《異世界モンスターブリーダー ~ チートはあるけど、のんびり育しています ~》人魚姫の噂
それから。
俺たちはリックさんを船に上げて々と事を聞くことにした。
どうやら今回の嵐は、一過のものだったらしい。
クラーケンを捕獲したのと同じくらいのタイミングで嵐は徐々に弱まっていくことになった。
今となってはもうピカピカの太が船の甲板を照らしていた。
「いやー。アハハハ! ソータくんたちがいてくれて助かったよ。危うく海の藻屑になるところだった」
結論から言おう。
助けられた……と思ったら、助けたのは俺たちの方であった。
何を言っているのか分からないと思うから順を追って説明しよう。
どうやらリックさんの借りた小型ボートは、嵐によって完全に制不能な狀態に陥っていたらしい。
臺風の影響でボートに水がり、死を覚悟していたリックさんであったが、そこで偶然にも俺たちと遭遇。
格好良く矢をっている時なんかは、船が半分以上沈んでいたんだとか。
純粋にリックさんのことを『格好いい』と思ってしまった俺としては、なんだか騙されたような気分である。
「それで結局……どうしてリックさんはクラーケン退治に?」
「だから酒のつまみに合うイカ焼きを……」
「そういう冗談はいいですから……」
流石にこの狀況では誤魔化せないと悟ったのだろう。
リックさんの顔つきは途端に真剣なものに変わる。
「――人魚姫レミス。キミも冒険者ならば名前くらいは聞いたことがあるだろう」
さも常識のように言ってくれるリックさん。
ま、まずい!
當然のことながら別世界から召喚された俺にはそんな知識があるはずもない。
ここで無知を曬してしまうと、余計な疑いをかけられてしまうかもしれない。
(キャロ! 解説を頼んだ!)
そう考えた俺はコンタクトのスキルを使って堂々と不正を働くことにした。
(人魚姫レミス。長148センチ。重42キロ。年齢は、321歳。魔族の中では比較的若い方だと思います。天候をる特殊な≪加護≫を持っています。かつては、魔王軍、第六師団の師団長を務めており、主に海洋モンスターの統率を行っておりました。趣味は裁、好きな食べは芋ようかん……)
(わ、分かった! もういい! サンキューな!)
流石はキャロライナ!
と言いたいところだが、いくらなんでも解説が詳し過ぎはしないか?
もしかして2人は個人的な知り合いだったりするのだろうか?
いやいや。
キャロライナのような善良な魔族が、魔王軍の師団長みたいな恐ろしい奴と友達……なんてことはありえないよなー。
「もちろん知っています。レミスというと有名な魔族ですよね。彼がどうかしたんですかね?」
「ふむ。知っているなら話は早い。レミスは天候をる力を持った魔族だ。だからこの海域の天候が不安定なのは、レミスが引き起こしたものなのではないかと睨んでいてね」
なるほど。
なんとなく話が見えてきたぞ。
つまりリックさんにとって、今回のクラーケン退治は、魔族狩りとしての活の一環だったんだな。
「しかし、どうやら私のアテは外れていたようだ。今回の嵐の原因は完全に自然現象だったらしい」
「どうしてそんなことが?」
「話すと長くなるのだが……こいつを使ったんだ」
呪いのコンパス 等級A
(魔族の魔力に反応して、指針を向けるコンパス)
そこでリックさんが服の中から取り出したのは、等級Aのレアアイテムであった。
「このコンパスは、『魔族狩り』の中でも限られた者しか所有を許されない特別な品でね。ごくごく限られた範囲ではあるのだが、魔族の居場所を特定することができるのだよ」
そんなアイテムがあったのか。
しかし、これで話が繋がってきた。
今にして思うと、リックさんが初対面でキャロライナを魔族だと見抜けたのもアイテムのおかげだったということなのだろう。
「それではソータくん! 私は暫くセイントベルの街に滯在をする予定だから、レミスの報がったら教えてくれよ!」
こんなじに暫く雑談をしていると、出発地點であった漁村が見えてくる。
リックさんはそんな言葉を殘すと、俺たちの元から立ち去るのであった。
お薬、出します!~濡れ衣を著せられて治療院から追放された薬師さんが辺境で薬屋を開きました。極めたポーションは萬能薬と呼ばれて回復魔法を超えるようです~【書籍化コミカライズ企畫進行中】
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