《お姉ちゃんがしいと思っていたら、俺がお姉ちゃんになったので理想の姉を目指す。》8話 學校生活が始まる!

さてさて!今日から學校生活の始まりです!正確には昨日からなんだけど、昨日は學式だけみたいなものなので、學校生活が始まったは薄いようなじがするんだよねー。勿論中學生なったなっていう慨深さはあったけどね。でも學校生活が始まったって思うのはやっぱ勉強とか部活、委員會活が始まってからだよね。

ちなみに前世の私は部活は陸上部、委員會は報委員會にってたんだよね。報委員會っていうのは、放送部みたいなものかな。晝お休みの時間に放送したりするのが主な活で前世でも大分楽しませてもらったな~。今回も委員會は報委員會にろうと思ってるよ。部活に関しては……うーん、部で絵の勉強を突き詰めてもいいし……もう一度陸上部にって走り幅跳びを頑張ってもいいかなぁ。それかバドミントン部かな。あ、でもあそこ私の苦手な人が部するんだよね。生徒の顔ぶれが変わっていないところを見ると、る部活もきっと変っていないと思うんだよね。人の好き嫌いはよくないと思うんだけど、まぁけなしてるわけではないので許してしいな。全ての人間をせはしないのです。それは淑でも仕方ないと思うんだ。私はキリスト様ではないので隣人だからとせないよ。

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「なぁ琴音は部活決めたか?」

そんな風に思案していると真が聲をかけてきた。いくら前世での友関係が変わっていないとはいえ、こいつは私以外に話しかける相手はいないのだろうか。ていうか今生でのこいつと私は一どういう付き合いをしてきたのか……それが1番気になる。

「……なんだよ。いきなりジト目で見てきて」

あら?もしかして表に出てたのかしら?うーんこいつが相手だと上手く表筋が機能しないらしい。むむ、こやつは今生でも私を困らせるか。

「いーえー。それより部活だよね?私はまだ悩み中だよ。午後に部活・委員會紹介あるし、それを見てから決めようと思ってるよ」

「あー委員會もあるんだっけ。じゃあ委員會も紹介見てから決めんの?」

「いや、実は委員會はもう決めてあるよ」

「マジか。なににすんの?」

「んー、っ」

「えー!教えろよー!」

前世では良く振り回されたからね。これぐらいの意趣返しは許しておくれよ?しんちゃん。

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「あ、もう授業始まるね!じゃあ席戻って♡戻りなさい♡」

「なんでお前は嬉しそうなんだよ」

「気のせい♪気のせい♪」

真は未練がましそうな顔で渋々と席に戻っていく。何故限界までここにいようとするのよ。他にも友達ていうか馴染がいるでしょうに。まぁ、うざいとこはあるけど、それでも前世では親友というか腐れ縁というか……そうなっただけあって一緒にいるのは苦痛ではないんだけどね。

予鈴のチャイムと共に次の授業の擔任がってくる。次は英語か。前世では隨分と苦しめられたなぁ。覚えた単語といえばFPSとかで使う用語とかぐらいだよね。後はファンメの俗語?スラング?的なの。今じゃもうふぁっきゅーとかぐらいしか使わないし。あ、わっつざふぁっくくらいは使うかも。

英語は前世での苦手科目でもあったし頑張るぞ!まぁ……今日は各教材についての説明と簡単なレクリエーションで終わるんだけどね!

時は進み……。

「お晝休憩だー」

「……うん、そうだね」

はい!お晝休憩です!學生にとっての憩いの時間!これがないとやってらんねぇよ!ていうぐらい大事なお晝休憩です。まだよく知らない人たちとコミュニケーションを取れる素晴らしい時間なのです。

さて、私は早速仲良くなっておきたい人たちに聲をかけようと……していたのですが、そこでこの男。真はまたも私の機までやってくるではないか。お前には友達がいないのか!お前コミュ力高いだろっ!今こそその力を発揮する時だろっ!はりあっぷ!お前を待ってるやつらがいるぞっ!しっしっ!

「なんかお前の目からは敵意をじる……」

「そんなことないですよ?」

「今度笑顔になったけど、喋り方が変。笑顔なのに笑顔じゃない気がするんだけど」

「まっさかー♪」

君も友達だからね。まっさかぞんざいに扱ったりなんてーしないですヨー。ただー、私が何かをしようとしてちょいちょい間にってくるタイミングの良さ!もう凄いよ。君は何も変わってなくてちょっとしてるよ。ナンバーワンだ!

