《ルームメイトが幽霊で、座敷。》喫茶店と伏線と敵対組織(前編)

まぁ、俺は結構靜かなほうだったし、友達の問いにも答えはなかった……って今これ言う必要があるのか?!

「ないと思うけど?」

あっさり否定しやがった。

というかまた読みやがったな?! 地味にきついものがあるからやめろ! この前なんか俺の蔵のゲームコレクションが警視庁の力で押収されたんだぞ、ちょっとは考えてくれ。

「考えるもなにもあんたそーいうのとは別れるべきだと思ったが故の行為なんだけど」

「何処かだよ! エロゲかオカルトだったらの速さで前者にするわ!」

そんなこと言ったら碧さんとヴォギーニャが一斉に引いた! なんだよ! 男なんだからエロゲの一つや二つやってもいいだろうよ!

「……まぁ、話を戻すけどそういうことだから。私はこれからドイツに行かなくちゃならなくてね」

「それはそれでいいよ……。まぁ、また逢えれば……」

「それはフリか?」

「お前らは一回ボケないと死んじゃうなのか?!」

「君こそ一回以上つっこまないとやっていけないのか? ……しは無視する、という行為にもチャレンジしてみてはどうかな」

「考えとく」

そしてヴォギーニャは神事警察を後にした――。

次の日。

俺はいつものアパートで目を覚まし、碧さんがいることを確認する。最近は俺が寢たあともゲームをしているんだが、音量を下げてくれるようになった。細かいように見えて、大分重大なことだ。

「ん、リト。おはよう」

「また徹夜してたのか……?」

「幽霊にゃ生きてる人間とは違って寢なくても生きていけるからな。いやぁ……ベヒーモスを倒さないと防が手にらなくてなぁ」

「そうか、まぁほどほどにな」

そう言って俺は著替えを始める。

「あろ? 今日は休みじゃないのかい?」

「あぁ。……だがちょっち出かける」

「ダメ」

「……アルフォートとスニッカーズ、カフェオレまで付けよう」

「……!」

俺の條件提示が相當心を揺れかすに値したらしく、顔をし俯かせて考えている。心なしか顔が赤いのは気のせいか?

「……解った。だがそれじゃしょっぱいのもなんかしいな」

「わかったよ、それも買ってくりゃいいんだろ」

そう言って俺は赤いジャージに著替え、財布と攜帯電話を持ち外に出た。

「寒いな……」

十月最初の土曜日はその時期にしては寒かった。臺風が來ているからなのかもしれない。……まぁ、臺風が激突したとしても俺の職場が休みになるとは到底思えないがな。

何故俺が土曜日なのに外にいるのか。それは気分転換とかではなく、昨日ヴォギーニャにあることを言われたのだ。

「……し話したい。明日時間はあるか?」

「まぁ……明日は土曜日だから休みだしな。何時でも大丈夫だぜ」

「ならば明日の九時半に……そうだな、君のアパートの傍に喫茶店があるだろう、そこで落ち合いたい」

「あの古い喫茶店か? ……まぁ解った。明日の九時半な」

「あぁ、明日の九時半だ」

昨日はそんなことを言って別れたわけなんだが……何か俺に言うことでもあったのだろうか? それも、あそこでは言えないことを?

それを考えると不思議とが高鳴った。馬鹿じゃないかと思った。何故なら今から會いに行くのは僅かでも敵対していた存在。いつまた敵対してもおかしくはない。

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