《ルームメイトが幽霊で、座敷。》神社の巫は奇妙奇天烈

「……って、待て! 祐希お前男だったはずだよな?!」

喧嘩している訳ではないがさっきラッキースケベがあったせいでマジギレしている祐希だが、もうこの際問題無い!! 確認しておきたいことが幾つかある!!

「あぁ、それは君がそうと思ってるだけじゃないの。僕は生まれてからずっとこのだ」

「なん……だと?」

「まぁまぁ、いろいろ突っ込みどころはあるだろうが、ここで行かなくてはいけない場所があるんだ」

「……見事に話をそらしやがったな。で、そこは?」

「この街に神社があるんだという。そしてそこには変わった人間が居るんだと」

「なるほど……行ってみるしかないか」

とりあえず多の疑問は殘るものの、俺はそちらへ向かうこととした。

すこし歩くと、それは見えてきた。西洋的な建に混じる日本式鳥居。おかしいだろいろいろと。

「すいませーん」

「はーい、なんでございましょー?」

直ぐに誰かが出て來た。巫さんかな?

「ちょっと調査したいんですがー」

「ええ、構いませんよー。あっ、私は神奈木恵といいます」

「かんなぎ……めぐみ……?」

姉ちゃんどうした?

「いや、昔聞いたことのある名前だからつい、な」

「そうですか」

「……胎児よ、胎児よ、なぜ踴る」

うわっ、気付いたら後ろに何か人いるし。

しかもなんかぶつぶつ言ってるし。怖い。

「あー、彼はもう一人の巫さんです」

そりゃ服裝見れば解りますって。

「名前は……言える?」

「……母親の心がわかって、恐ろしいのか……胎児よ、胎児よ……」

「あぁ、駄目だ。彼の名前は久禮玲奈。ここで引き取る前からこんなじだったらしいのよ……」

俺は、それを聞いてなぜかは知らないが冷や汗が流れ出した。

なぜだろう。理由もない恐怖が俺に襲いかかってきた。

だが、その理由が解るのはずっとあとかもしれない。

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