「まぁいいけど……お前晝どうすんの?」

真は若干納得いってなさそうな顔で聞いてきた。お晝どうすんの?つまりはお晝ご飯どうするんだYOっていうこと。今日からは普通に午後も授業があるから、お晝時間には晝食というわけになるのだが、うちの學校は給食ではない。よって購買でパンを買うか、お弁當を持ってくるかの二択になるのだ。あ、食べないって選択しもあるのかもしれないけど。それは辛いのでNG。午後にお腹が鳴っちゃったりしたら恥ずかしいじゃない。もれなくドジッ娘コースだよ。

私は今日のお晝用に家からお弁當は持ってきていない。前世ではお母さんに作ってもらってたけど、今生では自分で作ろうと思っている。というのも、良いお姉ちゃんたるものブラザーズにお弁當ぐらい作ってあげれないといけないからだ。まだブラザーズは小學生なので給食であり、平時にお弁當は必要ないけれど、遠足とかイベントがある際にはお弁當が必要になるのだ。であれば、その時に良いお弁當を作れるように普段から練習をしておこうという算段なのだ!幸い朝起きるのは辛くないし、前日の夜までに準備しておけば楽できるからねー。前世ではゲームが忙しくてそんなことしなかったけど、今生ではまだやりたいゲームがそもそも発売してないし、やることと言ったら勉強ぐらい。時間に余裕は沢山あるのです。

では何故今日はお弁當を持ってこなかったのか。それは10年ぶりぐらいに購買のパンを食べたいと思ったから。うちの學校のパンって結構味しくて、前世でもよく利用させてえもらったんだよね~。卒業してからもたまにまた食べたいな~なんて思うくらい!

私の一押しパンは「あんクリームデニッシュ」!稱は「あんクリ」!見た目はシュークリームみたいなんだけど、中はあんこと生クリームでめっちゃ甘いの!ぱないの!あれ食べてる時はもう本當至福の時間だったよ!……何故かあまり人気はなかったけど。私は大好きだった。あ、涎がたれそうになった危ない危ない。

「今日は購買かなぁ。購買って初めてだしどんなじか気になるから」

私はナチュラルに噓を言う。一応今の私にとっては初めての購買なんだけどね。気になるっていうのは「あんクリ」だけ。他のパンなんてどーでもいいんだよ!

「まじ?じゃあ俺もいこ。実は弁當必要だって言うの忘れててさ」

真はドジっ子アピールをすると一緒に行く気満々で言った。くっ!わかってましたよ!こうなるって!はぁ、今日はお友達作りできないかな。まぁ、まだ學校が始まって二日目だしどうやって距離をめたらいいか不安なんだろうなぁ。それだったら勝手知る友達の方が居心地はいいだろうし。

私はため息を吐きそうになるのを必死で抑える。學校生活はあっという間。気付けば卒業となるのだけれど、あんまり焦っても仕方ないのも確かだ。しくらい馴染を大事にしてやってもいいだろう。

「うん、いいよ。確か玄関ホールの真上のとこだったよね」

「そうだよ。じゃあ早速行こうぜ。早く行かなきゃいいものなくなっちゃうかもしれないし」

というわけで私と真は購買部の前にやってきたのだけれど……。

「すっげー混んでるな……」

「……そうだね」

もうそれは沢山沢山……。一クラス分くらいはいるんじゃないかという人だかりができていた。普段の購買はそんなに混まないので油斷していたけど、そうだよね!初日なんだもん!みんな気になるよねー!私前回の失敗を生かせてないですよ!

「まぁ、取りあえず並ぶしかないだろ」

「……そうだね」

というわけで並びます。真が前で私が後ろ。真を抜いて前にいるのは……15人くらいか。これなら私の目的はきっと殘っているはず。あんクリは売れ殘りの代名詞だからね!……まずいからじゃないよ!本當味しいんだからねっ!たまたまみんなの口に合わなかっただけで、本當、超、でりしゃすっ!

次々とカウンターから出ていく學生宿敵たち。そのたびに私はハラハラとした気分でピョコピョコと背びをして売れ殘り狀況を観察する。

ふむ、殘り8人であんクリは4つか……し心もとないが、大丈夫大丈夫。ここに並んでいるのは男の達。つまりもっとしいガッツリ系のパンを選ぶはず。カレーパンとかカツサンドとか。あ、パンじゃないけど唐揚げもあるからそっちに行くはず。それを考えるとアンクリが選ばれる可能は限りなく低いはず。

そして殘り4人。ここからが正念場だ。カツサンドはなくなってしまった。殘っているのカレーパンとなんか適當なパン。そしてあんクリだ。唐揚げはまだある。

「あーじゃあカレーパンと……あとあんクリームデニッシュで」

!!?

なんですと!こやつ選びおった!くっ、チョコレートデニッシュだってあるだろ!食後のデザート覚でいくならチョコ選べよ!ちくしょうっ!

