《ルームメイトが幽霊で、座敷。》貓神と箱庭と悪戯心

「……もしかしてカミサマが悪戯でもしてるのかも?」

碧さん何言ってるんですか、もしかして俺カミサマに喧嘩売らないといけないわけ?

というか、なんでカミサマに発展しちゃうの? そーいう系のお店だけどね、確かに。

「……えっ、カミサマが?」

は本気で信じていた。いや、噓をついている訳じゃないんだけどね? そう反応されると可いから、ただ言ってるだけだよ。

「そうそ、さっ、行ってみようじゃん」

「お前さっき行く気ないって……」

「ここはオカルトとコンピューターが共存している世界。悪魔みたいなのが來てもおかしくないじゃん?」

「それメガテンか?」

「さっきやってたもんだし」

「え?」

「これこれ」

そう言って碧さんが俺のスマフォを差し出した。そこにあったのは、スマフォの畫面に出された、あの畫面。たしかにメガテンですね、はい。

「かっこいいっしょ~」

「そーっすね……ってまった! それ有料じゃなかった?! 勝手にDLダウンロードしてんの?! 払うの俺なんだけど!!」

「あ、あのー?」

あ、依頼主ほったらかしてた。ごめんごめん。

……なので、碧さんと俺と彼は歩いてその場所へ向かうことにした。

高臺にある彼の家はなんでも築百數年だという。木造と漆喰が目に映るのもそれが原因だろうか?

「うっひょー懐かしい~!」

「なんだ、おまえに帰巣本能が芽生えたか」

「今の巣はあんたの家よ?」

「お前生前の記憶踏みにじってる? 踏みにじってるよね? ねえ?」

……とはたから見れば獨り言をつぶやいているちょっと頭のおかしい人になっちゃうので、さっさと家の中にることにしよう。そうしよう。

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