《ルームメイトが幽霊で、座敷。》現実への帰還と殘積課題(前編)
「おい、大丈夫か? 生きてるか」
俺は、その聲で意識を取り戻した。目を開けるとそこにいたのは――祐希だった。祐希は何故かメイド服を著ていた(俺に給仕をしてくれている、とかそう言う意味なんだろうか)。
あぁ、なんというか。
最後の一撃は、とてつもなく儚かった。あんなものでゲームクリアしたのだろうか。実は、ゲームクリアもあれも演技で、未だこの世界がゲームの中とか、そんなこともあるのではないだろうか。
「そんなことを言っている暇があるなら、さっさと祐希にお禮を言ったらどう。なんでもけ殻のを見つけてから、殆ど寢ずに看病していたらしいけど」
「マジか。それは、なんというか。……ありがとう」
俺が禮を告げると、祐希は顔を赤らめて下を向いてしまった。とりあえず、禮は言ったぞ。
「……祐希、どうだ。リトの様子は?」
言いながら。ノックもせずにってきたのは、姉ちゃんだった。その非常識っぷりはなんというか久しぶりなじがして、俺は小さく溜め息をついた。
姉ちゃんは姉ちゃんで、起きている俺の姿を見ると、小さく微笑んだ。まぁ、心配してくれたのだろう。確かに相當な迷はかけた。
「リト、無事で良かった――と無事を喜びたいところだが、そうも行かないのよね」
「どういうことだ」
「主犯が見つからないのよ。あんたなら解るでしょ。どうやら開発メンバーの殆どはゲームにいたんだけど、海馬王明に凡ての権利が行っていたらしく、彼以外にこのプロジェクトをコントロールすることは出來なかったのよ。それで、開発メンバーが『現実』に戻って、逮捕したのはいいんだけど、誰もが皆……死んだのよ」
そこで、俺は震いした。姉ちゃんは解っていたから、特に俺に訊ねることもなく、話を続ける。
「確かに、この『ホープダイヤモンド・ゲーム』事件は解決した。被害者の大半は魂を取り戻し、現在はリハビリに取り組んでいる。警察側の信楽達、もだ。しかし、お上がどうも犯人を出してしいらしくてね」
お上、とは政府のことだろう。確かに國全を震撼させた事件だ。お上としては何が何でも犯人を捕まえてしまいたいのだろう。理由としては國民の求心を得たいのだろうが、結局はそれを実行するのは俺たち神事警察なのでそんなことをここで言うのは些か意味の無いことである。強いていうなら、こんな巨大な事件を解決に導いたのだから、もうし給料をあげてしいってもんだ。給料と仕事量が全くもって比例しないのは正直辛い。
「ということだから……リトと祐希で、犯人を何とか見つけ出してしいのよ。私たちはこの事件をうまくまとめなきゃいけないし。あぁ、これが終わったら絶対に休暇申請するわ」
「俺もしたいところだ。……って、え? 犯人を探し出せ?」
だって主犯格は海馬王明だったんだろう。
「確かにそうだけど……彼が死んでしまったから、『容疑者死亡』で取り扱ってしまえば済む話なのだけれど……。となると、お上が黙っていないわけ」
「要は最悪誰でもいいから、『生きている』犯人を引っ張ってこいってことか」
「そんなところかしら」
そんなところかしら、ではない。俺だって疲れているのに、どうして俺ばかり。
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