《ルームメイトが幽霊で、座敷。》巫の兄貴と裝男子
「茶番はここまでにしておきましょうか」
突然、祐希がそんなことを呟いた。
と、同時に祐希は封霊銃を――あろうことか、班長さん兄に向けて構えていた。
「……おい、祐希。おまえどうした……!! 何をしている!!」
「何をしている? みればわかるでしょ?」
「まさか……封霊銃を撃つとか言わねえよな?!」
「ええ。そうよ」
そして――
乾いた銃聲が、アパートの部屋の中に広がっていった。
しかし。
お兄さんが倒れることは――なかった。
「……おい、こいつあ……どういうことだ?」
「見ればわかるだろ。そのままの意味だよ」
よく見ると、お兄さんのはしだけ蒸気が吹き出ていた。一全どういうことだ?
「……ねえ、祐希。これは一どういうことなの……!!」
「班長。何も言わずに獨りで行なったことには申し訳ないと思っています。しかし……こいつは致死発を持つ霊の可能が高いのです」
致死発……名前のとおり死を招く質ってわけだ。霊の中には生エネルギーを吸い取って、sれを生活の源へ充てているのもいるから厄介だ。
「……つまり、あれはニセモノってこと?」
班長さんも仕事っぽさが出てきたのか、早速オニイサンモドキをあれと言い出した。まあ、あれで充分なんだけどな。
班長さんは押れにってしばらくして――戻ってきたときにはあるものを持っていた。
それは俺が持っているのとし似ている、舊型の封霊銃だった。
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☆8/2書籍が発売されました。8/4コミカライズ連載開始。詳細は活動報告にて☆ 王妃レティシアは斷頭臺にて処刑された。 戀人に夢中の夫を振り向かせるために様々な悪事を働いて、結果として國民に最低の悪女だと謗られる存在になったから。 夫には疎まれて、國民には恨まれて、みんな私のことなんて大嫌いなのね。 ああ、なんて愚かなことをしたのかしら。お父様お母様、ごめんなさい。 しかし死んだと思ったはずが何故か時を遡り、二度目の人生が始まった。 「今度の人生では戀なんてしない。ガリ勉地味眼鏡になって平穏に生きていく!」 一度目の時は遊び呆けていた學園生活も今生では勉強に費やすことに。一學年上に元夫のアグスティン王太子がいるけどもう全く気にしない。 そんなある日のこと、レティシアはとある男子生徒との出會いを果たす。 彼の名はカミロ・セルバンテス。のちに竜騎士となる予定の學園のスーパースターだ。 前世では仲が良かったけれど、今度の人生では底辺女と人気者。當然関わりなんてあるはずがない。 それなのに色々あって彼に魔法を教わることになったのだが、練習の最中に眼鏡がずれて素顔を見られてしまう。 そして何故か始まる怒濤の溺愛!囲い込み! え?私の素顔を見て一度目の人生の記憶を取り戻した? 「ずっと好きだった」って……本気なの⁉︎
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