《朝起きたらの子になってた。》家族會議してるところ。

今、1階にあるリビングで俺と母さん、妹、そしていつの間にか帰ってきていた姉貴。その4人はこれから會議を行う。母さんが司會役であり進行役だ。

「それでは、これより坂上家、樹がの子になっちゃった會を開催します。意義がある方挙手を」

「意義あり!」

「はい、樹」

「俺は、になったが、心は男だ!」

しーーーーーーん

「はい。意義がないようなので開催します」

「パチパチパチパチ」

「俺の意志が...」

「では、まず樹がの子になってメリットになった事を言ってください。」

「男1人と2人だったものが3人になったから姉妹3人組が組める事だな。」

「他に?」

「洗濯を分けずに洗わなくていい。」

「ちょっと待ってくれ。もしかして洗濯する時わざわざ別にやってたのか?」

「そりゃ、そうでしょ。」

「そうでございますか。」

「他に?」

「家にいても服裝気にしなくていいな。」

「それは、あるわね。」

「・・・」

何なんだ?この會議は?母さんが聞いて姉貴が罵倒してくるんだが?俺に対するイジメか?數分前の俺は、あんなに楽しかったのに...

「お母さん、お兄ちゃんが困ってるよ?」

我が妹よ、神様は貴方様でしたか!

「紗香、樹はもうお兄ちゃんじゃないのよ?お姉ちゃんなのよ?」

「お姉ちゃんはもういるからお腹いっぱい。」

「そう、ならお兄ちゃん以外の言い方にしなさい。」

「分かった考えてみる。」

流されてしまった...

「では次に戸籍の問題もあるし名前を新たに決めましょう。」

あ、そういう問題もあったな。前の樹だと知り合いとかに會ったら問題起きそうだしな。まぁ、友達いないけどね...

「お母さんの名前が紗由理さゆりで、お姉ちゃんの名前が沙耶、そして私が紗香。いとへんの「紗」が2人でさんずいの「沙」が1人だから使うなら「沙」の漢字をつかうといいね。そうしたら2・2になってバランスがいいよ。」

「そうかそうか、なら頭に「さや」がつくのは2人、「さゆ」が1人。付けるなら「さゆ」だな。」

「あのー、2人に聞くのですが俺はその言葉がる名前にしろと?母さんもどうなんですか?」

ちょっと萎しちまったぜ。

「だってその言葉がの子に付くのは坂上家の伝統なのよ?」

「そうだったのか...」

「今、作ったけどね」

「おいおい」

マジかよ。

「じゃあ私が決めるわ。樹の次の名前は沙雪さゆきね。最後の「き」を殘して沙雪。これで樹だった事も思い出しやすいでしょ。」

「いいんじゃないか?」

「私もいいよ。」

「俺は「多數決で決定〜」はぁ...」

そんな訳で俺の名前は樹から沙雪になった。

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