《異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育しています ~》絶対支配
結局。
アフロディーテが倒し損ねたゴブリンの始末は、俺が請け負うことにした。
長50センチに満たないゴブリンという魔はそれ単では、人間の驚異になるような存在ではないらしい。
格の有利を活かした蹴りを頭にれると、ゴブリンはたちどころにかなくなった。
まさか一発で仕留められるとは思わなかった。
魔使いという職業は、最弱だという話を聞いていただけに、肩の荷が々と降りたじである。
「うぅ~。どうしてアタシがこんな目に遭わないといけないのよぉ……」
アフロディーテは涙目になりながらもヘナヘナと地面に腰を落とす。
「えーっと。アフロさん? そう気を落とすなって」
「誰がアフロよ!? アタシは見ての通りサラサラよ!」
「……お、おう。そうなのか」
クワッと眼を見開いて立ち上がったアフロディーテは俺に向かって自分の金髪をこれでもか! と、見せつける。
間近で見せられて分かったのだが、たしかに彼の髪のはストレートロングのサラサラであった。
あと、良い匂いもする。
「どうしてもアタシのことを略稱で呼びたいのならば……ディーと呼ぶことを許可するわ。不本意だけどアフロと呼ばれるよりはマシだもの!」
「分かったよ。それでさっきの話の続きなんだけど、どうしてゴブリンなんかにやられちまったんだ? 詳しくは分からないけど神族っていうのは強いんだろ?」
「うっ……。それは……」
目線を逸らしながらもアフロディーテは口籠る。
どうやら先程の出來事は彼にとって、よほど恥ずかしいことであったらしい。
「さっき貴方とアタシのステータスを確認した時に原因が分かったの。
忘れていたけど神族が力を発揮できるのは天界に限定されるらしいのよ。森羅萬象を灰燼に変えるゴッドブレスの魔法が使えなかったのもそのせいだわ!」
「……お前はゴブリン相手にそんな騒な魔法を使っていたのか」
俺はツッコミをれながらもステータス畫面を確認する。
アフロディーテ
種族 神族
レベル 3620
生命力 29778
筋力値 4(↓29784)
魔力値 18(↓68804)
神力 13(↓38227)
スキル
UNKNOWN
どうやら魔使いは、使役した魔のステータスを確認することができるらしい。
元のステータスと比較をすると、生命力以外の數値が軒並み下がっているようであった。
「アタシは今回の出來事について推理をしてみたわ。貴方のステータスの加護の欄に《絶対支配》っていうのがあるじゃない?」
「ああ。たしかに。そんなのもあったな」
カプセルボールのインパクトが強すぎて今の今までそれほど気にしていなかった。
絶対支配 等級 詳細不明
(森羅萬象を支配する資格を持った者に與えられる加護)
ステータス畫面を開いて、加護の欄を確認してみると何やら只ならない文章が浮かび上がっていた。
「……気付いたかしら? 貴方の持っている《絶対支配》の加護は、魔使いという職業が不遇と言われる所以である『基本種族の魔しか使役できない』というルールを底から覆すものなのよ」
「待てよ。どんな種族でも契約できるってことは、たとえば人間も使役することが出來たりするのか?」
「當然でしょう。神であるアタシにすら有効だったんだから。人間ごときに耐があるとは思えないわ」
なんということだろう。
人間を使役できる魔使いとは一……。
どうやら俺が手にれた能力は……この世界ではバグとしか思えないような能のものだったらしい。
反逆者として王國で処刑された隠れ最強騎士〜心優しき悪役皇女様のために蘇り、人生難易度ベリーハードな帝國ルートで覇道を歩む彼女を幸せにする!〜【書籍化&コミカライズ決定!】
【書籍化&コミカライズ決定!】 引き続きよろしくお願い致します! 発売時期、出版社様、レーベル、イラストレーター様に関しては情報解禁されるまで暫くお待ちください。 「アルディア=グレーツ、反逆罪を認める……ということで良いのだな?」 選択肢なんてものは最初からなかった……。 王國に盡くしてきた騎士の一人、アルディア=グレーツは敵國と通じていたという罪をかけられ、処刑されてしまう。 彼が最後に頭に思い浮かべたのは敵國の優しき皇女の姿であった。 『──私は貴方のことが欲しい』 かつて投げかけられた、あの言葉。 それは敵同士という相容れぬ関係性が邪魔をして、成就することのなかった彼女の願いだった。 ヴァルカン帝國の皇女、 ヴァルトルーネ=フォン=フェルシュドルフ。 生まれ変わったら、また皇女様に會いたい。 そして、もしまた出會えることが出來たら……今度はきっと──あの人の味方であり続けたい。王國のために盡くした一人の騎士はそう力強く願いながら、斷頭臺の上で空を見上げた。 死の間際に唱えた淡く、非現実的な願い。 葉うはずもない願いを唱えた彼は、苦しみながらその生涯に幕を下ろす。 ……はずだった。 しかし、その強い願いはアルディアの消えかけた未來を再び照らす──。 彼の波亂に満ちた人生が再び動き出した。 【2022.4.22-24】 ハイファンタジー日間ランキング1位を獲得致しました。 (日間総合も4日にランクイン!) 総合50000pt達成。 ブックマーク10000達成。 本當にありがとうございます! このまま頑張って參りますので、今後ともよろしくお願い致します。 【ハイファンタジー】 日間1位 週間2位 月間4位 四半期10位 年間64位 【総合】 日間4位 週間6位 月間15位 四半期38位 【4,500,000pv達成!】 【500,000ua達成!】 ※短時間で読みやすいように1話ごとは短め(1000字〜2000字程度)で作っております。ご了承願います。
8 149チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間
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