《朝起きたらの子になってた。》紗香の過去2
「噓……だろ?」
「誠に憾ながら……」
病で調が優れなかった父は仕事場で倒れて、救急車で病院に運ばれた。だが、治療する間も無くすぐに亡くなってしまった。い私はそれが何を意味するのか理解していなくて、お兄ちゃんに無神経な質問をしてしまった。
「お父さんは?」
「っ ︎」
お兄ちゃんは病室から飛び出していくと、一拍遅れてお姉ちゃんが相を変えて病室を飛び出していった。それを目元を真っ赤に腫らしたお母さんが見送ると、私の肩を摑んだ。
「紗香……。この世には一生を生きる存在なんていないの。人間だって例外じゃない。死ぬ時はすぐに死んじゃうの」
「それは悲しいこと?」
「そう……そうよ。紗香だってお兄ちゃんとずっと會えなくなったら辛いよね?」
「うん……」
お兄ちゃんは私にとってのヒーローだった。困っている時に気づいて助けてくれるのがお兄ちゃん。遊んでしい時も苦笑いしながらも付き合ってくれたのがお兄ちゃん。
いつも何かとしてくれていたのがお兄ちゃんだったから、あの事故が起きた後は何をすればいいか分からなくなった。
********
「──私、お兄ちゃんに襲われたの。お酒に酔ってる時に」
「っ……」
「でもね。襲われた時は確かに怖かったけど、お兄ちゃんがそんな行を取ってきたのが悲しくて仕方がなかった……」
「……」
今の私なら想像できる。男に襲われる時の怖さが。それに思い出した。お姉ちゃんに本気で毆られた時に見た悲しみの涙を流した紗香の姿を。當時の私はそれを見なかった事にして、自分の部屋で引きこもるようになった。
生きているのに死んでいるかのような生活をしていた。何をしていてもにらず、どうでもいいと自暴自棄になっていた。でも、気付いた時には紗香が隣にいた。何がそんなに楽しいのか分からなかったけど笑っていた。私はその姿に何だか救われた気がした。
だから──
「……そのお兄ちゃんとはどうしたいの?」
「分からない……。でも、このままじゃダメな気がする」
「……怖いと思うけど、隣にいてあげてくれないかな? ただ笑ってるだけでいいから、しでもお兄ちゃんの支えになってほしいの」
「うん……やってみる。そうしたら、お兄ちゃんは元気になるの?」
「よくなると思うよ」
「そっか、分かった。お姉さんのこと信じてみる。それと、さっきの質問だけど私にとってお兄ちゃんはヒーローなの。困った時に助けてくれるたった一人のヒーロー」
「そうなんだ……」
「だから、今日は遊んでくれてありがとう。お姉さんも私のこと助けてくれたからヒーローだね。お姉さんだったらお兄ちゃんと人になっても文句言わないかな」
「ぶっ……そ、そうですか」
「じゃあ、今日は楽しもうかな。未來の義姉さんになる人かもしれないからね」
「あははは……」
私は複雑な笑いしか出せなかった。だって、私からしてみれば同一人と人同士になるということだからね……。
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