だ、だが、まだ大丈夫。殘り3つもあるのだ。まさか殘りの人が全部選ぶなんて言うのは早々にないはず。私はチョコレート大好きだし、きっと他の人たちも一緒。ほら、あんクリなんて得の知らないものを選ぶくらいなら無難はものを選びたまえ年よ。

「――あんクリームデニッシュ一つ」

「あんクリームデニッシュと……チョコレートデニッシュ」

そんな私の心のびは空しく、あんクリは凄い勢いで買われていった。私の心としてはタイムセールに乗り遅れ、なんとか時間に間に合ったが殘りなくなった卵を目の前で一気に買われていく、そんなじだ。

けど、ま、まぁ、大丈夫。真の順番になったのだ。殘りは一つ。私は何とか例のを手にれられそうで安心した。普段売れ殘りになるからと言っても初めてみるものはみんな買いたがるよね。怖いもの見たさってやつ。それがここで発揮されるなんてのは思いもしなかったよ――。

「あーじゃあ……カレーパンと唐揚げとあんクリームデニッシュで」

「はがっ!!」

私は何か聞いちゃいけないことを聞いた気がした。まさか真が裏切るなんてそんな、そんなことってあるわけないよね。ないはずだよね。ほら、今のは聞き間違いでやつの手に持ってるものを見ればそれはきっと……うん、あんクリだったよ。

私の初の購買はチョコレートデニッシュでフィニッシュした。

教室に戻り私たちは隣の人の席を借りて一緒に晝食となった。真は味しそうにカレーパンを食べている。そしてその橫には私が追い求めていた至高のが鎮座している。

「……はぁ」

私はついに抑えきれなくなったため息をもらす。チョコレートデニッシュも嫌いじゃないけど、でもやっぱり長年また食べたいなと思っていたものを食べられないのはやはり殘念だ……めっちゃ殘念。どちゃんこ殘念。

しかし、チョコレートデニッシュには罪はない。こいつだってそれなりに味しいのだ。私が求めていなかっただけで味しい。それに食べなければ午後の授業でお腹すいちゃうし。

沈鬱な気持ちで袋とじを開けチョコレートデニッシュに噛り付く。うん、味しいね。でも凄く軽いんだ。この味しいっていう?それっが薄っぺらいんだよね。あ、決して君が悪いわけじゃないんだよチョコデニ君。君には君の良さがある、と思うよ?今の私はそれどころじゃないってやつだよ。だから気を悪くしないで胃袋に吸収されていってね。あーめん。

私は悲しみを振り払うかのようにチョコレートデニッシュを食べ終わってしまった。すると真はカレーパンと唐揚げを食べ終わっており、ついにあんクリに手をだすところだった。

袋とじを開けると同時に広がるあまーい香り。なつかしさを覚えるその香りに私は涙が出そうになる。

真の口がアンクリに迫る。

ハハッ……いつだってそうさ。私は必要な時には何も手にれられない……そんな悲しい存在さ……昨日だってよーちゃんに臭いって言われるし……私って……。

「……」

唐突に真がこっちを見た。どうやら私が視線を向けていることに気付いたのだろう。あぁ、知ってるよ。そこで私のことからかってくるんでしょ。「ふははは!殘念だったな敗者め!こいつは俺のものだ!」とか言って味しそうに食べちゃうんでしょ。フフッ、そう私は敗者。私の導き出した解には間違いしかなかったよ……ほら笑えよ。

「……一口食うか?」

「え……?」

あれ?聞き間違い?私の耳が異常をきたしたのかしら?

「いいの?」

「ん、そんな目で見られてたらなんかな……ちょっと気の毒な気がしてきて」

噓?!マジ?!!いいの?!!!神は私を見捨ててなかったよ!!!!

「やったぁ!じゃあ一口だけ」

私は真から一口もらうことにした。あぁ、夢にまで待った至高のが目の前に……意を決してパクリと小さめに一口頂く。

あまーいあんと生クリーム、そしてシューの獨特の食が口の中に広がり……あぁ幸せ……!!

真ごめんね。君いいやつだったよ。見事に打ちのめされた私にこんな施しをしてくれるなんて……!うぅっ!

「ありがとう真!味しかった!!」

「そ、そうか」

名殘惜しいけれど私は真にあんクリを返した。本來であれば一口でさえ食べることができなかったあんクリを食べることができたのだ。これ以上に嬉しいことはないよ!

自然と笑顔になる。やっぱり味しいもの食べてる時って凄く幸せだよね!

真は歯切れの悪い返事で私からあんクリを手に取ると、何故かしフリーズしてからパクパクと食べ始めた。し顔が赤い気がしたけど、その時の私は食べられたという満足と幸福により気にしなかった。

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