《俺の高校生活に平和な日常を》プロローグ

誰しも一回はマンガのような世界になってしいと思ったことがあるかもしれない。

突然、の子と世界を救う為に異能力を使って怪達と闘ったり、自分の才能で弱小校が強豪にまで上り詰めたり、難事件を次々と解決していったりetc…

俺、佐藤 和彥(さとう かずひこ)(15)は、今でもそうなってしいと願っている。俺のめた力で強敵達を倒しての子達とムフフな展開があったり…なんてことを期待している。

我ながら恥ずかしい話だが、妄想力の富さが唯一の取り柄である。妄想こそが生き甲斐だといっても過言じゃない。

だが萬が一、イヤ億が一、兆が一そんな世界になったとしても問題が幾つか生じてしまう。

その一つが俺自のことである。

ハッキリ言うと俺には主人公になれる素質をもっていないということだ!

普通主人公は常に真っすぐで正義に溢れている。

例えば、仲間が殺されそうなとき、大抵は自分の命を張って仲間を助けるが、俺は自分第一である。要するに仲間が殺されそうでも命を賭けるつもりはないということである。

現実でも困った人をみても助けを求めてこないかぎりは助けないし、街中での子が不良に絡まれていても見てみぬフリをする。

メンドくさいことは嫌いだからだ。

それを言ってしまうと俺がファンタジー世界で活躍するという話と大分矛盾する所があるが、これはあくまでも活躍しているのは俺の妄想のなかで創り上げた俺であって現実とは別人ということである。理想と現実は違うってじかな。

話はし長くなったが、そんな俺の退屈で平和な日常はあの日、あの子との出會いによって変わり始める。

2016年4月6日のことである。

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