《ルームメイトが幽霊で、座敷。》祐希の勇気と最終兵
「アルテミスの矢……発……!」
その言葉とともに祐希が構えていた弓は目映いに包まれた。眩しいもんだから思わず目を瞑っちまった。
アルテミスの矢は速――ともいえるくらい恐ろしい速さで班長さんのを貫いた。
アルテミスの矢は霊のみを撃ち抜く矢だからには影響を及ぼさない、と祐希から聴いたものの……やっぱりあれでが傷一つつかないというのは違和のしくらいじてもいいはずだ。
「……いった……か?」
「解らん。生憎私にはあーいう知識はないからな。カミサマを閉じ込めるくらいしか出來ないし」
「……そうかもしれねーけどさ」
「祐希が大丈夫っていったんでしょ? 人の言うことくらい信じてやんなよ」
「いやだから俺とあいつがそんな仲じゃないからね?!」
「なんだ、がっかり」
「……いや、そりゃまぁ……、なんかたまに可く見える時があるんだけどよ……」
「デレた!」
「ちがわい!」
アルテミスの矢が放たれてから班長さんのはくことはなかった。呼吸も見けられない。……まさか死んだっことは、
「ないよ。あくまでもあれは霊にだけ封印させる。もともと付けされた神はその霊にコントロールされてただけだから神に影響を及ぼすこともないし」
「……そうか」
まさかこいつが予知能力を持っているとは思わなかった。暫く逢わないうちにこいつは人間から別のにでもなっちまったんだろうか?
「……なんか変な目線をじるんだけど?」
誤解だ! だから無表でこっちを見つめないでくれ! お前の真顔怖いんだよ!
「……一件落著ってじなのかな?」
碧さんはぽつりと呟いた。アルテミスの矢を放ったはいいが……これからどうするんだろうか。それは俺も知りたかったし聞くのが當たり前だろうと思った。
「取り出すのはこちら」
「……破魔矢?」
見たじ普通の破魔矢に見えるが、実は違うんだろうな。
「封魔矢、とでも言うのかなぁ。強力な霊を閉じ込める矢のことなんだけどね」
「聞いたことないな。それで? どう使うんだ?」
「ほんと君はせっかちだね。最後まで話を聞く気はないのかい? ……それはいいか。アルテミスの矢は破魔矢みたく撃破する能力もあるんだけど、また別の能力もあるんだよ」
「それは?」
「空間移」
いとも簡単に言ったが、どういうことだ?
「つまりだね、アルテミスの矢は霊を確実に刺せる。即ちアルテミスの矢は霊の事を記録したことになる」
祐希が語り出した。長くなるが聞いておくしかないようだ。こいつは関係ないことは話さないからな。
「そして、霊は矢から逃げようと出を謀る。……そこでこの矢を鬼門になる場所に刺す。鬼門に霊は逃げていくからおのずとそこに近付かなくてはならなくなるんだ」
「ふむ」
「そこで封魔矢は霊を知すると封印のための力を発する。それをくらえば、もう逃げられない。何しろ呪いに近いから、逃げるには封印されるしかない、ってわけだ」
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