《異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育しています ~》急クエスト

鉱石の採取クエストで、一攫千金を果たしたまでは良かったのだが、換金に時間がかかるのでその間の日銭を稼がないといけない。

そういう事もあって俺は、冒険者ギルドにまで足を運んでいた。

「おいおい。とんでもない依頼が舞い込んできたもんだな」

「……お前。けてみろよ?」

「冗談だろ? どんな大金を積まれたって免だね」

冒険者ギルドに赴くと、掲示板の前には謎の人だかりができていた。

気のせいかな?

以前にも似たようなことがあったような気がするぞ?

人ごみを掻き分けて、掲示板の容を確認してみる。

すると、そこには――。

急クエスト

●レイスの討伐

必要R :G

功條件:セイントベルの墓地に出現したレイスを1討伐

功報酬:1000萬コル

繰り返し:不可

どうやら男たちが話題にしているのは、新規に追加された『レイス討伐』の依頼であるらしい。

報酬金額は驚きの1000萬コル!

前回のコカトリス討伐クエストが300萬コルであったことを考えると、破格過ぎる報酬である。

「すいません。新しく追加されたレイス討伐クエストなのですが……もうし詳しく話を聞かせてもらってもいいですか?」

「はい。今回の討伐対象になっていますレイスは、いわゆる『魔族』と呼ばれている存在でして極めて危険の高い生になっています。

どういうわけかセイントベルの墓地にレイスが住み著いたという報告をけて討伐依頼を出しました」

「なるほど。了解しました」

レイス……レイスかぁ……。

ゲームで培った知識によると、アンデッド系でボスクラスの力を持ったモンスターというイメージがある。

報酬金額が圧倒的に高額なことからも一筋縄ではいかなそうだよな。

~~~~~~~~~~~~

「ソータ! それでレイス退治のクエストをけるかどうかは決めたのかしら?」

「うーん。それなんだけど暫くは保留にしておくつもりでいるよ」

「はぁぁぁ!? どうしてよ! またそんな腑抜けたことを言って! 功報酬が1000萬コルもあるのよ!? 一攫千金のチャンスじゃない!」

「前にも話ただろ? こういうのはリスクとリターンはセットになっているんだって。俺たちは放っておいても2週間後には大金持ちになっているわけだしな。ここは無理をする必要はないんじゃないか?」

「む~。言われてみると確かに……そうかもしれないけど」

せっかく大金を手にれる予定があるのに何かの間違いで命を落としたら元も子もない。

難易度の高い依頼をけるのは、じっくりと戦力を強化した後でも遅くはないだろう。

「ご主人さま。僭越ながらもその依頼……全て私に任せては頂けないでしょうか?」

話が流れそうになっているところに口を挾んだのは、意外にもキャロライナであった。

「……どういうことだ?」

「はい。私たち魔族は人間との戦いに敗れて以來、彼らとの干渉を極力避けるルールを結んでいるのです。

ご主人さまの話によると、そのレイスは魔族協定を冒している可能が非常に高いのです。ですから一度直接會って事を聞いてみたいと考えています」

「なるほど。魔族たちの間にも々と事があるんだな……」

そういう事があるならばキャロライナの意向は尊重してやりたい。

キャロライナには何時も何時も助けられっぱなしになっているわけだしな。

これを逃すと恩返しするチャンスは巡ってこないかもしれない。

「よし。分かった。そういうことなら許可しよう」

「……よろしいのですか?」

「ああ。ただし1つ條件はある。キャロを1人で危険な場所に行かせるわけにはいかない。墓地に行く時は俺も同行するからな」

この世界に召喚されてから暫くして俺の使役するモンスターも徐々に戦力が整ってきた。

いくら相手が強力な魔族とは言っても數の暴力でゴリ押しをすれば、善戦くらいは出來るだろう。

「ありがとうございます。ご主人さま。この恩は何時か必ず……!!」

俺の提案をけたキャロライナは、心なしかうっとりとした眼差しを向けるのであった。

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