---ああ、ちょっと全蔵が痛くなってきた。さっきまでのルンルン気分はどこにいったんだろう？校舎裏に近づくにつれ張での側が張り裂けそうだ。ここまで張したのは生まれて初めてだ。

 だが、ここでチャンスを逃す訳には行かない！俺の春はもう目の前にあるんだ！そう決意を新たにして再び校舎裏に向かっていた。

---5分後、校舎裏に到著し周りを確認した。辺りには人思いのほかなかった。2~3人ぐらいだろうか？その2~3のの１人に彼、夏目有紗の姿があった。

校舎が丁度日になっていてそこの座れる場所に彼は座っていた。座りながら焼きそばパンを食べている最中の様だった。ふと思ったのだがの子がご飯を食べてる姿ってこんなに可いものだったのだろうか？勿論人にもよるが。

そんなことを思いながら彼のもとに歩いていった。大丈夫、平常心だ！平常心！！

「よ、よ、よう！」

ぎこちないきで聲をかけてみた。すると焼きそばパンをくわえながらこちらに視線を向けた。クソ可いなぁ。

「んっ、　ほうひゃくひたみちゃいね（ようやくきたみたいね）！」

もごもごしながら彼は喋り始めた。いちいち可すぎだろ！！

お茶を飲みながらポンポンっと隣の座れる場所に手をたたく。隣に座ってという合図だろう。

俺は黙って彼の隣に座った。ヤバい！さっきまで忘れていた張が再び戻ってきた。

「ふうぅ」

お茶を飲み終わった様でひと息ついて改めて彼から話し始めた。

「いきなり呼び出してごめんなさい。やっぱりどうしても気になってしまったものだから…」

気になる？やっぱそういうことだったのか。ラブコメの展開にしてはかなり早いがここは現実だ。早くてもいいじゃないか！

ウハウハ気分の俺をよそめに彼は話を続ける。

「このことは絶対に緒にしなさいよ！」

緒？そうか、確かに恥ずかしいもんなぁ。俺も彼ができました！なんて周りにいうのは気恥ずかしいもんなぁ。

「う、うん！分かったよ！！」

ヤバい！！！ニヤニヤが止まらないよ～～～！！！

あまりにも顔にでてしまっていたのか、彼は慌てて俺の腕を摑み問い始めた。

「ま、まさかアンタ！もう喋ったんじゃないでしょうねぇ？」

俺のを揺さぶりながら何度も同じことを問い詰めてくる。無論、喋ってなんかいないさ！だって、まさか本當に告白されるなんて思ってなかったからさ。でも、心構えはしてはいたんだぜ！ただ、萬が一違う話だったらと思ってさぁ。そうなったらもっと恥ずかしいじゃん！！

あれ？でもおかしいなぁ。まだ俺は返事を返していないはずだけど、もう付き合ってることになってるのかなぁ？まぁ、俺は全然オッケーなんだけど！！

彼はまた問い詰めてくる。

「アンタ、アタシが殺し屋だってこと誰に話したの？」

「……………んん？？」