《異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育しています ~》ドラゴンライド
ギルドでクエストを注した俺はそのまま真っ直ぐに海を目指さずに屋敷に戻ることにした。
その際に道屋で水著を買っておくことも忘れない。
俺はの子たちのリクエスト&自分の趣味で水著を選択すると、ボールの中にそれぞれ保存しておくことにした。
「おおっ! ソータさん! 待っていたッスよ!」
「シエル。例のアイテムは完しているか?」
「バッチリ! 見ての通り、ワイバーンののサイズにピッタリ合わせたッスよ!」
そう。前々から俺がシエルに頼んで作ってもらっていたアイテムとは。ドラゴンに騎乗するために必要な『鐙』だったのである。
「フオオオオォォォ!」
うおおおおお! マジかっけぇぇぇっ!
正統派ドラゴン――ワイバーンは鐙を裝著することによって以前にも増して凜々しさに磨きをかけていた。
ドラゴンに乗って冒険に出かけるのは男子にとっての夢だよな!
「1つだけ問題があるッス。ワイバーンののサイズ的に2人で乗るのが限度でした。だから他のメンバーは海に到著するまでは、ボールの中で待機する必要があるッス」
なるほど。
やはりそういうことになったか。
流石にいつものメンバーでゾロゾロと乗ってはワイバーンの負擔も大きい。
誰を背中に乗せていくか悩みどころだな。
「ちなみに質問なんだが、最初にワイバーンに乗りたいやつっているか?」
3人のの子たちのがピクリとくのが分かった。
その雰囲気は心なしか張のようなものをじる。
おお~。
ドラゴンに乗りたいのは子も同じなんだな。
流石はワイバーン!
メンバーにも大人気のようである。
「はいっ! はいはいはいは~い! ここはやっぱりの神であるアタシこそが、1番乗りに相応しいでしょう!」
「僭越ながらも立候補させて頂きます。安全に竜に騎乗しようと考えた場合、私の飛行能力は役に立つものと思います」
「自分も乗りたいッス! 今回作った鐙はあくまで試作品なので、実際に使っているところを観察して調整していきたいですから」
ふむふむ。
アフロディーテ以外の2人には、後ろに乗せる正當な理由がありそうだな。
安全を考えるのであればキャロライナ。
鐙を改善していきたいのであらばシエルを選ぶべきだろう。
さてと。
問題は誰を選ぶかだが――。
~~~~~~~~~~~~
それから5分後。
俺はボールの中にの子たちを戻すと、アフロディーテと一緒にワイバーンの背中に乗ることにした。
「ふふんっ。流石はソータ! 最初にアタシを選ぶとは、なかなか分かっているじゃない!」
優先的に選ばれたことがそんなに嬉しかったのだろうか?
後ろの席に著いたアフロディーテは、かつてないほど上機嫌であった。
「ち・な・み・に! ソータがアタシを1番に選んだ理由ってなんなのかしら?」
アフロディーテのキラキラとした眼差しが痛いぜ。
言えない。
単純におっぱいがでかいから、ドラゴンに乗った時に背中に押し付けてくれそうだから、なんて言えるはずがない。
「あははっ。なんとなくだから。特に深い理由はないよ。うん」
「む~。何か1個くらい理由があるでしょう? 正直に教えないさいよ。ほら! ほら!」
本當にスゲーおっぱいだよな。マジで。
離陸する前から俺の背中で大暴れしてやがる!
「よし! いくぞワイバーン!」
「フオオオオォォォ!」
俺が合図を送るとワイバーンは、2枚の翼をはためかせて離陸する。
「凄いわ! これ、凄いわね! ソータ!」
「あ、ああ。凄いな……」
ワイバーンのが揺れる度、アフロディーテののが俺の背中に伝わってくる。
圧倒的な快!
天にも昇る気持ちっていうのは、こういう狀況のことを指すのだろうな。
ただでさえ大きいアフロディーテのおっぱいに離陸の振が加わったことによって、その破壊力は天井知らずとなっていた。
男のロマンという意味では、背中におっぱい押しつけは、ドラゴンライドにも引けを取らないポテンシャルをめている気がするぜ。
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