《《完結》勇者パーティーから追放されたオレは、最低パーティーでり上がる。いまさら戻って來いと言われても、もう遅い……と言いたい。》2-3.支払いの良いクエストが、必要です!
誤算である。
マグロ率いる《炊き立て新米》パーティは、「ド」がつくほどの底辺パーティだったのだ。
自分のことを棚にあげて、人のことを底辺とか言うんじゃねェ、このタコ――と、そこいらの聖人さまは言うかもしれない。
そんな聖人さまでも、渋面をつくるような事実が発覚したのである。
マグロとネニとデコポンの3人は、Fランク冒険者と言われる底辺冒険者だ。オマケに、ぜんぜん働かない。その上、食い逃げ、無賃宿泊、いわんや恐喝の常習犯だと言うのだ。
「クズじゃねェか!」
ダンジョンへ行く前に、冒険者ギルドに立ち寄った。そこでウワサ話を耳にしてしまったのだ。
「あのお荷くんには、ピッタリの移籍先ね」という聲まで、聞こえてしまった。チクショウ。言いたい放題言いやがって。
《炊き立て新米》を貶ディスるのは良いが、オレを貶ディスるのはやめていただきたい。
「人聞きの悪いことを言わないでください」
と、マグロが言った。
「人聞きの悪いことを言ってンのはオレじゃなくて、周りの連中だ。いったいどういうことか説明してもらおうか」
Advertisement
と、オレは詰め寄った。
暗黒ギルドというのがある。悪黨が悪黨のために結したギルドだ。盜賊やら暗殺者の所屬する場所だ。
聞こえてくるウワサは、暗黒ギルドの者と大差ない。
可い顔してるからって、何しても許されると思うなよ。場合によっては破局である。屬して1日で、パーティ離の危機である。
「なにから説明すればよろしいでしょうか」
「食い逃げとは、どういうことだ」
「つい夢中になって、持っている魔結晶以上の食事を注文してしまったのです。謝っても許してくれなかったので、逃げることにいたしました」
「無賃宿泊は?」
「つい誤って、食事を食べすぎてしまい、宿泊先の魔結晶を払う手持ちがなくなってしまいました」
「恐喝したとも聞いたが」
「あまりにお腹が空いていたので、道行く人の魔結晶を恵んでもらおうとしただけです。恐喝したような覚えはありません」
申し訳なさそうにシュンとうつむいて、マグロは説明して見せた。
こんな可い娘が悄気ショゲていると、それはもういたく反省しているように見えてくる。問い詰めているオレのほうが悪い気がしてくる。
「まぁ、なんだ。つまり腹が減っていたというわけか」
「はい」
マグロの言葉を全面的に信じて良いものかは、わからない。が、まぁ、人に迷をかけることを生甲斐としているような人ではないだろう。
「反省してるのか?」
「もちろん。反省しております」
そう言ったやさき、
ギュゥゥゥ。
腹が減ったと不満を訴えるかのように、マグロの腹が鳴っていた。
「昨晩、あれだけ食べたのに、まだお腹が空いているのか」
「朝食を食べていませんから。誰かの魔結晶を恵んでもらい、朝食にありつくのでありますよ」
「反省したって言ったよね! それが恐喝と間違えられてるんだろッ」
「しかし、腹を満たさなければチカラも出ないというものです。これからダンジョンへ行くのに腹ごしらえをしなければなりません」
「我慢しろ。心配するな。1日ぐらい何も食べなくてもやっていける」
「ガビーン」
マグロは親の死を聞かされたような表をしていた。
「ガビーンじゃねェよ。ダンジョンに行って魔結晶をシッカリ稼げて、夕食にはありつけるだろうからな」
「では、すぐにダンジョンへ參りましょう」
「待て待て待て。ダンジョンへ行く前に、この冒険者ギルドで支払いの良いクエストを探しに來たんだよ」
ギルドは木造建築のエリンギみたいな建だが、その側の壁面にはビッシリと羊皮紙がりつけられている。
それが、クエスト、だ。
「あれを持ってきてくれ」「これを持ってきてくれ」といった、一般市民の注文が書かれている。それを葉えてやれば、普段よりいっそうの報酬が期待できる。
とにかくこの《炊き立て新米》パーティの、空腹を満たすためには、支払いの良いクエストが必要である。
「おう。ちょうど良さげなのがある」
と、オレは今までの経験則で、良いクエストを見つけ出した。
「どういうクエストでありますか」
「スライムの粘を、1000ポロム集めてしいらしい。孤児院からの注文だ」
「1000ポロムというと……」
と、マグロは首をかしげた。
「だいたいコブシ大ぐらいのが10個分ってところだな」
オレがそう説明すると、マグロは自分で握りこぶしをつくって確認してみた。
「このクエストけるぞ。支払いも同じ重量の魔結晶を提供すると書いてある。つまり、1000ポロムはくれるというわけだ」
「1000ポロムあれば、夕食がたくさん食べられるのであります」
「加減はしろよ。難易度にたいして支払いが良いってだけで、1000ポロムなんてアッという間になくなるんだからな」
クエストをけ取ろうとした。が、同じく手をばしてくる者があった。
このオレが目をつけたクエストを橫取りしようとするとは、いい度をしてるじゃないか。いったいどこの誰がだろうか。
