《異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育しています ~》殘當
「何故だ……何故勝てん……」
それから2時間後。
カジノで大金を溶かしてしまった俺は、ソファの上に腰掛けながらも茫然としていた。
溶かした金額は50萬コル。
自由に使える資金である100萬コルをアフロディーテと2人で割った額である。
この世界での50萬コルは現代日本に換算すると、60萬円くらいの価値がある。
たったの2時間で60萬円もの大金を溶かしてしまったと考えるとの中が罪悪で一杯であった。
「絶対におかしい……。何処かで遠隔作しているんじゃないか……?」
俺が大敗を喫したゲームはポーカーであった。
後から考えてみると、決して運が悪かったというわけではなかった。
実際序盤は気持ち良く勝てていたし、コインが面白いように増えていく場面もあった。
だがしかし。
勝負の後半は俺が大金を賭けた時に限って信じられないほど引きが悪くなったのである。
「ソータぁぁぁ……。ごめん……負けちゃったわぁぁぁ……」
暫くすると涙と鼻水で顔を汚したアフロディーテが現れる。
勝負に負けたのがよほどショックだったのだろう。
アフロディーテは俺の姿を見るなりの中に顔を埋めてきた。
こらこら。
俺の服はティッシュじゃないからな。
「ディー……。お前もか……」
「……ひっぐ。ごめ、ごめんなさい」
「大丈夫だよ。まだ生活費を溶かしただけだから。ボールの中には1000萬コル近くの貯金があるわけだしな」
カジノに費やすカネを生活費である100萬コルに留めた俺の判斷は正解だった。
俺とアフロディーテはこの100萬を2等分してカジノに挑戦していたのである。
「まだまだ俺たちはやり直せるよ。1度屋敷に戻ってキャロたちに謝ろう。な?」
「…………」
もしかしてめ方が悪かったのだろうか?
俺の提案をけたアフロディーテは何故か一層、強く俺のに顔を埋めてきた。
「ごめん、ね。ソータ。溶かしちゃったの……」
「うんうん。溶かしたのは俺も同じだよ。だから一緒にキャロたちに謝れば……」
「ボールの中にあったソータの貯金! 全部溶かしちゃったの!」
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………はい?」
おそるおそるボールの中にあったはずの貯金を取り出そうとした次の瞬間――。
大変な違和に気付く。
ない!
ないぞ!
ボールの中にれておいたはずの貯金が何処にもない……。
「もしかして……ちょくちょくボールの中に戻りたいって言ってたのは生活費以外の資金に手を付けていたからなのか?」
「……うん」
「一どうして!?」
「だ、だってぇ……。アタシってば50萬コルも負けちゃったのよ!? このままじゃ……みんなに合わせる顔がないって思ったのよ」
「…………」
「…………」
お前ってやつは……カジノで負けたカネをカジノで取り返そうとするのは負フラグだろ。
あまりにけない顔で泣きじゃくるものだからアフロディーテのことを責めたてる気にもなれない。
俺たちの間にはひたすら悲痛な空気が流れていた。
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