《ルームメイトが幽霊で、座敷。》【第四話】 社會の荒波と新社會人

神事警察。

今年の十月一日付けでここに俺は就職することとなった。

そして今俺はその第一歩を踏む――!!

「暑いなぁ。どうしてあんたはスーツできたわけ? もう暦の上じゃ秋は愚か冬も目前だというのにこの暑さ! 地球溫暖化の弊害だとは思わない?」

「……毎日著な幽霊さんには言われたくない」

「実はこれシースルーで」

「どういうことだ?! 著のシースルーなんて初耳だぞ!!」

……そう簡単に社會人の一日目は平穏に過ごせないものだった。

「新しい職場だからスーツ? いや、まさか。ずぼらな格で個人営業を細々としてたリトにそんなのが出來るわけ……」

「俺も変わったんだよ! 職場にいてもへらへらしてたらそりゃただの馬鹿だろ?!」

碧さんは結局どうしてこういう事ばかり話すんだ。まるで俺の嫌いなことを全て知ってる上で話してるみたいじゃないか!

「うん。たまにそうしてるけど?」

……心に話しかけてきた、だと? 

「どうしてそんなに慌てているのか知らないが、私は幽霊な訳だからそんなことちょちょいのちょいよ」

「……まじか」

ってことは碧さんに隠し事は通用しない……ということになる。人の心も読めてしまうとは、幽霊は末恐ろしい。

そもそも幽霊とはいえだ、碧さんは自分が何故死んだのか解らないらしい。

幽霊ってのは自分が死んだ理由は無理矢理に霊に叩き込まれるものだ。つまり道端にいる幽霊をひょいと捕まえて解析したら死因と死んだ場所に時間が簡単に把握出來る。

しかし、碧さん自はそれを覚えていないし、解析しても死んだ場所なども把握することが出來ない。何故かって? それが解ったらノーベル賞は貰えるだろうな。

「というわけで私はアイスを所する!」

「ダメだ。俺だって暑いんだから……待てよ」

ここで俺は何かを思い出した。姉ちゃんから何かを貰ったような気がする。何だったか……何だったかなぁ?

「忘れるな! 思い出せ!」

「金縛りを立った狀態でやったら倒れるだけだーっ!!」

バランスが取れない、このままじゃ為すもなく倒れ込んでしまう! それは非常にまずすぎる! 何とかせねば……!

「やっぱりリトか。何してるんだここで?」

碧さんは聲を聞いて金縛りを強めた。俺は倒れることはないがこの重力に抗っているじは昔のポップスを思い出す。

というか、誰が出てきたんだ?

俺が上を見上げると……

そこにはオフィスレディの如くフォーマルにを包んだ祐希がいた。

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