目を向ける。
「あ」
出た。
昨日ダンジョンで見かけたニワトリ男である。
俺+UFO=崩壊世界
木津 沿矢と言う少年は過去、UFOに攫われた事がある。とは言え彼は別段その事を特に気にしてはおらず、のほほんと暮らしていた。しかし、そんな沿矢を嘲笑うかの様に再び彼等は沿矢に魔の手を伸ばす!! そして、次に彼が目覚めた場所は地平線を埋め盡くす程に広大な荒野のど真ん中であった。そこで彼は崩壊した世界を逞しく生き抜く人達と出會い、そして彼自身も共に生きていく事を余儀なくされていく。
8 162【書籍化】これより良い物件はございません! ~東京・広尾 イマディール不動産の営業日誌~
◆第7回ネット小説大賞受賞作。寶島社文庫様より書籍発売中です◆ ◆書籍とWEB版はラストが大きく異なります◆ ──もっと自分に自信が持てたなら、あなたに好きだと伝えたい── 同棲していた社內戀愛の彼氏に振られて発作的に會社に辭表を出した美雪。そんな彼女が次に働き始めたのは日本有數の高級住宅地、広尾に店を構えるイマディールリアルエステート株式會社だった。 新天地で美雪は人と出會い、成長し、また新たな戀をする。 読者の皆さんも一緒に都心の街歩きをお楽しみ下さい! ※本作品に出る不動産の解説は、利益を保障するものではありません。 ※本作品に描寫される街並みは、一部が実際と異なる場合があります ※本作品に登場する人物・會社・団體などは全て架空であり、実在のものとの関係は一切ございません ※ノベマ!、セルバンテスにも掲載しています ※舊題「イマディール不動産へようこそ!~あなたの理想のおうち探し、お手伝いします~」
8 187【書籍化】陰キャだった俺の青春リベンジ 天使すぎるあの娘と歩むReライフ
【第6回カクヨムWeb小説コンテストラブコメ部門大賞を受賞!】 (舊題:陰キャな人生を後悔しながら死んだブラック企業勤務の俺(30)が高校時代からやり直し!社畜力で青春リベンジして天使すぎるあの娘に今度こそ好きだと告げる!) 俺(30)は灰色の青春を過ごし、社畜生活の末に身體がボロボロになって死んだ。 だが目が覚めると俺は高校時代に時間遡行しており、全てをやり直す機會が與えられた。 この胸に宿る狂おしい人生の後悔、そしてブラック漬けで培った社畜力。 これらを原動力に青春にリベンジして、あの頃憧れ続けた少女に君が好きだと告げる……! ※現実世界戀愛日間ランキング1位!(20/12/20) ※現実世界戀愛週間ランキング1位!(20/12/22) ※現実世界戀愛月間ランキング1位!(21/1/4)
8 145複垢調査官 飛騨亜禮
某IT企業に勤務する《複垢調査官》飛騨亜禮と、巨大小説投稿サイトの運営スタッフの神楽舞とが繰り広げるドタバタコメディミステリー。 第二章では、新キャラの坂本マリアとメガネ君も活躍します。 第三章ではネット小説投稿サイト三國志的な話になってます。 第四章 僕の彼女はアンドロイド 少年ライトとアンドロイド<エリィ>の物語。ベーシックインカムとかアンドロイドが働いて家族を養ってくれる近未來のお話です。 第五章 複垢調査官 飛騨亜禮2 TOKOYO DRIVE(複垢狩りゲーム) 『刀剣ロボットバトルパラダイス』に実裝された<TOKOYO DRIVE>の謎を巡って展開する異世界バトル。 http://ncode.syosetu.com/n6925dc/ 第六章 《複垢調査官》飛騨亜禮の華麗なる帰還 《複垢調査官》飛騨亜禮が新ネット小説投稿サイトの調査に赴く。彼はそこで想像超えた恐るべき小説たちと出會うことになる。 第七章 AIヒューマン 「複垢調査官 飛騨亜禮」は第四章〜六章が未完になってますが、まあ、人工知能✕VALUの小説を書いてみようと思います。 複垢調査官 飛騨亜禮 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154917720 書きたい時が書き時ということで、第四章なども書きながら完結させていきたいですね。 第四、五、六、七章は同時更新中です。 ほのぼのとした作品を目指します。
8 153ぼくは今日も胸を揉む
死んだ――と思ったら、異世界に転生してしまった。何故か、女の子の姿で。 元々変態少年だったぼくは、體が女の子になって大興奮! いつでも柔らかい胸を揉むことができるし、女湯にも女子トイレにも入ることができる。 しかも、普通の人間にはない能力がぼくにはあるらしく……。 とはいえ、痛いこととか怖いことは嫌だ。 だから自分の胸を揉み、他の美少女たちの裸を見たりしながら、平和に暮らしていきたいと思います。 もう、男には戻れません。 ……え、お金を稼ぐには戦闘をする必要があるかもしれない? 大丈夫大丈夫、ぼくにはチートと言っても過言ではないほどの能力があるし。
8 148生産職を極めた勇者が帰還してイージーモードで楽しみます
あらゆる生産職を極めた勇者が日本に帰ってきて人生を謳歌するお話です。 チート使ってイージーモード! この小説はフィクションです。個人名団體名は実在する人物ではありません。
8 197