《ルームメイトが幽霊で、座敷。》突然の結末と悪足掻き(後編)

「――通信、切れました」

そう言って溜息を吐いた河上祐希はゴスロリ服をに纏ったである。そして一番、彼を気にしている存在でもあった。

「まさかこんな強手段に出るとは、ね」

「予想外でしたね」

瀬谷マリナの言葉に、祐希は答える。

「しかしこれからどうする? この世界を滅ぼす……イザナギと名乗った存在は確かにそう言ったんだよな?」

大沢神治は言った。

「――ならば、やるしかないでしょう。この世界を守るために」

神薙めぐみは呟く。

最後に、瀬谷マリナは踵を返し――笑みを浮かべた。

「これは神からの宣戦布告よ。私たちの世界は私たちが守る。神は確かに信仰すべき存在だけれど……やりすぎなことも事実。ならば、こっちだってやってやりましょう。世界の理を変えてしまうほどに……神に一泡吹かせてやるのよ」

神からの宣戦布告に絶する人間も居るかもしれない。

しかしなくとも彼たちは絶しなかった。寧ろ、人類を守ると固く決意した。

「さあ、始めよう」

さらに、瀬谷マリナは言った。

「神と――毆り合いの喧嘩を、だ。しい弟をこんなことさせて……容赦しないよ」

この日を境に――人間と神の戦いが、靜かに始まろうとしていた。

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