《異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育しています ~》二階級特進

クロエ・グライス

種族 :ケットシー

年齢 :18

「おめでとうございます! 厳選なる審議の結果……ソータさんの冒険者ランクはDランクに昇格しました!」

冒険者に著くと、付嬢のクロエちゃんがそんな言葉を口にした。

付嬢のクロエちゃんは、小柄な軀とセミロングの黒髪を持ったハイレベルなである。

頭の上からはピョコンと生えた貓耳が眩しすぎる!

「えーっと……。それって喜んでいいことなんですよね?」

以前まではFランクだったので多はマシになっただろうが、まだまだ2流なじが拭いきれない。

SからGの8段階S評価だとDランクは下から數えた方が早いだろうしな。

「當然です! 私はこの仕事をして長いですが、一気に2ランクもアップした人を見たことがありません! ギルドとしては先日の鉱石採取討伐クエストでのソータさんの活躍を評価したようです」

「そうだったのですか」

何にせよ冒険者ランクが上がるのは良いことである。

ランクが上昇すると、それだけ選択できるクエストの種類も増えるしな。

クロエちゃんの話によるとD~Bランクの冒険者は最も人口が多い『中堅ポジション』であるらしい。

たしかに冒険者になってから數カ月で中堅になれるのならば順調なペースと言えるのかもしれない。

「こちらに新規に注できるようになったクエストです。私の方でファイルにしてまとめておきました」

「うわっ。隨分と分厚いですね……」

「申し訳ありません。なんと言っても一度に2ランクアップですからね。書類を整理するのにも一苦労でした」

俺はクロエちゃんからファイルをけ取ると、ギルドのベンチに腰かけて、本日の仕事を探すことにした。

さてさて。

どうしたものか。

以前の鉱石探索クエストの報酬が余っているし、金に困っているわけではないんだよな。

かと言って急いで冒険者ランクを上げたいわけでもない。

せっかくだから今回は100パーセント趣味で仕事を選んでみることにするか。

~~~~~~~~~~~~

「……で。ソータ! 結局ソータはどんなクエストをけるのかしら?」

々と考えたんだけど今日は『飛竜の山脈』に行ってみようと考えているよ」

「ひ、飛竜の山脈!? 竜族が出現する危険エリアじゃないッスか!?」

俺のアイデアを聞いたシエルは悲鳴にも近い聲をらす。

「危険なのかな?」

「當然ッス! 竜族は全モンスター中、最強と呼んでも差し支えない戦闘力を持っているんスよ!? 以前のコカトリスとの戦闘を忘れてしまったんスか!?」

「うん。だからこそ行ってみる価値があるんじゃないかと思ったんだよ」

たしかに以前に遭遇したコカトリスは予想以上の強敵だった。

口から吐く炎のブレスが強烈で生きた心地がしなかったっけ。

ふふふ。

しかし、俺には投げ當てたモンスターを100パーセント使役できるカプセルボールの能力がある。

ドラゴンとの戦闘は危険ではあるが、相手が強敵であればあるほど上手くゲット出來た時のリターンが跳ね上がるのである。

「どうしたのよ。ソータらしくない。ソータはRPGでも十分にレベル上げをしてからでないと、次のマップに行かないチキンだったじゃない!」

「……理由を聞かせては頂けないでしょうか。アフロディーテさんの言う通り、普段のご主人さまの行を考えると不思議に思います」

俺のアイデアにはアフロディーテ&キャロライナも疑問をじているようであった。

たしかに今までの俺は『虎らずんば虎子を得ず』というより、『石橋を叩いて渡る』じでクエストを進めてきたからな。

2人が不思議に思うのも納得である。

「いいか。ドラゴンっていうのは男のロマンなんだよ! 格好いいドラゴンを自在にる『俺』! くはぁ~。想像するだけでが熱くなってきたぜ!」

出來ることならコカトリスみたいなゲテモノじゃなくて正統派のドラゴンを使役したい。

一口にドラゴンと言っても々なタイプのやつがいるよな。

個人的には東洋系のヘビっぽいデザインのやつより、西洋系のトカゲっぽいデザインの方が好みである。

頭が沢山ついている多頭種なんかは、ラスボスっぽい雰囲気があって最高にクールだと思う。

「「「…………」」」

俺の説明に銘をけたのだろうか?

3人のたちは不思議な生を見るかのような目で俺の方を眺めるのだった。

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