手にイケメンをだしたところで意味はありゃせんと思うぞ？ それどころか他の子をNTRされる可能もあるんじゃないのかのう」

 確かに爺ちゃんの言う通りだ。

 だって千鶴の奴がもし面食いなら青山にわれたとき絶対についって行ったはずだ。

 それなのにあいつは斷った。

 そうなるとやはりこの作戦は実行したところで無駄どころかラピスさんをNTRされる可能もある。

 「グヌヌ！ まさか今時そんな純粋な子がいるなんて……」

 ※これはあくまで闇の意見です！ ですので全國の子が全員面食いと言うわけでは絶対にないのでその點だけは絶対に誤解しないでね！ 作者との約束だぞ？

 「なんか。 今変な文字が空中に出なかったか？ それに作者ってどういうことだ？」

 「何を言っとるんじゃおぬしは」

 「俊さん頭大丈夫ですか？」

 コ、 コイツら！ お、 落ち著け俺。 もしここでもし怒ってしまったら一向に話が進まない！

 だからここは我慢だ！ ガ・マ・ン！

 「や、 闇。 口には気を付けような？」

 「ヒィ！ 俊さんがまた怖い顔に！」

 「その顔さっさと止めんか！ 気味が悪いわ！」

 が、 我慢だ俺！

 「それでなんだが他に作戦はないのか？」

 「う～む。 そうじゃなわしの意見としては子の嫌がることをしてみるのはどうじゃ？」

 「嫌がることか？」

 「なるほど。 例えば相手のスカートをめくったりとかですか？」

 「そんなもんじゃ生ぬるいわい！」

 「それじゃあ何をすればいいんだよ」

 「そうじゃなわしなら深夜その子の部屋にってパンツの匂いを堂々と嗅いだり、 をいきなりみしだいたりするとかのう」

 その爺ちゃんの言葉を聞いた瞬間闇は凄まじい速さで爺ちゃんから離れた。 

 「ちょっと闇ちゃん。 そんなに離れんでも……」

 「すいません。あまりにも“気持ち悪い”ことを言われたものでつい咄嗟に逃げてしましました」

 「それなら戻ってきてくれんか？ じゃないと話づらいじゃろう？」

 「いえ、 この距離でお構いなく」

 「そ、 そうか……」

 そういう爺ちゃんは何処か寂しそうだった。

 「それでわしの作戦なんじゃが俊はどう思っておるんじゃ？」

 「俺の率直な意見を言わせてもらうとその作戦はまず100%奴に通じない。 それどころか逆に襲われてそのまま既事実を作らされることなんて可能もある」

 「俊さんの言葉が本當だとしたら千鶴さんとやらは相當な変態ですね……」

 やっぱりそうだよな……

 「じゃが俊。 そうなると本格的に打つ手がないのじゃが……」

 「俊さんは何かないんですか？」

 「あったらすでに実行してるよ……」

 「そ、 そうですよね……」

 そのまましばらくの間無言の時間が流れた。

 正直この狀態かなり気まずい。

 だ、 誰か！ 何か言ってくれ！

 「あ、 あの……」

 「な、 なんだ？」

 「さっきの私が上げた意見をさらに改良した意見なのですが……」

 「なんじゃ。 遠慮せずいってみなさい」

 「ええとですね。 イケメンがダメなら可い系の男子をれるというのはどうですか？」

 「可い系だと？」

 「はい。 いわゆる男の娘と言うやつですね。 実は男の娘って子に結構人気あるんですよ？」

 「なるほどな。 カッコいい系がダメなら可い系で攻めるということか」

 「そういうことです。 それに男の娘は顔も大事ですが、 何よりその作にときめくものですからね。 ですからもしかしたら……」

 「千鶴を落とせると？」

 「落とすのは無理でも俊さんから注意を逸らすことはできると思います」

 う～む。 これはかなり悩みどころだな。

 「俊どうやらお迎えの時間の様じゃぞ？」

 「な、 何！」

ヤバいぞ！ 結局まともな意見何て最後の一つしかないぞ！

 ええい！ こうなったら……

 「闇！ お前の意見採用だ！」

 「えぇ！ ほ、 本當ですか！」

 「仕方ないだろう！ 時間なんだから！」

 まあともかくこれで方針も決まったわけだし、 頑張ってみるか。

 「あ、 俊さん。 お別れの前に……」

 「なん……」

 闇は俺に近づくといきなりキスをしてきた。

 「お、 お前！ い、 いきなり何を……」

 「何って契約ですよ」

 「け、 契約？」

 「はい。 俊さんさっき言ってたじゃないですか。 俺の痛みが分からい癖に知ったようなこと言うなって」

 「それがキスとなんの関係があるんだよ！」

 「それはですね。 死神と契約すると痛覚やが共有されるんですよ」

 「なるほど。 謎はすべて解けた！」

 「あ、 最後になんですけど、 死神と契約するとその人の魂は死後一生契約した死神のものになるので」

 「な、 何ぃぃ！ それを早く言え！」

 やっぱりこいつも地雷だったぁぁぁぁぁぁぁ！

 「えぇ～いいじゃないですか～死んでも一生私みたいなと一生一緒にいられるんですよ～」

 「自分で言うな！ 畜生！ こんな不當な契約クーリングオフだ！ クーリングオフ！」

 「あ、 私クーリングオフとかけ付けてないんで」

 「畜生！ お前また來た時絶対に後悔させてやるからな！」

 「俊！ 向こうでも気を付けるんじゃぞ！」

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  「ハッ！ なんかやけに頭が痛い！」

 いつもならすごくらかいで起きるはずなのに今日はなんでこんなに痛みが凄いんだ？

 てか今の俺地面に橫になってね？

 「おや？ どうやらやっと目が覚めたようですね。 いや〜安心しましたよ。 あなたにはまだ利用価値がありますからね」

そ、 その聲は……

 「シルバー！ てめぇ何人の頭踏んでやがる！ さっさと足退けろ！」

 「全くしょうがないですね」

 シルバーはそう言うと足を渋々どけてくれた。

  ふぅ。 全く最悪の目覚めだぜ。

 「それで千鶴は何処に行ったんだ？」

 「私ならここにいるわよ」

 千鶴はそう言うと俺の前に現れた。

 「キャァァァァァァァァァァァァァ！」

 「ちょっとなんで私の顔見るなり悲鳴上げるのよ！」

 「悪い。 急に出てくるもんだからつい……」

 「全く。 それよりも今の俊だらけなんだからさっさと風呂にってきなさい」

 「誰のせいでそうなってると思って……」

 「何か言った？」

 「いいえ！ 何も言っておりません千鶴様！」

 俺は千鶴にそう返すと風呂がある場所へと一目散にその場を離れた。