《異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育しています ~》ダイビング

「ゴッドウォーター、アタックゥゥゥゥゥ!」

「ううっ。やりましたね! アフロディーテさん! こっちも反撃です!」

「きゃっ。冷たい~。気持ちいい~!」

「気持ち良いッス~!」

著替えを済ませた俺たちは思う存分に海水浴を楽しんでいた。

今現在。

俺の目の前に広がるのは、水著姿のたちが互いに水をかけあう眼福ものの景である。

ちなみにこの世界では、綺麗な砂浜っていうのは別に珍しいものでも何でもないらしい。

その証拠に絶好の海日和にもかかわらず、俺たちの周囲には全く人の気配がなかった

やはり海に來たのは正解だった。

なんというかこう……の子とビーチを獨り占め! っていうじが良いよな。

クーラーの利いた部屋でゲーム生活も良いが、こういう経験は異世界に召喚されなかったら決して味わうことはできなかっただろう。

パラソルの下で休んでいると、黒ビキニのキャロライナが近付いてくる。

「ご主人さま。もう泳がれないのですか?」

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「ああ。俺はもういいかな。十分に遊んだし、ちょっと飽きてきたところだ」

この後、クラーケン討伐のクエストも控えているわけだし力は溫存しておきたい。

こういうこともあろうかと事前にサングラスは用意してある。

ぶっちゃけ俺は今の今まで、サングラスって何のために存在しているのかよく分からなかった。

けれども、今なら分かる。

サングラスっていうのは、の子の水著を堂々とガン見するためのアイテムだったんだな。

これがあれば視線がバレなくて一安心だぜ!

「でしたら、こういう遊び方は如何でしょうか」

俺がサングラス越しにキャロライナの太モモを鑑賞していた時であった。

「プルーフ」

キャロライナは俺に対して見慣れない補助魔法(?)のようなものをかけてくれた。

「キャロ……? これは……?」

「潛水魔法とでも言うべきでしょうか。この魔法がかかっている間は、水中での呼吸と移が自由できるようになるのです」

「な、なんだって!?」

そんな便利な魔法があるのかよ。

いやいや。

いくらキャロの話でもそう簡単には信じないぞ。

人間が水中呼吸できるようになるて……そんなムシの良い話が……。

ぬおっ! 本當だっ!

どういう原理かは知らないが、マジで水中で呼吸できるようになっているぞ!

「つか、普通に喋れるし!?」

の回りが空気ののようなもので覆われているからか、口を開けていても中に水がってこない。

これは凄い魔法をかけてもらったぞ!

なんだこのタコ! 皮が青い!?

こっちの貝はどうして☆の形をしているんだよ!?

初めて目にする不思議な海中生の數々に、思わず俺はテンションを上げていくのであった。

~~~~~~~~~~~~

キャロライナに潛水魔法をかけてもらった俺は、人生初となるダイビングを楽しんでいた。

既に水深30メートルくらいの地點にまで潛ったんじゃないだろうか。

どうやらプルーフの魔法は、にかかる水圧の影響を軽減する効果もあるらしい。

普通に考えると、そろそろに異変が起きてもおかしくないところだが、魔法のおかげで、まだまだ幾らでも深くに潛ることができそうである。

効果時間は、普通の冒険者が使うと1時間くらいが限度らしいが、キャロライナのものなら24時間平気らしい。

この魔法があれば海の中で生活することも出來るんじゃないだろうか。

スパイフィッシュ LV 1/5 等級G

生命力 10

筋力値 10

魔力値 10

神力 5

スキル

水屬魔法(初級)

ビリビリクラゲ LV 3/10 等級F

生命力 38

筋力値 8

魔力値 35

神力 13

スキル

水屬魔法(初級)

モンスターがたくさんいるな。

スパイフィッシュは、半明のをした、水の中では非常に見つけにくいモンスターであった。

ビリビリクラゲは長2メートルくらいの巨大クラゲである。

う~ん。

流石に水中はモンスターをゲットするのは難しそうだな。

水の中ではボールを投げても浮力に負けてしまてしまうのである。

し勿ない気がするが、ここは捕獲を諦めて先に進んでおくことにしよう。

「あれは……?」

暫く進んでみると、俺は海中の中に巨大な黒影を発見する。

近づいてみると、その影の正が巨大な魚モンスターであることに気が付いた。

バーサクシャーク LV 12/20 等級D

生命力 72

筋力値 83

魔力値 55

神力 13

スキル

水屬魔法(中級)

おいおい。

この狀況って実は……かなりヤバいんじゃないか!?

明らかに兇暴そうなサメモンスターに出會った俺の心臓はバクバクと高鳴っていた。

しかし、サメモンスターは俺の方を一瞥するなり、興味なさそうにプイと視線を反らす。

た、助かった……。

どうやらバーサクシャークの狙いは俺ではなかったらしい。

リトルタートル LV 1/5 等級G

生命力 15

筋力値 10

魔力値 5

神力 5

スキル

水屬魔法(初級)

バーサクシャークの視線の先にいたのは、長50センチくらいの亀モンスターであった。

「キュー! キュー!」

リトルタートルは可い鳴き聲を上げながらもバーサクシャークの追尾から逃げていた。

よし。そのままバーサクシャークの注意を引き付けてくれよ。

悪いが、俺はこのまま退散させてもらう。

何事もなかったように俺が踵を返そうとした直後であった。

「ん。待てよ?」

その時、俺の脳裏に過ったのは、日本の昔話『浦島太郎』である。

浦島太郎では、主人公が亀を助けたことにより『竜宮城』という素晴らしい場所に招待される展開があった。

もしかしたら俺も……亀モンスターを助けることによって竜宮城ワンチャンあるんじゃないか?

いや、流石にムシの良すぎる話だとは思うけどな。

このままカメを見殺しにするのも後味が悪い気がする。

そこで俺はスキルレンタルを使用して、一か八か、バーサクシャークを撃退できないか考える。

「くらえ! 巖石弾!」

最初に使用したのは、アダマイトゴーレムが保有する『巖石弾』のスキルであった。

巖石弾 等級D アクティブ

(正面に巨大な巖を打ち出すスキル)

俺が巖石弾のスキルを使用した次の瞬間。

掌から直徑1メートルくらいの巖石が出現して、バーサクシャークに向かって飛んでいく。

良かった。

水の抵抗もあってスピードは遅いが、なんとか真っすぐに飛んで行ってくれたみたいである。

「クシャアアアアアアアアアアァァァ!」

攻撃をけていることを知ったバーサクシャークは、大きく口を開けて怒り始める。

作戦功!

流石に飛んでいくスピードが遅すぎて命中はしなかったが、注意を引き付けることが出來ればこちらのものである。

怒ったバーサクシャークは、そのまま俺の方に目掛けて噛みつきにかかる。

サメ野郎!

そんなに食いたいなら好きなだけ食わせてやる!

「召喚! ライトマッシュ!」

そこで俺が召喚したのは、以前に捕獲していた毒キノコのモンスターである。

ガブリッ。

勢い余ったバーサクシャークは、そのままライトマッシュのキノコ傘に噛みついた。

プルプルプルッ。

直後、バーサクシャークのは痺れて痙攣を始める。

何を隠そうライトマッシュの胞子には、対象をマヒ狀態にする効果があった。

「今だっ!!!」

退卻! 退卻!

もうし粘ればバーサクシャークを捕獲することもできたかもしれんが、とにかく今は無傷で帰還することが最優先である。

俺はキノコ傘を齧られたライトマッシュをボールの中に戻すと、全速力で泳いで逃げるのであった。

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