《ルームメイトが幽霊で、座敷。》博士と調査と機構(後編)
そういうと、海馬王明は行を開始した。俺目掛けて走ってくる。しかし、何度見ても奴の裝備はリクルートスーツ、ただそれだけだった。にもかかわらず、このゲームの裝備をした俺にむかってくるとは、つまりどういうことなのか。
ひとまず、俺は右に避ける。海馬王明が怯んだ隙に脇腹に拳を叩き込んだ。
「がはっ……!」
今度は、効いた。どうやら無敵でもないらしい。即死攻撃を無効にしているだけで僅かでも普通の攻撃は効くのだろう。そうであってしかったし、幾分そっちの方が好都合にも思えた。
「次は――こっちの番だ!!」
俺は自らを高めよう、そう聲を出した。
しかし。
「なめ……るな、若僧がああああ!!」
剎那。
奴と俺との間にあった數メートルは瞬間的に消された。
そして……俺の腹に海馬王明の拳が叩き込まれた。
「がふっ!?」
「……君が與えた拳のダメージの、きっちり十倍を與えた。どうかな、気分は?」
十倍、だと……? そんなことが可能なのか?
「可能なのか、不可能なのか、そんなことを味している場合じゃないだろう? なぜなら私は……ゲームマスターなんだ」
なんというか。
そう、なんというかだ。
至極イライラしたってのもあるんだけれども、それが原因なのかは解らない。かといって今ある理不盡が原因なのかと言われるとそれも不明だ。
理由は解らない。だが……。
――あいつをぶっ飛ばしたいのは、確かだった。
「おいおい、どうした。やる気を無くしたか? 困るなぁ、せっかく、せっかく君のために特設ステージを用意したっていうの……に?」
そのとき。
明らかに海馬王明の言葉のトーンが下がったのをじ取れた。それに、明らかに慌てているのも見えた。
「……何故だ!? どうしてプロフィールから《GAME MASTER》の文字が消えているんだ!?」
その言葉の意味は、俺にだって理解出來た。海馬王明は何度も何度も、中空に指をらせる。だが変化はなかったのか、その慌てぶりは増していく。
「――海馬王明、敗因を教えてあげるわ」
不意に、碧さんの聲が響いた。
しかし、それよりも前にがいた。海馬王明目掛けて、俺は走る。それと同時に剣を構え直す。
「なんで、なんでだ……!」
「あんた……霊わたしという存在かみさまを軽視し過ぎたのよ」
そして、俺の剣が今度こそ、海馬王明を貫いた――。それは呆気ないようで重々しい一撃だった。
そして、無機質なウィンドウが目の前に現れ――ウィンドウはこう語っていた。
――《GAME CLEAR》と。
そして、それを最後に俺は意識を失った。
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