《異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育しています ~》エピローグ ~ 3人目の仲間 ~

「……なるほど。それで結局、店は売ることにしたのか」

「はい。個人的にし思うところがありまして。スパッと売ってしまったッス」

奴隷商館を出た俺は、シエルの用意した300萬コルの出処について尋ねることにした。

「でも良かったのか? 師匠が殘してくれた大切な店だったんだろ?」

「ええ。けど、良いんです。自分は一度、店の外に出て本格的に師匠を探すつもりッス。今の生活だと仕事に追われて師匠を探す手掛かりを得られませんからね。そっちの方が店に拘るよりも大切なことだと思ったんです」

「うん。それは良い考えだな」

仮にシエルの師匠が生きていたとして――。

その人も彼が店に縛られて不幸になることをんではいないだろう。

「それで……ソータさん。折りって今回、お願いしたいことがあるんですが……。どうか……自分のことを仲間にして頂けませんか?」

眼に決意の炎を燈らせながらもシエルは言う。

「えーっと……。仲間っていうと俺と一緒に旅がしたいってことか?」

「はい! 旅に出ようにも自分に出來ることは、モノを作ることだけなので……。ソータさんが自分のことを専屬の鍛冶屋としてれて頂けると……凄く助かるなぁ、と」

「…………」

何も後ろめたいことはない!

この世界での俺の長期的な目標は、いずれ復活すると予言されている魔王を倒すことである。

シエルの師匠は、魔族の討伐に向かってから消息を絶っているという。

ならば俺と同行することで、その手掛かりを発見できることもあるかもしれない。

「ちょっと。ソータ。貴方もしや……何か邪なことを考えているのではないでしょうね?」

「ご主人さま。まさか彼にも酷いことをするつもりなのですか……?」

俺の下心に気付いたアフロディーテ&キャロライナは聲を荒げて糾弾する。

「良いだろう。シエル。そういうことなら大歓迎だよ」

「ほ、本當ッスか!?」

「ああ。しかし、それには1つ條件がある。シエル。ちょっと、そこで背を向けて立ってみようか」

「えーっと。こうッスか?」

「ああ。そうそう。良いじだ」

俺はカプセルボールをシエルの無防備な背中に向けて投げる。

「なっ!? これは一……なんなんスか!?」

カプセルボールは突如として眩いばかりに発して、シエルのを吸い込んでい行く。

結果。

何時の間にやらシエルのは、すっかりと小さなカプセルボールの中にることになった。

「ど、何処っすか此処は!? だ、出して下さいッス~!?」

突然のことに混したのか、シエルは涙目になりながらもボールの側からドンドンと壁を叩く。

三人目のを獲得した俺は、ふと思う。

正直に言うと……これから異世界で生活していくにあたり々と不安はある。

果たして俺は無事に日本に戻ることが出來るのだろうか?

それ以前に……魔王を倒すことが出來るのだろうか?

まだまだ問題は山積みであるが、クヨクヨと悩んでいても仕方がない。

とりあえず今は、3人目の仲間と出會えた喜びを噛みしめるとしよう。

鍛冶屋の……ゲットだぜ!

 ●使役魔データ

  シエル・オーテルロッド

種族 ノーム

レベル 12

生命力 58

筋力値 65

魔力値 18

神力 32

スキル

火屬魔法(初級)

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